本日の県議会をいち早くお伝えいたします。
※複数人体制でチェックしてはいますが、できるだけ早く、皆様に議会での議論をお届けしたいと文字起こしをしているため、誤字などもあります。ご容赦いただき、各自、ご確認ください。
本日(2024/9/20)午後一人目の一般質問は、自由民主党の佐野彰議員でした。
質問項目
- 新湾岸道路について
- 千葉港について
- 太陽光パネルのリサイクルについて
- 医療と地域課題について
- 新県立図書館及び県立中央博物館について
- 学校給食の地場産物活用について
- その他
議会質問・答弁の書き起こし全文
質問(第1回目) 佐野彰 議員
–佐野彰 議員
一般質問にたくさんの傍聴の皆さんが駆けつけていただき、感謝申し上げます。
初めに、新湾岸道路について伺います。
本県の経済産業活動の中心となっている湾岸地域においては、東関東自動車道路や京葉道路国道357など広範囲な慢性的な渋滞が発生をしており、抜本的な対策が必要です。
私は、県議会において、新湾岸道路が必要であることを一貫して訴えてまいりました。
新湾岸道路は、本県湾岸地域の渋滞解消、産業の発展だけではなく、成田空港の機能強化による交通需要の増大にも対応し、県全体への経済波及効果をもたらすとともに、災害時における代替性多重性の確保に繋がるものです。
去る7月22日には、阿部県議や国会議員とともに同席をし、知事と沿線市長らによる吉岡国土交通事務次官への要望活動が行われ、事務次官からはスピード感を持って検討を進めていきたいとの発言がありました。
その後、直ちに新湾岸道路、有識者委員会が開催をされ、検討が開始されたことは、大変感慨深いものがあり、早期実現に向けて大いに進展することが期待をされます。
そこで伺います。
新湾岸道路の取り組み状況はどうか。
次に、千葉港について伺います。
今年初めに発生した能登半島地震を初め、南海トラフの状況など、このところ、活発化している地震津波その他の災害に対する備えの必要性を痛感をしています。
国は、今後の気象変動を踏まえ、21世紀末における日本沿岸の平均海面水位が約39センチ上昇するとの見込みを示しており、最近では8月26日に国連が2050年度末に、東京で13センチ上昇するとの見込みを公表したところです。
さらに一方で、高潮被害を引き起こす台風は巨大化の一途であり、高潮に対して十分に注意を払わなければならないという認識を得ません。
千葉港は背後に人口や産業が集積しており、まず押し寄せる津波や高潮の高さを把握し、対策を考えていくことが大切であると考えます。
そこで伺います。
東京湾沿岸海岸保全基本計画の見直しについて、取り組み状況はどうか。
千葉港における防護高はどのようになるのか。
また、県では、適宜水門や排水機場などの海岸保全施設について更新を行っていると聞いておりますが、特に私の地元である中央区では、過去に浸水被害を受けており、再び被害を受けないか、住民の関心は非常に高まっており、そこで2点伺います。
県は、海岸保全施設の修繕など、どのように進めているのか。
千葉市中央区における水門排水機場の修繕などの実施状況はどうか。
次に、太陽光パネルのリサイクルについて伺います。
私は参議院議員の猪口議員のご紹介をいただき、これまで国に3回の陳情を行い、保険の加入やリサイクル法の制定および支援制度の充実などについて要望をしてまいりました。
さらに、昨年の一般質問において、太陽光パネルの高度なリサイクル技術を持った企業が進出をする際の、設備等の導入にかかる資金的な負担を軽減するため、融資制度の見直しを検討すべきと質問をしました。
執行部において検討していただいた結果、融資制度における環境保全資金の対象事業として、太陽光パネルや蓄電池をリサイクルするための装置が追加され、低利融資が可能となりました。
今年度は、自民党の有志とともに、太陽光発電協会との勉強会を行い、リサイクル産業の全国の経済波及効果は2300億円、雇用は1万8000人程度との試算が示されました。
