本日の県議会をいち早くお伝えいたします。
※複数人体制でチェックしてはいますが、できるだけ早く、皆様に議会での議論をお届けしたいと文字起こしをしているため、誤字などもあります。ご容赦いただき、各自、ご確認ください。
本日(2025/6/9)午前二人目の一般質問は、市民力の中西香澄議員でした。
質問項目
- 知事の政治姿勢について
- 予算・決算について
- こども政策について
- 教育問題について
- 交通安全について
- 河川環境について
- 県営住宅の目的外利用について
- 大規模災害時の多数遺体対応について
- その他
議会質問・答弁の書き起こし全文
質問(第1回目)中西香澄 議員
–中西香澄 議員
皆様こんにちは。
市民力の中西香澄です。
通告に従い質問させていただきます。
知事の政治姿勢について。
二期目のスタートに当たり、直接県民と対話される知事の姿を背景にした選挙直後であることから、この二問をお聞きしたいと思います。
知事が選挙を通して新たに把握した課題にどう対応していくのか。
特に高校生や大学生からどのような意見を聞き、今後の県政にどう生かしていくのか。
予算決算審査についてです。
予算決算審査は議会にとって重要な任務であることはいうまでもありません。
執行部からご提供いただける資料についての質問です。
他自治体の資料を見ると、三重県では予算関連資料にKPIや課題とその対応など事業ごとに示されています。
さいたま市は予算、決算資料とともに、形式が見やすく整っていました。
もちろん決まった形式はありませんが、自治体ごとに様々な工夫が見られます。
そこで本県でも提供される資料を改善し、予算においては、事業の目的と審議に必要な成果がわかる数字と目標、予算額、積算根拠など、決算においては、目標と成果、課題とそれへの取り組み等を含む情報を提示すべきと考えるがどうか。
子供政策についてです。
基本条例の制定について。
子供若者未来プランの策定にあたって実施したパブリックコメントは提出意見数281件であり、内訳は一般164件、小・中学生117件もの意見が寄せられ、関心の高さが表れています。
そこで子供からの意見をどのように受けとめているのか。
子供の意見を県の子供若者政策に反映していくことが重要であると考えるがどうか。
この4月、千葉市でも子供若者基本条例が制定されました。
千葉県でも子供の権利に関わる条例の制定や、子供の相談救済機関を設置すべきと考えるが、県の考えはどうか。
子供食堂の許可の要否についてです。
子供食堂の開始にあたり様々なハードルがあります。
関係団体から要望書の提出もあったと聞き及んでおります。
活動の意義を理解し、支援するためにも、県内統一した許可の要否を判断するためのチェックシートを作るべきと考えるがどうか。
児童虐待についてです。
先日、松戸市内で乳児を母親が殺害するという痛ましい事件が発生しました。
本件については検討委員会の調査を待ちますが、報道ベースでわかっている情報だけでも、母親自身が189に相談をしていること、訪問の予定を待たずして事件が発生していることから、悩んでいた母親にもっとできたことがあったのではと行政だけでなく、松戸市民初め多くの方々が悲しみを口にしています。
そこで伺います。
児童虐待の未然防止のために県としてどう取り組んでいるのか。
教育問題についてです。
県立学校における入学時の提出書類についてです。
市立学校の入学時の書類の簡素化については、市議会議員時代に実は取り組んでいきていたのですが、県議となり、県立学校の状況を知り、改めて驚きました。
学校ごとに差はありますが、手書きで自宅地図の記入、全同居家族の個人情報、生徒の短所やひどいところではこれらの書類を、同じものを2枚手書きで提出します。
多くの保護者の方々から、なぜ同じものを2枚も書かなければいけないのか、オンラインでの提出はできないのかなど、時代錯誤な学校の書類についてご意見をいただいています。
またPTAの入会は、PTAは社会教育関係団体であり、学校とは異なる組織ですが、明確に入会の意思を確認されていない、説明が不明瞭であり不安であるなどのご意見もいただいています。
そこでお伺いします。
県立学校における入学時の提出書類の簡素化やデジタル化にどのように取り組んでいくのか。
またPTA入会についての保護者の意思確認方法とその状況はどうか。
県でも市町村でも教員による暴力や不適切な指導が止まりません。
児童生徒に発語に障害がある場合はさらに事実確認が困難になります。
そこで、児童生徒の安全安心のため、まずは特別支援学校の教室にカメラを試験設置すべきと思うがどうか。
請願権は憲法で定められた県民の権利です。
令和元年度以降に千葉県教育委員会に提出された請願の数とその対応状況はどうか。
教育長人事についてです。
教育長が就任されたばかりのタイミングで申し訳ありませんが、この今後の検討には時間が必要と思いますので、伺わせていただきます。
