民生委員•児童委員のなり手不足と一斉改選

民生委員•児童委員推薦会に、市議会教育民生委員会の副委員長として参加致しました。

今年11月30日に3年の任期を満了される委員の一斉改選が行われます。
柏市では、民生委員を21名増員して519名、主任児童委員を44名が定員となります。

今回の推薦会でも話し合われたのが、民生委員になってもらうことの難しさ。

高齢化し、民生委員の増員が求められる一方で、欠員が出ている現状です。
欠員している分を、周囲の民生委員がカバーしており、いっそう負担が重くなっています。

民生委員は、町会から推薦して頂いています。
ただ、町会加入率は下がり、1–2年で交代する町会長も多く、民生委員を推薦するのは大変な状況です。

市民団体や老人会からも推薦する仕組み作れないか?、という意見も出ました。
町会のあり方を検討しなければならないという根本的な議論も。

このような難しい現状と、元気な高齢者が増えていることも踏まえ、定年となる75歳を見直してほしいという意見も出ました。image

柏市の高齢化率は24%を越え、地域によってはもっと深刻です。http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/020800/p018322.html
社会情勢や家族形態の変化、生活環境や価値観の多様化により、市民の要望は大きくなっています。
地域での支え合いや見守りの体制整備は、重要な課題です。

そこで地域での身近な相談役である民生委員•児童委員は、地域福祉の中心的な担い手として、あるいは福祉のコーディネーター(調整役)として、期待されています。大変な役割であり、なり手が少なくなり、欠員も出ています。

仕事や生活の多様化社会情勢の変化、や地域の実情により、選任基準についても、新たに考えていかなければならない課題が出てきています。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)