子どもと生活し、発見の毎日です。
自分の思うようにいくものでもありませんし、先延ばしにすることもできず、生活スタイルが変わりました。
努力や根性で何とか乗り切ってきた気になっていたことを見直し、働き方改革を考えるきっかけも得られました。
まちや人の見え方も変化してきたかもしれません。
教育学研究などにより、様々な教育方法を知ってはいますが、自分の子どもに実践するのは、コチョコチョこそばすくらいです。
その他は、語りかけ、読み聞かせ、散歩、布団の上でのレスリングなどが、我が家での取り組みです。
毎日、目に見えて子どもが成長していることが分かり、一秒一秒が貴重に思えます。
写真をたくさん撮っていますが、それらを振り返り、考えさせられることがあります。
子どもの観察記録は、日本のすぐれた教育文化です。授業を振り返り、それを記録し、教員同士で話し合いながら、研修するものです。
どのような記録を書き、どのような指摘をするかで、その教員の視点が明らかにされますし、その力量も明らかになります。
観察記録は、子どもの成長を紡ぐ活動でもあります。
保育園•幼稚園でも、ドキュメンテーションという手法もあります。
子どもの写真や記録を書くことは、子どものアルバム作りのような感じで、親としての研修にもなる一石二鳥の取り組みです。
私の父が、私の息子と遊んだ記録をマンガに描いてくれ、家族や親戚で子どもの成長を話し合うことができ、我が家の宝物となっています。
子育ては、夫婦だけでできるものではないと思い知りました。祖父母やまちの方々に支えられていることを感じ、有難い限りです。
こういった経験は、これまでの教育についての考えを、より練っていくために役立ちますし、子どもたちが生きるこれからの社会をより良くしたいという使命を強めることになっています。
以下は、子どもの記録です。親バカのような内容ですので、お時間があれば。
息子は、ふだんから母親が台所で包丁を使って野菜を切るのを見ている。
12月、野菜の葉っぱや端っこをハサミで切る遊びをした。
年末、台所遊びができる遊技場に、私の祖父母に連れて行ってもらった。
正月、妻の実家に帰り、台に定規をあて、切る真似をする。昨夏に、その台はパンを切る台ということを見て覚えていた。
昨日、また台所遊びができる遊技場に連れて行ってもらう。
家に帰った息子は、私のiPhoneにある写真を見せろと要求する。電子レンジで遊んでいる1年半前の写真を指し、これがしたいと主張する。
使っていない電子レンジが、クローゼットの奥に埋もれており、そこに私は連れて行かれる。電子レンジを出せと脅される。
コンセントはつながなかったが、何かを入れて、チンして、取り出して、「どうぞ」と遊ぶ。
私は、祖父母から、台所遊びの遊技場で電子レンジ遊びをしていたと聞き、一連の行動に納得する。