県職員や文科省の方が続いていますが、教育長の人事について、知事はどのような考えに基づいて選定を行っているのか。
また今後、民間人の登用や公募などの多様な手段の検討を行うべきと考えるがどうか。
県立高校の改修工事後の備品の入れ替えについてです。
学校施設については予算を増額していただいていることには感謝しております。
しかし、このような現状があることはお伝えさせていただきたいと質問にしました。
配布資料の1枚目をご覧ください。
こちらは大規模改修が終了しているある学校の校舎の一部です。
綺麗な校舎によく見ていただきますと、新品と古い備品が置かれています。
塗装が剥がれているもの、錆びているもの、ひどいものは扉が閉まりませんでした。
裏面めくっていただきますと、そちらのアップの画像になっております。
錆びているのがわかっていただけるかと思います。
そこで伺います。
県立学校において大規模改修と同時に、老朽化した備品の更新も行うべきと考えるがどうか。
県立学校において保護者により、特別教室等に設置された空調設備に係る保護者負担額の状況はどうか。
続いて、交通安全対策についてです。
2025年3月27日の読売新聞にて、2020年から24年の5年間に、交通事故で死傷した歩行者は19万5433人で、年齢別では7歳が3436人、約1.8%と最多だったことが警察庁の分析でわかった。
下校中の飛び出し事故などが目立ち、警察は新学期に合わせて全国の通学路で指導を強化する。
と報道されています。
そこで伺います。
子供の事故を防ぐために、県警として取り組んでいることはあるか。
河川環境についてです。
河川に自転車などが捨てられていると通報を受けることがあります。
市や県民の方が土木事務所に伝えたところ、大がかりな措置が必要な場合はすぐに行えない、河川機能に影響が少ない撤去はできない場合があるなどの回答がされ、住民の方からは、撤去は行われないのか、県はお金が足りないのかとご意見をいただきました。
配布資料3枚目をご覧ください。
こちらは松戸市内の新坂川という川ですが、少し見えづらいのですが、買い物カートや自転車といった大型のゴミが複数捨てられており、今もそのままです。
そこでお伺いします。
県民からの河川への不法投棄などの通報を受けた際の対応はどうなっているのか。
県営住宅についてです。
大阪府では、県営住宅の目的外利用を活用し、支援が必要な若者向けのシェアハウスや自治体の子育て支援施設などの利用が進んでいます。
配布資料の4枚目、5枚目をご覧ください。
これは、高齢化した団地でシェアハウスの若者が、草刈りの重要な役割を担い、住民の方々と交流を深めているワンシーンです。
単なる空室利用にとどまらず、若者が集まることで、団地内のコミュニティの活性化や、地域の居場所としての重要な役割を担っています。
そこでお伺いします。
県営住宅の目的外利用の制度を確立し、活用促進すべきと思うがどうか。
最後に、昨年も質問しましたが、大規模災害時における多数遺体対応について伺います。
ガイドラインの改定を行ったとのことだが、現状はどうか。
以上1回目の質問です。
明確で前向きなご答弁をお願いします。
答弁(第1回目)
–議長
中西香澄君の質問に対する当局の答弁を求めます。
知事 熊谷俊人君。
–熊谷俊人 知事
市民力の中西香澄議員のご質問にお答えをいたします。
政治姿勢についてお答えいたします。
選挙を通じて新たに把握した課題についてのご質問ですが、本件は頻発化激甚化する自然災害や新興感染症の脅威、少子高齢化の更なる進行と本格的な人口減少社会の到来、それに伴う人材不足や地域経済の縮小への懸念など様々な環境変化や課題に直面をしています。
これらに加え、匿名・流動型犯罪グループに代表される新たな犯罪形態への対応や様々な困難を抱える人の生きづらさの解消、人口集中により深刻化している県北西部の慢性的な交通渋滞の解消などについても、県として取り組むべき喫緊の課題です。
こうした県政の課題については選挙中も県民の皆様から多く伺ったところであり、今後も徹底した現場主義のもとで、県議会の皆様を初め、県民や民間事業者の方々など千葉県の風力を結集ししっかりと取り組みます。
高校生や大学生からの意見についてのご質問ですが、ただいまお答えした通り、私は選挙中多くの県民の皆様からご意見いただきました。
高校生や大学生からは県立高校が古いのを何とかして欲しい、スクールソーシャルワーカーをもっと増やしてほしいなどの意見をいただきました。
こうした課題については、これまでも県立高校を視察をして、老朽化の状況を確認しトイレの洋式化や校舎の改修、スクールソーシャルワーカーの増員など教育予算を大幅に増加をし、最優先で対応してきたところであり今後しっかりと取り組んでまいります。
