お金とは何か?–ビットコインとブロックチェーンの思想

ビットコインがニュースに目につくようになりましたね。
国によって、その態度に違いがあり、今後どうなるか注目されるところです。

‪現代思想2017.2「ビットコインとブロックチェーンの思想–中心なき社会のゆくえ」を改めて読み直しました。

メモをご紹介させてください。
私の読み違えもあるかもしれませんし、本書の内容自体も手探りのものではあります。

◆柏まちなかカレッジとブロックチェーン
分散型自律組織、シェアリングエコノミー、地域通貨、オープンであることなど、柏まちなかカレッジを運営してきて、ビットコインやブロックチェーンの思想と、相通じるものが沢山あります。

先生と生徒、運営者と参加者を分けないというのも、柏まちなかカレッジの特徴です。

◆仮想通貨の進む道
本書が出版されて1年も経っていないのに、世の中は変わりました。
本書で予想されていることが、現実に進行しています。

仮想通貨をメガバンクが発行したり、中央銀行が発行したりすることについても論じられています。
監視社会となるか、国家からの干渉から自由な社会となるのか?

◆未来の働き方
人工知能の発達とベーシックインカムは現実的なテーマです。
労働と報酬など、私たちの価値観が問われてきます。

SF小説のようですが、人工知能•ロボットとの付き合い方を考えていかなければなりたせん。

人間とは何か?という問いに直面します。

◆「お金」とは?
シェアリングエコノミーが注目され始めました。信用や信頼について考えさせられます。

これまで当たり前と思っていた「お金」とは、そもそも何なのか?
物々交換や負債など、学校で習ってきた貨幣の起源も疑わないといけない時にきています。

人間(あるいは日本人)は、「お金」について、お札やコインといったカタチが必要なのかどうか?

◆近代国家•権力への影響
ビットコインを支えるブロックチェーンの技術や仕組みとビットコインの歴史は、繰り返し説明され、なんとなく理解できるようになりました。

ブロックチェーンは、通貨以外にも、住民票、土地や会社の登記、資格証明書、契約内容などにも応用できます。

データの正しさを、権力に委ねるのでなく、自分たちで判断することができると考えることもできます。

日本史で言えば、「将軍権力」が創出される前の、中世に自分たちの力で解決していた時代に戻っていくような流れにも感じます。
よく私が熱く語る「一揆」です。

◆国家とは?
グローバル化が進み、企業の経済活動は国境を越えています。
経済活動だけでなく、環境問題、平和、移民、貧困など、国境を越えて取り組むべき課題もあります。
これまでの税制や国家のあり方は、このままでいいのか?

◆語り合いましょう!
長々と、まとまらない文章で申し訳ありません。
何かつかみかけているのですが、まだまだ考えがまとまらず、あと数段階が必要です。
もし、よかった一緒に話し合いたいです。

◆最後に
青土社の「現代思想」は、これからの時代を考えるためのテーマが設定されています。
しっかりお読み込み、その内容をもとに、子どもたちと対話するプログラムを作っていけたらとも考えています。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)