こども哲学ー未来を生きる力を身につけるために

「未来を生きる力を身につける」ことを目標としたスクール「Power Lab」が始まりました。10616675_836447009778974_6987810415783913015_n

前回は、「こども哲学」がテーマでした。
こども哲学とは、対話によって、こどもが考えを深めていく活動です。大人が答えを教えるのではなく、子どもたちで問いを立て、それぞれの経験をもとに話し合います。
情報の更新がますます激しくなるこれから、知識を得ることより、適切な問いを立て、他者と協働する力を身につけることが大切になってきます。

 哲学というと、専門家が難しそうに言葉遊びをしているイメージがあるかもしれません。本来、哲学は、私たちが生きる上で大切な様々な問題を深く考えるものでした。
こども哲学は、あらゆる人に開かれた、具体的な生活の中にあるテーマを取り上げ、いろいろな人と話し合うものです。

大人になるにつれ、現実の中で、見て見ぬふりをしたり、疑問を感じなくなってしまうことが多いものです。こどもの疑問には、本質的な問題を指摘しているものが見られます。img_9387

Power Labには、小・中学生向けに2つのコースがあります。
①未来を生きるために必要な力の土台となる考え方を身につける探求型プロジェクト学習のfor Thinker。
②アイデアを実現する力を身につけるfor Creator。

社会課題を見つけ解決策を考え、その実現に向けた探究型プロジェクト学習と、思いついたものを形にするためのプログラミング学習です。

これからの社会に生きる子どもたちに求められるのは、正解のない課題に辛抱強く向き合い、他者と協力し、新たな価値を創造していく力です。
自ら学び続ける意欲と習慣、課題を発見できる視点、そして社会に働きかけていく市民性が重要になってきます。

プログラミングなどSTEAM(Science, Technology, Engineering, Art, Mathmatics)学習だけでなく、哲学や対話を重視し、民主主義の土壌を耕していければと願っています。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)