さらに学生からは政治は遠いものと思っていたが、自分たちの意見が反映をされ、自分に返ってくるという手応えを感じたとの意見もあったことから、引き続き県の政策や取り組みを若者にもわかりやすく発信するとともに、新たに若者との対話の機会を作っていきたいと考えております。
私からは以上でございます。
他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。
–議長
総務部長 前田敏也君。
–前田敏也 総務部長
予算と決算の情報提示に関するご質問でございますが、県では予算においては、議案書は予算に関する説明書に加え、予算案の公表資料や主要事業に関する詳細な説明資料を、また決算においては、決算書や主要政策の成果に関する報告書を作成するなど、県民へのわかりやすい情報提供を心がけております。
さらに総合計画の政策評価において、政策ごとに予算決算の状況の他、数値目標と実績値、評価の過程で把握した課題、それらを踏まえた今後の取り組み方針を公表しているところです。
次に、教育長の人事についてのご質問ですが、地方教育行政の組織および運営に関する法律では、教育長は人格が高潔で、教育行政に関し識見を有する者のうちから、地方公共団体の長が議会の同意を得て任命することとされております。
教育長は教育行政の第一義的な責任者であり、大きな権限と責任を有することとなるため、人選に当たっては、知事が官民問わず、候補者の検討を行い、経歴や考え方などを総合的に判断し、最も適任と考えた人物を選んでおります。
以上でございます。
–議長
健康福祉部長 岡田慎太郎君。
–岡田慎太郎 健康福祉部長
まず、子供政策について、プランに寄せられた子供からの意見についてのご質問ですが、子供若者未来プランの策定に向けて実施したパブリックコメントでは、県内の小・中学生から、通学路や公園の整備、地域の賑わい創出などに関する117件の意見が寄せられたところであり、子供たちが身近な生活環境や地域との交流に関心を持ち、意見提出という形でそれを表明してくれたことは大変意義深いことと受け止めています。
県としては、今後のプランの推進に当たっても、こうした意見を参考としながら、全ての子供若者が未来に夢や希望を持つことができる社会の実現に向けて取り組んでまいります。
次に、子供若者施策への子供の意見の反映についてのご質問ですが、こども基本法では、国や地方公共団体が子供に関する施策およびこれと一体的に講ずべき施策を策定実施、評価するに当たっては、子供の意見を反映させるために必要な措置を講じることとされています。
県の子供若者未来プランにおいても、子供や若者とともに社会をつくるという認識のもと、アンケートやヒアリングを実施するなど、子供若者が安心して意見を述べることができる機会を確保することとしています。
今後、子供若者の意見を施策に反映できるよう、意見を表明しやすい環境作りを行い、子供若者の最善の利益を図ってまいります。
次に、子供の権利に関わる条例等のについてのご質問ですが、県ではこども基本法を踏まえ、子供若者未来プランにおいて、子供の権利を尊重し、最善の利益を図ることを基本的方針に掲げたところです。
子供の権利に関する条例の制定や、子供の権利が侵害された場合の救済機関の設置については、いくつかの自治体において取り組みが行われていると承知しています。
子供の人権を保障し、権利の侵害から子供を守り、救済する取り組みについては、国の動向や先行自治体の取り組みを注視しながら、方向性を検討してまいります。
次に、児童虐待未然防止の取り組みについてのご質問ですが、児童虐待の未然防止を図るためには、県民の児童虐待に対する知識や理解を深めるための啓発や、相談支援体制の構築が重要です。
このため県では、毎年11月のオレンジリボン、児童虐待防止キャンペーンを中心に広報啓発活動を実施するとともに、気軽に相談できる窓口として、親子のためのSNS相談アット千葉を設置し、子供や保護者からの幅広い相談に対応しています。
さらに、未然防止に向けた支援を強化するため、市町村に対し、母子保健と児童福祉の両分野で一体的に相談支援を行う、こども家庭センターの設置等を働きかけているところであり、今後とも児童虐待の未然防止に向けた取り組みを着実に進めてまいります。
最後に、大規模災害時における多数遺体対応についてのご質問ですが、大規模災害発生時に市町村が必要に応じて設営する遺体収容所等については、死者に対する礼節やご遺族に対する配慮が求められるとともに、警察等の関係機関との連携が必要となることから、平時から円滑かつ適切に対応できるよう備えておくことが重要です。
このため県では、市町村の対応の参考となるよう、遺体収容所等を設営に関するガイドラインを作成し、周知や助言を行っているところです。
令和6年9月1日現在、県内市町村のうち29団体が遺体収容所等を事前に選定している他、3団体が設営訓練を実施したところであり、引き続きこうした市町村の取り組みを促進してまいります。