先進的なリサイクル装置の導入拡大は、県内の関連産業の発展にも寄与します。
リサイクル事業者には、国の支援に加え、県の融資制度を活用していただきながら、先進的な装置の導入拡大が進むことを期待をしています。
また、6月12日の日本経済新聞や9月3日の読売新聞の記事によると、リサイクルの義務化に関連する法案を令和7年度にも国会に提出し、リサイクル施設を増やす方策や、リサイクルせずに廃棄した場合の罰則規定を検討するとあります。
太陽光発電については、ケーブル盗難の増加等により、保険料高騰など様々な課題もありますが、使用済み太陽光パネルのリサイクル施設の設置促進、不法に廃棄した場合の罰則規定など、リサイクル促進の取り組みを強化することで、太陽光発電産業を循環型に導き、長期安定的な太陽光発電の確保に繋がることは非常に重要と考えます。
そこで伺います。
太陽光パネルのリサイクル促進にあたり、リサイクル法を実効性のあるものとするため、国への積極的な働きかけを行っていくべきと思うがどうか。
次に、医療と地域課題について保健医療大学の立地や地域の路線バスの減便に関しても伺います。
県立保健医療大学は、平成21年度の設立以来、看護師、管理栄養士、歯科衛生士等、多くの人材を輩出し県内の保健医療の向上に寄与しているところです。
大学設立時に仁戸名にあった医療技術大学校と幕張にあった衛生短期大学を統合した経緯から、現在も仁戸名と幕張の2ヶ所にキャンパスを構えていますが、どちらの校舎も老朽化が進んでいる状況です。
また、仁戸名周辺の公共交通は主にバス路線により支えられていますが、いわゆる2024年度問題による運転手不足や利用者の減少による今後どれだけ路線を維持できるか不透明な状況です。
通勤や通学、通院などの県民生活の拠点が幕張など街の中心部に過度に集中すること、運転手が限られた中でバス路線を中心部で維持することがやっとの状況になってしまい、郊外へ運行する路線の赤字が拡大し、存続に悪影響を及ぼすことが懸念をされます。
県有施設の立地検討にするに当たって、大学運営のことだけではなく、特定の地域に集中することの弊害についても考える必要があり、それぞれの街をバランスよく発展させることが奥行きのあるまちを作るといった、千葉県全体のまち作りの視点からも重要と考えます。
県においては、今年度、機能強化に向けた調査検討会議を立ち上げ、昨今のニーズにより、適した学校となるよう、教育内容や施設整備、立地について検討を行っていると聞いています。
そこで2点伺います。
今年度、県が設置する保健医療大学の機能強化に向けた会議において、今後どのように検討を進めるのか。
地域によって不可欠なバス路線の維持確保について、県はどのような支援を行っているのか。
次に医療機関の周知方法について伺います。
高齢化の進展により、医療を必要とする方が増えている中、適切な医療機関を選択できるような情報提供を行うことは、県民の利便性の向上という観点だけではなく、医療機関にとっても良いことだと思います。
先日、千葉市内の総合病院の院長先生からのお話を聞きましたが、その病院では、大変特色のある治療をしているが、住民に対してこれを周知する機会が少ないのが悩みとのことであります。
医療情報を検索できるホームページは存在するようですが、特に高齢者の方にとっては、たくさんの情報の中から自分に合った情報を探すことはなかなか難しいように思います。
例えば、病院の特色などを情報を県が集め、医療圏別にまとめ、紙媒体で配布することが有効ではないでしょうか。
そこで伺います。
県民が適切な医療機関を速やかに受診できるよう、特色ある病院の情報をわかりやすく周知してはどうか。
次に、がんセンターについて伺います。
千葉県がんセンターでは患者さんの旅のレシピという本を発行しています。
この本は、患者の症状等に合わせた食事メニューを詳細に記載をされているなど、素晴らしい内容であり、私はがん治療を行う病院等に置いてもらうなどして、もっとこの本の存在を知らしめるべきではないかと県に提案をしたところです。
