近年、食物アレルギーのある児童は増加傾向にあります。2016年3月7日のAERAにも「アレルギー6千万人社会」の大特集が組まれています。
食物アレルギーを引き起こす原因食品や症状は、児童・生徒により様々であり、個別に対応することが必要となります。そのため、食物アレルギーによる重大事故を未然に防ぐためには、日常生活を送る上で十分な配慮をし、関係職員全体で組織的に取り組まなくてはなりません。
また、しっかりと対応していても、突然のアナフィラキシーで児童が倒れる事態に直面すると冷静でいられない場合もあります。命がかかっていることですので、万全を期す必要があります。
たとえば、栃木市では、緊急対応マニュアルを、アクションカードにして記し、すぐ手に取りやすい場所に設置しているとのことです。
柏市は、食物アレルギーの児童・生徒に対して、どのように対応しているか質問したところ、柏市での対応について答弁がありました。
専門の医師の指導に基づいてガイドラインや手引きが作成され、研修体制も整えられ、重大な事故が起こらないよう細心の注意が払われていることがわかります。
ただ、もう一点、「みんなで一緒に食べる喜び」にも配慮してもらいたいと2問目の質問をしました。
大阪府狭山市では、アレルギーのある児童も一緒に食べられるよう、小麦粉を使うところを、米粉に変更するなど、給食メニューを工夫しているとのこと。
柏市も研究していくとのことでした。
食を通して学ぶことは大きいと思います。食物アレルギーを、大きなきっかけに、食育も進めていってもらえればと願います。
この質問を準備するにあたり、お子様が重度のアレルギーを持つ同級生とAERAで食物アレルギーを取材した同級生にお話をお聴きできました。
様々な分野の方々と力を合わせて議会活動を行っているのだと実感します。