数学•算数に特化した学習塾である算楽塾を設立して、7年目。
算楽塾では、これからのスタンダードとなる学びを先取りし、これからの時代に対応したプログラムを開発していると自負しています。算楽塾での実践が、公教育を良い方向に動かしていくことも目指しています。
広告も出さず、また普通の学習塾らしくないにもかかわらず、探し当てて通ってくださる塾生や親御さんには、本当にありがたく思います。
また、6年が経ち、今年から新しい講師陣がメンバーに加わり、新体制として法人化し、より社会の役に立てるよう準備を進めています。
私は、社会科の教員でした。
数学を専攻しているわけではありませんが、その分、国際バカロレア(IB)のように教科を横断した学びや社会とのつながりを意識した学びを、算楽塾で取り組むことができました。
私は、30代後半に数学の魅力にハマり、「小学生の時に、この面白さに出会っていたら」、そんな思いを持ちながら、我が子や今の小学生・中高生へ、算数・数学の楽しさを伝えています。
日頃から数学の本を読むようになり、今回、『ブルバキとグロタンディーク』を読みました。
一世を風靡した数学者集団ブルバキについて、知ることができました。
いま、算楽塾のテキスト作りに取り組んでいます。このブルバキの始まりは、フランスの大学で使える数学の教科書作りから始まったと知り、算楽塾での教材研究が、日本の数学教育を、そして今後の学問を進めていく可能性にも気づかされます。
算楽塾は、柏駅南口のTHE LIFE の一角をお借りして始まりました。ブルバキは、パリのカフェからスタートしたことも親しみを感じます。
ブルバキにより、数学に厳密さをもたらしました。ブルバキの数学は、一分の隙もない厳密な理論に基づいています。
算楽塾の設立と同時期に、私は武術の稽古を始めました。空手や太極拳、逆手道も、厳密さが求められており、数学の勉強と相乗効果があります。
ブルバキという架空の人物を仕立て上げた遊び心は、柏まちなかカレッジの活動にも通じるものを感じます。
予備校浪人生の頃、レヴィ=ストロースの本に出会いました。分かったようで、数学的な部分は読み飛ばしていましたが、やっと20年以上の時を経て、構造主義の理解の入り口に立つことができました。
レヴィ=ストロースとブルバキとの出会いについて知りました。
主題ではありませんが、レヴィ=ストロースとジーンズのリーバイ・ストラウス(Levi Strauss & Co.)は、同じ名前なんですね。
グロタンディーク、ヴェイユ、レヴィ=ストロース、ブラック、ピカソ、ヤーコブソン、ピアジェ、ラカン、文学グループのウリポなど、多彩な登場人物の話に引き込まれました。