以上でございます。
–議長
保健医療担当部長 鈴木貴士君。
–鈴木貴士 保健医療担当部長
こども食堂の許可の要否についてのご質問ですが、営利を目的とせず、社会福祉活動として食事を調理提供する子供食堂については、原則として食品衛生法に基づく営業許可の取得は不要となるところです。
しかしながら、施設の運営方法や形態等によっては、法律に基づき許可が必要となる場合があり得ることから、保健所は開設希望者から丁寧に詳細を確認し、個別に許可の要否を判断しています。
今後は保健所の職員が許可の要否を判断する目安となるチェックシートを作成して活用するとともに、子供食堂の立ち上げ等の支援を行っている千葉県子供食堂サポートセンター等が支援の参考とできるよう共有し、開設希望者が適切に準備を進められるよう取り組んでまいります。
以上でございます。
–議長
教育長 杉野可愛君。
–杉野可愛 教育長
教育問題についてお答えします。
初めに、県立学校入学時の提出書類等についてのご質問ですが、県立学校入学時には学校家庭間の円滑な連絡体制の構築の他、病気や災害など様々な緊急事態に備え、各学校がその実情に照らして、住所や連絡先等の書類の提出を保護者に求めているところです。
今後は、提出書類の種類や内容等について、保護者の負担軽減の視点等も踏まえ、見直しを図るよう各学校に働きかけていくとともに、個人情報の取り扱い等にも留意しながら、デジタル化についても、研究してまいります。
また、県立学校におけるPTA入会の意思確認方法と、今年度の状況ですが、書面の提出を求めている学校は8校です。
書面の配布や口頭での説明など、各学校により対応は様々ですが特に申し出がない場合は、入会として取り扱っている学校が152校となっています。
次に、特別支援学校の教室へのカメラの設置についてのご質問ですが、特別支援学校では、外部からの侵入等犯罪の抑止のため、一部の学校で玄関や廊下等へ防犯カメラを設置しているところですが、教室には設置していません。
一方で、他の自治体において、様々な教育課題を議論している中で、いじめや暴力行為の抑止力となることが期待できる方策の一つとして、教室へのカメラ設置が提案されましたが、児童生徒のプライバシーの侵害や想定外の映像の流出への懸念も指摘されたと承知しております。
今後、他の自治体での検討状況を注視してまいります。
次に、県教育委員会に提出された請願の取り扱いについてのご質問ですが、令和元年度から本年5月末までに提出された請願は28件で、うち1件を教育委員会会議に付議したところです。
なお、付議しなかった請願についても、会議の中で、請願の内容や対応理由等を説明するとともに、議事録を公表しています。
今後も、県民の目線に立ち、提出された請願に対して丁寧に対応してまいります。
次に、県立学校の備品更新に関するご質問ですが、県立学校で大規模な改修工事を行う場合、原則として、建物の躯体等に付帯する設備については、改修工事とあわせて更新を行っていますが、その他の備品については、劣化状況などを確認した上で、個々に更新の必要性を判断しています。
なお、老朽化した備品については、各学校において計画的に更新を行っており、県教育委員会では各学校の取り組み状況や要望などを聞き取った上で、必要な予算の確保と配分に努めているところです。
最後に、空調設備に係る保護者負担額についてのご質問ですが、県立高校の特別教室等に保護者により設置された空調設備のうち、熱中症リスクの高い音楽室などについては、令和6年度から県が電気代などの費用を負担していますが、現在、県の整備の対象としていない一部の教室等の空調設備の費用は保護者の負担となっています。
令和7年4月1日現在、94校において、保護者が費用を負担しており、生徒1人当たりの年間負担額の状況は1万円以下が73校、1万円を超えて2万円以下が20校、3万円の学校が1校となっています。
以上でございます。
–議長
警察本部長 青山彩子君。
–青山彩子 警察本部長
私からは、子供の交通事故を防ぐための取り組みについてお答えいたします。
県警では、子供が基本的な交通ルールを習得し、安全に道路を通行することができるよう、段階的かつ体系的な参加体験実践型の交通安全教育を推進しております。
特に児童の歩行中の事故は小学校低学年が多いことから、交通安全モデル園等と連携し、入学前の幼児や教職員、保護者等に対する交通安全教育を推進している他、子供向けの交通安全動画を作成し、県警公式SNSで配信するなど、各種媒体を活用した広報啓発にも努めております。
さらに通学路では、目に見える形で警察官を配置した上での積極的な交通安全指導や学校関係者等と連携した見守り活動、横断歩行者等妨害等違反の取り締まりや可搬式オービスによる速度取り締まりを推進するなど、子供を交通事故から守るための各種取り組みを推進しております。
