「心が折れるくらいなら、骨が折れた方がましだ」
NPO法人ゆめ•まち•ねっと渡部達也さん、美樹さんのご講演「いま、立ち止まって考えませんか?子どもの目線の居場所づくり」の中で、お聴きした言葉です。
まさに、おっしゃる通りだと思います。骨が折れようが、勉強や練習をさぼろうが、大したことではないと思えてきます。
NPO法人ゆめ•まち•ねっとでは、
1冒険遊び場「たごっこパーク」、2子どものたまり場、大人のだべり場「おもしろ荘」、3まちなか保健室、4こども食堂、5個別学舎寺子屋、6子育て勉強会、7子ども若者シェアハウス「むすびめ」など、生きづらさを抱えた子どもたちに寄り添い、見守り続ける活動を展開されています。
いじめ、校内暴力、不登校、貧困、虐待、自殺、非行、薬物乱用、殺人事件、•••
子どもを取り巻く環境は厳しく、子どもの居場所づくりは、重要です。
虐待、非行、いじめ、障がい、外国籍、差別、更生保護など、現状の社会が対応できていない問題があります。
そこで、生きづらさを抱えた子どもたち。多様な人間が出会う場を作り、お互いを認め合うことが大切だと思います。
引きこもりや不登校の子どもたちに参加してもらうのは、難しいもの。
誰でも参加してもらえるような工夫をお聴きしました。
•参加費無料、•親の申込み不要、•子どもの生活圏、•イベント、プログラム、タイムスケジュールなし。
私たちが、この夏に始めたミライ社会研究所αでも、同じなので、これからも続けていきたいと思います。
ミライ社会研究所αでは、これまでの価値観ではとらえきれない子どもたちの個性を引き出していけたらという考えからスタートしたので、参考にしたいことが沢山ありました。
渡部達也さんは、力を引き出すとか、更生させるとか、そういうことではなく、参加してくれた子どもと出会えた喜びを伝えているという姿勢に、私は世界が開けた気持ちになりました。
更生保護の活動にも、生かしていきたいです。
子どもの居場所について考えていたら、J.デューイの『民主主義と教育』が頭に浮かびました。
子どもの居場所を作る活動は、民主的な社会を築いていくことなんだと気づかされます。
教育を「手段」としてうたう主張がある一方で、子どもに寄り添う渡部達也さん•美樹さんような人たちと各地でお会いします。
早期教育が注目される一方で、遊びや自然体験をしている日本の幼稚園•保育園は沢山あります。
海外の事例だけでなく、日本で実践されているホンモノの方々に会い、これからの社会のあり方について、柏市から提案していきたいと思います。
このような貴重な機会を作っていただいた「かしわ子育てまちづくりネットワークここっと」の皆さまには、本当に感謝しています。