がんセンターが発行したがん患者のためのレシピと工夫について、現在の対応状況はどうか。
また、がんセンターは、現在の出入口から新棟へ向かうには相当の距離があり、高齢者等には大変負担となっております。
そこで私は今年の3月頃から、駐車場から新棟までの距離が短い救急外来口を利用できるよう、早期の対応を要望し、5月6月にも、当局に要望をいたしたところです。
そこで伺います。
高齢者等の負担軽減のため、患者の移動に救急外来口を活用するよう要望したが現在の状況はどうか。
次に、新県立博物館について伺います。
私の地元千葉市中央区の青葉の森公園に建設予定の新県立図書館、県立文書館複合施設については昨年8月に基本設計の概要が公表され、建設に向けた準備が進んでいるものと思います。
私はこれまで、新県立図書館が新しい知の拠点として、青葉の森公園を生かした魅力ある施設となるよう整備を進めるとともに、木材の活用にあたっては、千葉県産の木材をするよう要望してまいりました。
現在は実施設計が行われていると承知をしておりますが、周辺の自然との調和を生かした癒しの空間や落ち着いた調査研究活動に取り組める場の提供など、県民ニーズに応えられるような施設となるよう着実に整備していく必要があると思います。
そこで伺います。
新県立図書館、県文書館複合施設に建設に向けた進捗状況はどうか。
また、先日、新聞報道で子供が動画ばかり見て本を読もうとしないとの記事を見ました。
この記事の中には、子供の読書時間が年々減少し、子供の読書離れが深刻さを増しているとのことです。
子供の読書活動は子供が言葉を学び、感性や表現力、想像力、豊かなものとし人生をより深く生き方を身につけるといく上で欠かせないものなのであります。
各地の書店が減少し、身近に本に触れる機会が少なくなる中、新たな図書館で子供たちの文章支援に向けた取り組みが重要であると考えます。
そこで伺います。県立図書館における子供の読書支援について今後どのように取り組んでいくのか。
次に、県立中央博物館について伺います。
中央博物館は、房総の自然と人間をテーマとした常設展示や、動植物の生態を身近に観察することのできる生態園も有しており、千葉の自然と歴史を学べる施設として、多くの県民に親しまれています。
また、青葉の森公園芸術文化ホールが隣接し、さらに県立図書館など文書館複合施設の建設が予定されていることから青葉の森公園は、文化施設が集積する一大エリアになります。
このような恵まれた立地を生かし、これらの施設と、中央博物館が一層連携を深めることで、青葉の森公園が県民の様々な知的需要に応えることのできる知の拠点となるのではないかと考えます。
そこで伺います。
中央博物館など新県立図書館、文書館と連携をした取り組みを実施すべきと考えるがどうか。
一方、中央博物館は開館から35年が経過をし、私も先日訪問したところですが、老朽化による設備等の機能不全が進んでおり、また増え続ける資料の収蔵にも苦慮していると聞いています。
今後の課題として、博物館は、来館者に快適なサービスを提供することはもとより、今後の時代のニーズに合った知的事業に応じた県民が満足できる施設としていく整備をしていくことが求められます。
県では、今年3月に博物館のリニューアルを見据えた基本計画として、千葉県立中央博物館未来計画を策定し、この計画を踏まえ、施設の整備計画を策定することとしておりますが、その検討状況が気になるところです。
そこで伺います。
県立中央博物館の施設整備に向けた検討状況はどうか。
次に、学校給食の地場産物に活用について伺います。
本県は、豊かな農業水産物に恵まれ食材の宝庫と言われるだけではなく、生産地や消費地が近いため、地場産物を大きなコストをかけることなく流通させることができる大変豊かな県であると思います。
学校給食においては、それぞれの地域で採れる様々な食材を積極的に活用し、食育の充実も図られていると伺っております。
県内の多くの学校で給食に地場産物が活用されることは、子供たちが地域の特色ある食材を知り、千葉の恵みを感じながら給食を味わえるだけではなく、食材を作っている地域の農家の生産安定化や意欲の向上、また地元食材の流通の活性化にも繋がると考えます。