以上でございます。
–議長
県道整備部長 四童子隆君。
–四童子隆 県土整備部長
河川への不法投棄の対応についてのご質問ですが、県では、地域住民等から不法投棄に係る通報があった場合は、その場所や投棄物の内容などを記録するとともに、速やかに現地を確認し、適宜職員が撤去する他、河川内に放棄物があるなど、撤去が困難な場合は業者へ委託し、対応しております。
なお、市町村や県警と連携し、投棄物から行為者などの特定に繋がる情報を調査するとともに、高齢者などが特定された場合は撤去指導等も行っています。
引き続き、地元市町村等とも連携しながら河川の適切な維持管理に努めてまいります。
以上でございます。
–議長
都市整備局長 横土俊之君。
–横土俊之 都市整備局長
県営住宅における目的外利用に関するご質問ですが、県営住宅の管理戸数に対する空き家率は約2割となっており、県有財産の有効活用の観点から、その解消を図っていく必要があると考えています。
県では、昨年60歳未満の単身入居を可能とするなど、より広く、県営住宅を提供することとし、空き家の解消に努めているところです。
引き続き入居状況を注視するとともに、なお、空き家の解消が進まない場合には、地域の実情に応じ、県営住宅の目的外活用について、他の自治体の事例等を研究してまいります。
横土俊之 都市整備局長
以上でございます。
–議長
中西香澄君。
質問・要望(第2回目)中西香澄 議員
–中西香澄 議員
皆さんご答弁ありがとうございました。
まず、知事ご答弁ありがとうございます。
選挙期間中は県民と対話を重ね、演説により力がこもっていく知事の姿を身近に拝見させていただきました。
特に託してくださいとは言いません。
一緒に進めましょうという趣旨の発言が非常に印象的でした。
お答えいただいた課題の解決を初め、今後の県の政策、県民の参加に期待いたします。
再質問ありません。
高校生からご意見があった学校施設の問題などはさらにスピード感アップして進めていただけるよう期待し、その他の質問に続けさせていただきます。
まず予算決算審査における資料についてですが、資料や報告書、政策評価についてお答えいただきましたが、都道府県議会と比べても改善を求めたい部分があり今回質問をさせていただきました。
少し聞き方を変えての再質問です。
現状提供される資料は事業ごとに差が激しく、予算では積算の内訳は目標値が記載されているものから全く記載のないもの、決算でも実績値の記載があるものと執行額のみの記載や不用額の記載未記載、詳細未記載と担当課ごとに差があります。
そこで伺います。
予算決算審査資料の基準を作成し、庁内で統一すべきと思うがどうか。
続いて、子供政策についてです。
いただいたパブリックコメントはプランの内容以外にも発展する意見が多くありましたので、丁寧に担当課や市町村に繋ぎ対応をお願いいたします。
引き続き対話の機会を確保していくとのことですので、子供たちが言っても無駄、聞くふりをされていると感じることがないよう、政策の反映までのルートを確保した上での対話の機会をお願いします。
基本条例の制定や相談救済機関の設置については、一応前向きな方向性は持っていることはわかりましたが、それぞれ具体的に計画を進めていただくよう強くお願いいたします。
子供の権利や意見表明権の確保を制度として確立するに当たり、当然の流れで繋がるのが条例の制定です。
千葉市の子供若者条例の制定を挙げましたが、たとえ市が条例を制定し、救済制度などを作ったとしても対象や効力は限られてしまいます。
県が制定することで、県立高校を含めた広い範囲が対象となります。
教員による暴力やいじめ、生徒の自殺など多くの問題が発生している本県において、子供たちを守る重要な制度になりますので、ぜひとも制定をお願いします。
子供食堂については、チェックシートを作っていただけるとのことですので、迅速に進めていただくようお願いいたします。
児童虐待についてですが、現在の取り組みについて、オレンジリボンキャンペーンやSNSでの相談などご答弁いただきましたが、今回、当事者の方が最初にかけたのは189でした。
こちら逆にこの189の認知は広がっていても、その他の相談窓口や市町村のこども家庭センターなどの周知の方法が不十分なのかもしれないという可能性もあるかと思います。
この事案についての調査に加え、予防については市町村との連携が非常に重要となりますので、そちらの連携の強化をお願いしたいと思います。
今回の事案では、近隣の方々からは彼女とすれ違っていたかもしれない、私が預かるからとどまってと言いたかったと話されている方もいらっしゃいました。
多くの方が自分事として捉えています。
県でできること、市町村でできること、どちらも活用して死に至る前にSOSを出せる、そして支援に繋がる、みんなで助け合うことができるよう、あらゆる手段を尽くすよう要望するとともに、自分にもできることをしていきたいと思います。
