「未来を生きる力を身につける」ことを目標としたスクール「Power Lab」が始まりました。
前回は、「こども哲学」がテーマでした。
こども哲学とは、対話によって、こどもが考えを深めていく活動です。大人が答えを教えるのではなく、子どもたちで問いを立て、それぞれの経験をもとに話し合います。
情報の更新がますます激しくなるこれから、知識を得ることより、適切な問いを立て、他者と協働する力を身につけることが大切になってきます。
哲学というと、専門家が難しそうに言葉遊びをしているイメージがあるかもしれません。本来、哲学は、私たちが生きる上で大切な様々な問題を深く考えるものでした。
こども哲学は、あらゆる人に開かれた、具体的な生活の中にあるテーマを取り上げ、いろいろな人と話し合うものです。
大人になるにつれ、現実の中で、見て見ぬふりをしたり、疑問を感じなくなってしまうことが多いものです。こどもの疑問には、本質的な問題を指摘しているものが見られます。
Power Labには、小・中学生向けに2つのコースがあります。
①未来を生きるために必要な力の土台となる考え方を身につける探求型プロジェクト学習のfor Thinker。
②アイデアを実現する力を身につけるfor Creator。
社会課題を見つけ解決策を考え、その実現に向けた探究型プロジェクト学習と、思いついたものを形にするためのプログラミング学習です。
これからの社会に生きる子どもたちに求められるのは、正解のない課題に辛抱強く向き合い、他者と協力し、新たな価値を創造していく力です。
自ら学び続ける意欲と習慣、課題を発見できる視点、そして社会に働きかけていく市民性が重要になってきます。
プログラミングなどSTEAM(Science, Technology, Engineering, Art, Mathmatics)学習だけでなく、哲学や対話を重視し、民主主義の土壌を耕していければと願っています。