私は以前にも、子供たちの食育の推進という観点から、地場産物の活用について質問をさせていただき、教育委員会からは栄養教諭等への啓発などの取り組みを進めていくとの答弁をいただいたところですが、その後の進捗状況はどうか。
学校給食現場の活用について、県教育委員会が取り組み状況はどうかを質問をいたします。
また、学校給食への地場産物の活用をさらに進めていくには、教育委員会だけではなく、農林水産物など関係部署もしっかりと連携をした上で、各地域が主体的に学校給食への地場産物の提供を進めていくような仕組み作りが必要と考えます。
そこで伺います。
学校給食への地場産物の活用をさらに進めるため、県として今後どのように取り組んでいくのか。
以上で1回目の質問を終わります。
ありがとうございました。
答弁(第1回目)
–議長
佐野彰君の質問に対する当局の答弁を求めます。
知事 熊谷俊人君。
–熊谷俊人 知事
自民党の佐野彰議員のご質問にお答えをいたします。
まず新湾岸道路に係る取り組みについてのご質問にお答えをいたします。
当該道路は湾岸地域の更なる活性化や防災力の強化はもとより、我が国の国際競争力の強化や首都圏の生産性の向上に資する大変重要な道路です。
これまで県と沿線市が一丸となり、規制同盟会による要望活動などを機運の醸成に努めてきたところ8月2日に有識者委員会が開催され、概略ルートや構造の検討がいよいよ始まりました。
県では国や沿線市とともに新湾岸道路の特設サイトを開設しており、これに続きニューズレターなどの様々な情報発信の他、オープンハウスの開催や事業者、各種団体等への個別ヒアリング、アンケートの実施など双方向のコミュニケーションを開始いたします。
今後多岐にわたる関係者との丁寧な合意形成に努め、新湾岸道路が新時代にふさわしい明るい未来を描ける道路となるよう、計画の早期具体化に向け積極的に取り組んでまいります。
次に中央博物館と新県立図書館文書館との連携についてのご質問にお答えをいたします。
中央博物館は知の創造拠点としての役割を果たしていくことを目標としており、その実現のためには、青葉の森公園内に立地する施設と相互に連携した活動を展開することも重要と考えています。
そのためこれまで中央博物館が実施をしてきた県立図書館でのパネル展示や科学を気軽に学べるサイエンスカフェなどの取り組み文書館等を行ってきた資料や研究成果の相互活用などの取り組みを踏まえながら、さらに連携を深められるよう現在検討を進めているところです。
新県立図書館文書館の開館後は、青葉の森芸術文化ホールなども含めて、中央博物館が各施設と連携した取り組みを積極的に進めるとともに、公園内の回遊性を高めることで、県民が文化芸術に親しみ、交流できる拠点となるよう努めてまいります。
私からは以上でございます。
他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。
–議長
県土整備部長 四童子隆君。
–四童子隆 県土整備部長
私からは、千葉港についてのご質問にお答えします。
まず、東京湾沿岸海岸保全基本計画の見直しについてのご質問ですが、国が令和2年度に、今後の気候変動を踏まえ、海岸保全基本方針を変更したことから、県では令和4年8月に県、市町、学識経験者等で構成する検討会を設立し、海岸保全基本計画の見直しを進めているところでございます。
これまでに検討会を3回開催し、気候変動を考慮した津波や高潮波浪のシミュレーションを行い、背後地を防御するために必要となる海岸保全施設の高さの目安についてご審議をいただいたところでございます。
今後、検討会の意見を聞きながらパブリックコメントを実施し、今年度中の計画変更に向けて取り組んでまいります。
次に、千葉港における防護高についてのご質問ですが、検討会で行ったシミュレーションにおきましては、千葉港は津波に比べ、高潮波浪による潮位が高い傾向が確認されております。