続いて教育問題についてです。
県立学校における入学時の提出書類については、簡素化の働きかけやデジタル化についての動きをしていただけるとのこと、ありがとうございます。
何十年も書式が変わっていない様子も見受けられますし、他県では紙の書類の紛失や窃盗事件も発生していますので、迅速な対応をお願いいたします。
PTAの入会に際して書面にて入会の意思確認を行っている学校は160校中わずか8校は、驚きです。昨今、個人情報や入会手続きの適切な運用を行いませんと関わった方が個人情報保護法などの法令違反に問われる可能性もあります。
そこでこちらは再質問です。
文書での説明と意思確認の必要性を通知すべきと考えるがどうか。
続いて児童生徒の安全のための特別支援学校の教室にカメラを試験配置についてですが、他自治体の検討状況を注視ということですので、児童生徒の安全安心を最優先に情報収集や検討をお願いします。
請願についてですが、こちらは6年間でわずか1件のみの付議とほとんど付議していないことがわかりました。
そこで伺います。
付議しないとした理由は何ですか。
次に教育長の人事です。
公募などを求めていたお答えはいただけませんでしたが、官民問わず選定していくということですので次回はいつになるかわかりませんが任期前後かもしれないので。
これからさらにですね、様々な仕様や人物を候補としての選定をすることで更なる千葉県の教育行政が発展するそんな手法を検討していただくよう要望させていただきます。
県立高校の大規模改修工事後の備品の入れ替えについてですが、こちら学校ごとに備品については計画し学校の要望に対応していくというお答えでした。
学校の先生方は慎ましいので、それですと多分見栄えは良くなくても使える状況ですと多分改修の要望は少ないのかもしれないなというのをすごく危惧しております。
ですのでこちら改修工事が続きますので根本的な見直しの基準であったり、そちらの計画の方も要望させていただきます。
空調設備の保護者負担額ですが、年間1万円以下から3万円までと学校ごとに大きく差があることがわかりました。
横山議員も質問されていましたが、保護者設置のエアコンの県費負担への切り替えを早く進めていただくよう要望いたします。
また前回の予算委員会では寒くても暖房のエアコンをつけてもらえないという高校生の声を訴えましたが、今度はですね暑いのにエアコンをつけてもらえない、中学校ではつけてくれたのにというお声がいくつか届いています。
既に今年も夏日がありました。
体が暑さに慣れていない時期も熱中症の危険は高いです。
子供の意見反映の項目でも伝えましたが、生徒の意見をしっかり聞いて対応いただくよう学校の対応の改善をお願いいたします。
また今回は質問はしませんでしたが、空調代の今回はかかった負担額の差に加え、入学時の学校徴収金は4万5000円から最大23万円と同じ県立高校間でも差が大きいです。
また今回から入学金の約5000円のみがオンライン対応になりまして後は振り込みと、逆に混乱と複雑さで不便が生じています。
今後学校事務や支払い全体がデジタル化されるということですので全ての支払いのオンライン対応と支払う金額の標準化を進めていただくよう要望させていただきます。
交通安全対策についてです。
目に見える形で警察官を配置した積極的な街頭指導や様々な教育についてお答えいただきました。
ありがとうございます。
ですが昨年度中に県警が把握している街頭指導は春と秋の交通安全週間のみかと思います。
また地元の信号のない横断歩道を1週間、8時から18時まで調査をさせていただきましたところ、警察が見えづらい場所での取り締まりを行ったのは5日間、目に見える形で警察官を配置した積極的な街頭指導の実施は0日でした。
明らかに積極的な街頭指導が不足していると感じました。
そこで伺います。
登下校の時間の通学路の見守り活動を増やすべきと考えるがどうか。
河川環境については、要望を記録しているとのことでした。
また職員で撤去できるものだったり、河川内つまり、川の流れている部分は撤去が容易ではなくなり委託により大がかりな作業になるなどの難しい状況はわかりましたが、県民からみますと通報したのに対応したのかしないのか、わかりにくく一貫性が感じられません。
そこで伺います。
河川清掃の基準を設けるべきと考えるがどうか。
県営住宅についてです。
県営住宅の空き家率約2割とのことですが、やはりこちらの解消が必要というそちらの共通理解は持てましたが、今回ご紹介させていただいたように高齢化の問題を抱えていますし、この目的外利用は単なる空室率の改善ではなく、地域の居場所としての新しい公営住宅の役割の可能性を示しています。
他の自治体の事例の研究はしていただけるということですのでこちらの方ぜひ進めていただけるよう、要望させていただきます。
