「自由の相互承認」を原理とした社会を目指す

久々に早稲田大学を訪れました。
大学の同級生、苫野一徳さんの講演「子どもの生きる力を伸ばす哲学的思考」を聴きました。
哲学とは何か?
幼少期からのご自身の経験を踏まえて、哲学の醍醐味を語っていただきました。

ああでもない、こうでもない、「本質なんてない」という相対主義は、何も生み出しません。
誰もが納得するような共通了解を見出し、ビジョンを示していくのが哲学です。

私自身、政治という世界に身を置き、議論や対話を繰り返す中で、一徳さんの話が身に沁みました。

嘘や中傷合戦を止め、信念対立を乗り越え、お互いの考えを認め合い、建設的な対話から、共通了解を生み出していけるような風土を築いていくことに、力を注ぎます。

子どものための哲学対話についても、お話がありました。
たくさんのヒントをいただきました。『はじめての哲学思考』(ちくまプリマー新書)に、その極意が掲載されています。
ので、柏で子どもたちと哲学対話の会を開きたいと思いますので、ご興味のある方、ご連絡ください。はじめての哲学的思考 (ちくまプリマー新書)

学生の頃に語り合ってきた内容が、誰もが納得する言葉で、洗練されて、力強く示されていました。
これまでの一徳さんの日頃の努力と経験を感じ、私も大いに刺激を受けました。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)