これまでの検討では、既存の施設構造を前提にすると、防護高が現行計画よりもさらに0.4mから2.4m程度高くなるため、整備に当たり、施設の形状を工夫するなど、海岸の利用等にも配慮するよう委員から意見をいただいたところです。
引き続き検討会や関係者などの意見を聞きながら、今後の施設整備の方針について検討してまいります。
次に、海岸保全施設の修繕についてのご質問ですが、港湾の海岸保全施設は、昭和40年代からの高度経済成長期を中心に整備されており、20年後には水門、排水機場、立坑の約8割が建設後50年を経過することとなります。
このため、事業の縮減や平準化を図りつつ、施設機能を確保するため、各施設の健全度や重要度を踏まえた長寿命化計画を策定し、必要な予防的対策を実施しております。
引き続き、長寿命化計画に基づき、海岸保全施設の修繕などを進めてまいります。
最後に、千葉市中央区における水門排水機場の修繕などの実施状況についてのご質問ですが、千葉市中央区には、津波高潮による浸水から背後地を守るため、中央4号寒川蘇我浜野の四つの排水機場と五つの水門があり、長寿命化計画に基づく修繕などを実施しております。
今年度は寒川排水機場および蘇我排水機場におきましてポンプ用エンジンの更新などを実施する予定であり、残る水門排水機場におきましても計画的に修繕などを進めてまいります。
以上でございます。
–議長
環境生活部長 井上容子君。
–井上容子 環境生活部長
太陽光パネルのリサイクルに関する国への働きかけについてお答えします。
2030年代の太陽光パネルの大量廃棄に向けては、パネルの適切な処理体制の構築が不可欠であり、特にリサイクルの推進は重要であると認識しています。
本年1月には、国の検討会において、義務的リサイクル制度の活用を含め、新たな仕組みの構築に向けた取り組みを進めていくことが示され、9月から中央環境審議会のもとに設置された太陽光発電設備リサイクル制度小委員会において、制度化に向けた検討が始まっています。
今後県としては、リサイクルに関する法制化の動向を注視するとともに、実効性のあるリサイクルシステムが構築されるよう、国への要望を継続して行ってまいります。
以上でございます。
–議長
保健医療担当部長 鈴木貴士君。
–鈴木貴士 保健医療担当部長
私からは、まず保健医療大学の機能強化に向けた会議に関するご質問にお答えします。
保健医療大学は、高い倫理感と豊かな人間性を備え、地域社会に貢献できる人材の育成などにより、県民の保健医療の向上に寄与することを目的として平成21年度に設立され、多くの優秀な人材を輩出してきたところです。
今回の機能強化に向けた検討会議においては、急激に変化する昨今の保健医療を取り巻く環境にも対応できるよう、高度人材の育成や施設、設備の老朽化への対応について検討していくこととしています。
今月10日に開催した第1回会議においては、主に養成すべき人材像や、今後行う学生などへのニーズ調査の方法に関して協議を行いました。
今年度はあと3回の会議を開催予定であり、学部学科の構成や大学院の設置可能性、キャンパスの立地や施設整備などについて検討してまいります。
次に、特色ある病院の情報の周知に関するご質問ですが、県民がみずからの疾病や症状に応じた適切な医療機関を受診できるようにするため、地域における医療機関の情報をわかりやすく周知することは重要と認識しています。
県では、ホームページにより、医療機関ごとに対応可能な疾病専門外来やオンライン診療実施の有無、治療実績や手術件数などについて情報提供してきました。
今後とも、医療機関の医療機関や関係者のご意見を伺いながらより活用しやすい情報提供の手法について幅広く検討し、改善に努めてまいります。
以上でございます。
–議長
総合企画部長 冨沢昇君。
–冨沢昇 総合企画部長
バス路線の維持確保に関するご質問にお答えいたします。
地域公共交通の中核を担う路線バスは、通勤、通学、買い物や通院など県民生活を支える重要な移動手段ですが、人口減少等による利用者数の減少や、いわゆる2024年問題による運転手不足など厳しい状況が続いています。