大規模災害時におけるた多数遺体の対応についてですが、具体的なご答弁をいただき、各自治体で設置や訓練が前進していることがわかりました。
ありがとうございます。
そこで2点再質問です。
大規模災害時の多数遺体対応について遺体収容所等の事前選定や訓練の実施が進められているとのことだが、市町村における遺体収容所等の設営マニュアルの策定状況はどうか。
また、9都県市合同防災訓練における多数遺体取り扱い訓練について市町村の参加状況はどうか。
またどのように周知しているのか。
以上、再質問です。
よろしくお願いします。
答弁(第2回目)
–議長
総務部長 前田敏也君。
–前田敏也 総務部長
予算資料などの作成についてのご質問でございますが、予算や決算の資料につきましては、統一的なフォーマットの作成例を示しながら、資料の作成を全庁に指示しているところでございます。
これまで例えば、予算の公表資料につきましては現在の別冊資料という形でつけておりますけれども、これ添付するようになったのは平成23年度からでまたこの6月補正予算では、より見やすくわかりやすい資料になるなど工夫を図ってきているところでございます。
これまでもできる限り改善を図ってきておりますが、引き続き県民にわかりやすい財務情報の提供に努めてまいります。
以上でございます。
–議長
教育長 杉野可愛君。
–杉野可愛 教育長
PTAに関するご質問ですが、県教育委員会としては、各学校のPTAと社会教育関係団体に対して法令がございまして、法令に基づき求めに応じて助言してまいります。
次に、請願を付議しない理由についてのご質問ですが、受理した請願については、県教育委員会としての軽減を外れている場合や、請願を受ける前から既に取り組んでいる場合、県議会等の場で既に県教育委員会の立場や姿勢を示している場合などに付議しないこととしています。
以上でございます。
–議長
警察本部長 青山彩子君。
–青山彩子 警察本部長
登下校時間における通学路の見守り活動に関するご質問ですが、見守り活動は犯罪被害の防止に加え、声かけや安全指導による正しい交通行動の実践や運転者の安全運転意識の高揚等の効果が期待できることから、子供を交通事故から守る上でも効果的であると考えております。
研究では、年間を通じて見守り活動を推進しており、特に子供の交通事故を始めとした重大事故等発生時や全国交通安全運動期間中に集中的に街頭指導を行うなど、力を入れて取り組んでいるところです。
以上でございます。
–議長
県土整備部長 四童子隆君。
–四童子隆 県土整備部長
河川清掃の基準についてのご質問ですが、県では明文化した基準はございませんが、河川パトロールや住民の皆様からの情報などで把握した投棄物の対応につきましては、治水面や環境面などの影響を踏まえまして、優先度が高いものから順次対応しているところでございます。
以上でございます。
–議長
健康福祉部長 岡田慎太郎君。
–岡田慎太郎 健康福祉部長
市町村の遺体収容所等の設営マニュアルに関するご質問です。
市町村におけるマニュアル策定状況については、把握しておりませんけれども県としてはガイドラインの周知や助言等により、災害時に適切に対応できるよう市町村を支援しているところです。
以上でございます。
–議長
防災危機管理部長 青柳徹くん
–青柳徹 防災危機管理部長
多数遺体取り扱い訓練に関するご質問でございます。
9都県市合同防災訓練における多数遺体取り扱い取り扱い訓練については令和5年は16市町、令和6年は14市町が参加しております。
また周知ですけれども、通知等による案内の他各種訓練や会議などで行っておりまして、今後もですね、あらゆる機会を活用して市町村に対し参加を促してまいります。
以上でございます。
–議長
中西香澄君。
要望(第3回目)中西香澄 議員
–中西香澄 議員
それぞれにご答弁ありがとうございます。
要望等を述べさせていただきます。
まず予算決算資料についてですが、確かに今ある別冊も過去はなかったということで、新人なので、それは知りません。
ありがとうございます。
また6月補正の予算資料については工夫をしていただけたということで確かに見やすさがありました。
ですが積算根拠は内訳などの情報量はやはり事業ごとに差があります。
資料については財政課としては統一的なフォーマット等作成例を示している、わかりやすい情報発信に努めるということですので、そちらの更なる工夫と、また各課の方にはこちらの示していただいている例に沿って詳しい方に基準を合わせていただいて、詳しい記載をしている課に合わせた情報の発信をぜひともお願いしたいと思います。
また、教育問題についてですが、PTAについて、PTAの入会などの情報についてはPTAは学校とは異なる組織であるので総合的には難しいといった趣旨のご答弁かと思いますが情報提供として同趣旨の通知を出している自治体の例は何でもございますし、またPTAの名の通りティーチャーとしてですね、教員として参加している職員の方もいますので、教職員に情報提供するなど手段は限定しませんので、必要な情報等対策が現場に届くよう対応の方お願いいたします。
