高校授業料の完全無償化の前に、公立高校のクーラーなどの整備を!-今年度末で千葉県教育長を退任される冨塚昌子氏のコラムが熱い

今年度末で千葉県教育長を退任される冨塚昌子氏による教育長コラム。

今回で最後になるのでしょうか、まさに公立高校に関わる方の声を代弁しているかのように、ズバッとお考えをお示しれています。

所得制限を撤廃し、私学も含めた高校授業料の完全無償化について、コメントされています。ぜひ、お読みください。

「国会では高校授業料無償化について議論されていますが、私学も含めた所得制限撤廃、完全無償化は、公立高校の教育の質の向上に寄与するとは思えず、文部科学省の予算を費やすのではなく、子育てや福祉の所管省庁の予算を充てるべきと、個人的には思います。

現在、公立高校の施設整備への国の支援は、ほぼゼロです。5,000億円あったら、公立高校の電子黒板や体育館の空調、産業系高校の機械設備整備を支援していただきたい。
社会の変化に対応し た高校教育の実現、全ての生徒の学びの充実のための投資こそ、国家に必要な施策です。」

県教委NEWSより

https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/seisaku/kouhou/news/r6/documents/351-honsatu.pdf

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)