このため県では、広域的かつ幹線的なバス路線の赤字に対する国との協調補助として、令和6年度当初予算で、約1億3900万円を措置している他、9月補正予算案では、新たに運転手確保対策として3500万円を計上したところです。
今後とも、市町村やバス事業者等と連携を密にしながら、地域にとって不可欠な路線バスの維持確保に向けて取り組んでまいります。
以上でございます。
–議長
病院局長 山崎晋一朗君。
–山崎晋一朗 病院局長
私からはがんセンターについての疑問にお答えいたします。
まずレシピに関する本についてのご質問ですが、がんセンターで編集発刊したがん患者さんのためのレシピと工夫については、がんの治療中から治療後も日々の体調に合わせ、楽しく美味しい食事をしてもらえるよう食と栄養を支援する趣旨のもと、様々な食事のレシピを掲載したものです。
レシピ集であるこの本は、患者の皆様方の献立作り等に役立つと考え、これまでも関係する医療機関への訪問の際や、イベント等において配布等をしておりましたが、この度、記載内容の一部を改定し新たな版を作成することとしました。
現在、現行の改定作業や印刷等の調整を進めているところであり、引き続き早急に作業を進め、関係する病院および診療所への配布など周知を図ってまいります。
次に救急外来口の整備についてのご質問ですが、がんセンターについては、現在の入口から新棟までの距離が長く、高齢者を初めセンターを利用する患者の皆様の負担が大きいことから、救急外来口の活用について、令和6年5月以降本格的な整備検討を開始したところです。
当初7月の運用開始を目指しておりましたが、手すり等の整備や周辺の増員等駐車場から救急外来口における利用患者等に対する安全対策の準備に時間を要し、9月30日からの運用開始となったところでございます。
引き続き安全面を考慮し、円滑な運用となるための対策を進め、患者の皆様の利便性の向上を図ってまいります。
以上でございます。
–議長
教育長 冨塚昌子君。
–冨塚昌子 教育長
初めに、新県立図書館県文書館複合施設整備の進捗状況に関するご質問にお答えいたします。
県では、文化情報資源の集積と活用を図るため、知の創造と循環を生み出す活動拠点として、新県立図書館、県文書館複合施設の整備を進めています。
現在、昨年度取りまとめた基本設計を踏まえ、利用者が使いやすい書架の配置や木材の利用範囲等を検討するとともに、道路等の周辺環境の整備について、地元市などと協議しています。
これらの課題を整理した上で、本年度末には実施設計を完了し、令和7年度から建設に着手できるよう計画的に取り組んでまいります。
県立図書館における子供の読書支援に関するご質問ですが、県立図書館においては子供の読書活動を推進していくため、市町村立図書館等の支援など県内図書館の中心的な役割を担う必要があります。
そのため、県立図書館を市町村立図書館や公民館学校など関係機関との連携拠点として位置づけ、図書館等への児童書の貸し出しや読み聞かせボランティアの養成などを行っています。
新たな現実図書館においては、近接する県立中央博物館等と連携したイベントや、木のぬくもりを感じられるフロアでおはなし会を実施するなど、子供たちがより読書を好きになれるような取り組みを進めてまいります。
次に、学校給食への地場産物活用の取り組み状況についてのご質問ですが、学校給食に地場産物を活用することは、子供たちが地域の食材や食文化等について理解を深め、感謝の気持ちを抱くことができる大切な取り組みだと認識しています。
地場産物の活用の推進について、県内全ての栄養教諭等に本年度アンケートを実施したところ、より多くの納入業者等の情報を知りたいなどの意見が多く聞かれました。
そのため県教育委員会では、農林水産部と連携し、県産食材の産地や取り扱い者の連絡先等を紹介するカタログ千葉の恵みを全ての栄養教諭等に配布するとともに、学校栄養士会や生産流通に関わるJA等の関係者同士の意見交換会を開き、課題意識を共有したところです。