次に請願についてです。
教育委員会の請願については実はこれまでホームページに一切記載がありませんでしたが、勉強会中の中で指摘したところ、すぐにホームページでの記載を行っていただきましてありがとうございます。
ただ締め切りとその取り扱い会などという期間についての記載がありませんのでそちらをお願いいたします。
実際に提出された日からの直近の定例会で、ほとんどの請願が取り扱われているんですが、2回先の定例会まで扱いがないといった請願の例もございました。
提出された方は受け付けられたのかとか、そのような不安もあるかと思いますので、お願いいたします。
またご答弁から教育委員会の請願が6年間で1件のみという非常に少ない付議の件数がありましたが、三つの理由のうち、1点目の県教育委員会としての権限を外れている場合は、適当かと受け止めました。
しかし2点目の請願を受ける前から既に取り組んでいれば良いという理由については解決に至っておらず、問題と感じている方がいるのであれば、付議して委員会としての現時点の考えや経過を示す必要があるのではないでしょうか。
また3点目の理由として挙がった県議会等の場で既に県教育委員会の立場や姿勢を示している理由で付議しないものは、議事録を確認しますと令和6年度中は13件中5件もありました。
県議会と県教育委員会は別組織であり、構成員も存在目的も異なります。
例えば同じ結論になったとしても、請願を受けた委員会が、委員会としての考えをお示しすることは重要であり、付議しない適切な理由とは言えないのではないでしょうか。
付議しないものについても、議事録であったり傍聴しますと実際には内容に言及しており状況などの説明を教育委員会会議では行われています。
請願権の重要性を認識し一つ一つの請願の扱いについて、改めて改善と議論を深めていただくようお願いいたします。
次に交通安全対策についてです。
見える形での見守り、特に通学時、登下校時間などを強化していただけるということですので必要な場所での活動を切にお願いいたします。
今回、政務活動費を使って調査しました警察官が取り締まりを行う横断歩道なんですが実はここは児童は渡りません。
その隣の押しボタン信号のある横断歩道を渡っています。
そしてその場所では信号無視の車が登校中に何件も発生して目撃されています。
真に危険な場所での見守りを行うべく、学校や保護者が要望しやすい環境の整備もお願いします。
河川環境については基準はないとのことですので必要な予算を、河川側に確保するためにも、また県民の方からの要望に対応しわかりやすく説明するためにも、土木事務所ごとにでも基準をぜひ作っていただきたいと思います。
また、市町に応じて対処していただけるということですが現状は景観よりも治水面などの優先順位がどうしても高くなるようですが、やはりゴミがある状況が長時間続くことは適切とは言えません。
景観管理という視点での管理計画も必要だと思いますので検討をお願いいたします。
最後に、大規模災害時における多数遺体対応についてです。
市町村の遺体収容所等の設営マニュアルの策定状況は把握していないとのことですので、策定を推進するとともに把握を進めてください。
改訂されたガイドラインには、県の相談先も記載されているとのことですので市町村が遠慮なく相談できるようお声がけをお願いいたします。
また、この9都県市合同防災訓練における多数遺体対応の訓練ですが、私も昨年見学させていただきましたが非常に充実した訓練となっていました。
その反面、参加自治体が例年15前後であることが悔やまれます。
積極的なお声がけをお願いしたいです。
特にこちらの訓練では、県警の遺族対応チームによる体験プログラムがありまして、昨年は夷隅市で行われましたが、泣き崩れる遺族役の方や、お怒りになる遺族役の方の対応に夷隅市の職員の方々は本当に戸惑っておられましたが体験できてよかったと、これを訓練しなければとても対応できなかっただろうというお話を聞かせていただきました。
こちらぜひですね活用していただくことが重要だと思いますので更なる周知と、実際に松戸市は昨年参加しておりませんで聞いたら遠いからというですね返答をしまして非常に残念に思いました。
こちらまた催促したいと思いますので議員の皆様もですねぜひ地元の市町村の参加をお声がけいただければと強く思っております。
本日行わさせていただきました質問に当たっては議会事務局を中心とした、たくさんのですね調査にご協力いただきまして行うことができました。
ご対応いただきました職員の皆様に心から感謝いたします。
以上で私の一般質問とさせていただきます。
ご清聴ありがとうございました。