市民大学について‐2011年6月議会質問

◆山下洋輔質問
市民大学についてです。柏市民大学の第2期生募集に、地域マイスター講座、柏プロデュース大作戦、柏市のフェイスブックをつくろうといった講座がありますが、例えば市役所のフェイスブックページを設置し始めた自治体も見受けられますが、市民による市のフェイスブックというものは、おもしろい試みとして評価することはできます。これらの市民大学講座で学んだことを講座内にとどめるのではなく、柏市政に、社会に生かしていくことは可能なのでしょうか、その成果を生かしていく道筋をお示しください。また、第1期生は、修了後どのように学びの成果を生かしているのでしょうか。そして、市民大学は、修了生に対して何かしらのサポートはしていくのでしょうか、お答えください。

地域づくり推進部長(窪井公輔君) それでは、私から市民大学についてお答えさせていただきます。
市民大学は、地域課題の解決のために学び、みずから行動する市民の発掘、育成を目的として、昨年10月に開校いたしました。第1期となるクラスでは、柏市民ができる災害対策活動をテーマに、現在16名の受講生が9月の修了発表会に向け、事例研究やグループ討議を重ねているところでございます。また、7月には第2期として、新たに地域活動のスペシャリスト養成、柏の魅力・イメージの発信、フェイスブック等の新しい媒体を使った地域情報をテーマにした3つのクラスを開講いたします。本事業は、行政が抱える課題の中から、市民の皆さんと一緒に考えていきたいものをテーマとして取り上げ、学生と関係部署の職員が同じテーブルで議論を進めてまいりますので、クラスの成果を施策に取り入れていくことが可能となります。一例を挙げれば、今後予定している柏市のフェイスブックの立ち上げには、7月開校クラスの研究成果を最大限生かしてまいりたいと思います。また、修了生によるNPO団体が組織されれば、市との協働にも発展することが考えられますので、市といたしましても全面的な支援をしてまいりたいと思っております。さらに、まちづくりに参加する市民の発掘という点では、既に第1期生の3名が柏市の防災計画をつくる会に委員として加わっており、これまでの市民大学での学びの成果を防災計画に反映できるものと期待しております。最後に、今後の市民大学の展望でございますが、1つのテーマを掘り下げる現在のスタイルは当面続けていくとともに、近隣の大学との連携を密にし、講座内容のさらなる充実を図ってまいりたいと思っております。なお、本事業につきましては、柏市民大学運営委員会での評価等を参考に、随時運営方法の見直しを進めてまいります。以上でございます。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)