柏市緑ヶ丘にあるビュートゾルフ柏を訪問し、代表の吉江悟さんからお話をお伺いできました。
訪問看護ステーションとともに、世代を超えた交流の場であるコミュニティカフェや認知症カフェと地域の支え合いを実現させる生活支援コーディネーターにも取り組まれています。
介護が必要になる前の段階から、住民と出会う機会を作ろうというお考えが示されています。
ただ子育て世代や子ども•若者に対しては、これから繋げていくとのことです。
子育て支援と高齢者施策との違いなど行政の縦割りの壁を解消することも必要です。
ビュートゾルフ(buurtzorg)とは、「地域ケア」や「ご近所ケア」といった意味を持つオランダ語で、2006年にオランダで創業された非営利の在宅ケア組織の名称です。
病院はピラミッド型の組織ですが、ビュートゾルフでは12名ほどのチームがフラットな関係で、情報通信技術を活用しながら運営されています。
現在は、オランダ国内で、約900チーム、約10000人の看護師•介護士の組織に成長し、地域包括ケアの成功事例として、世界的に注目されています。
自律分散型で組織を運営するという『Teal組織』という本にも紹介されています。
今日はTeal組織の勉強会の方々の視察に同行する形で、訪問しました。
都内だけでなく、名古屋や山梨から訪れてこられていました。
設立されて2年。
全国から注目される施設です。
今日は、コミュニティカフェのボランティアさんたちのミーティングも見学させて頂きました。
オランダのビュートゾルフでは訪問型のケアしか提供していませんが、柏のビュートゾルフではコミュニティの拠点となるような事業にも取り組まれています。
本家オランダを超える実践に、単なる海外の事例を輸入しただけでない、しなやかな強さを感じました。