今後の取り組みについてのご質問ですが、学校給食に地場産物をより多く活用していくためには、個々の営業教諭等が工夫した献立を作成するだけでなく、各地域において、農業生産や流通に関わる関係者等との連携体制が必要であると考えます。
そのため今後は、関係部局の連携のもと、それぞれの地域において実情に応じ、協議の場を設けるなど、計画的に旬の地域食材を供給できるような体制作りが進められるよう支援していきます。
さらに先進的な取り組みが他地域にも波及するよう、各種研修会やホームページ等で紹介するなど、学校給食における地場産物活用の推進に向けて取り組んでまいります。
以上でございます。
–議長
スポーツ文化文化局長 板倉由妃子君。
–板倉由妃子 スポーツ文化局長
私からは、県立中央博物館の施設整備についてのご質問にお答えいたします。
県では、千葉県立中央博物館未来計画を令和6年3月に策定し、県内博物館の拠点として、中央博物館の機能強化を図るとともに、県民に開かれた博物館を目指しているところです。
そのため現在リニューアルに向けた施設整備計画の策定作業を進めており、多様な主体との連携を実現する共有空間の創出、誰もが楽しめる展示空間の総合的な見直し中長期的なニーズに応える周蔵空間の確保等を検討しています。
引き続き、多彩な特徴を持つ半島千葉の特性を生かし、様々な主体と繋がりながら自然と歴史文化の面白いをわかりやすく国内外に発信することのできる施設となるよう検討を進めてまいります。
以上でございます。
–議長
佐野彰君。
質問・要望(第2回目) 佐野彰 議員
–佐野彰 議員
それでは2回目の質問を行います。
千葉港について要望をいたします。
先ほどご答弁いただきましたが、気候変動によって千葉港においても、これまでより上非常に高い防護施設を考えていく必要があるとの認識をいたしました。
我々は将来にわたって、津波や高潮による災害から千葉港そして東京湾沿岸に集積する産業、人命財産を守っていかなければなりません。
また一方で、防護施設を高くするだけではなく、自分たちがどのような海岸にしたいのか、利用や環境についても十分な議論が必要となります。
その準備ももう開始しなければなりません。あわせて、都川を含めた河川総合治水対策も必要であることを感じます。
東京湾沿岸海岸保全基本計画を早期に見直し、千葉港を含めた東京湾沿岸における将来の気候変動に対する備えを着実に取り組んでいくよう要望いたします。
次に、太陽光パネルについて、これまで私は長年にわたり、パネルの廃棄の問題に取り組んでまいりましたが、リサイクル法が検討される見通しとなり、問題解決の道筋が見えたり見えてきたのではないかと考えています。
本リサイクル法は実効性のあるものとなるよう、県としてもしっかり国に要望していただきたい。
また、近年、薄く軽く柔軟性に優れたビルの壁など、設置場所の大幅な拡大ができるなど、次世代の太陽光発電として、ペロブスカイト太陽電池の実用化が期待をされています。
その主要材料であるヨウ素の生産量は、日本がチリに次ぐ世界第2位であり、本県は国内生産量の80%を占めています。
ペロブスカイト対応電池は、本県の関与の大きい国産エネルギーとして高い将来性があり、今後は資源循環システム構築をしながら、進むことを期待をしています。
次に、新県立図書館は緑豊かな中央博物館も隣接する青葉の森公園に整備されることから、様々な行事やイベントを通して、子供たちが読書に親しみながら1日過ごせるような魅力あふれる場となるよう、着実に整備を進めるとともに、利用者サービスの充実にも取り組むよう要望をいたします。
次に、学校給食への地場産物の活用について、今年8月に学校栄養士や地域の農業関係者の意見を聞く中で、連携を深めていくには、各地域において、地域の行政に軸となる担当者、窓口のようなものがあって、そこからネットワークが広がることで、地場産業の活用も一層進んでいくのではないかと感じました。
教育委員会や、農業水産部の関係部局の皆さんにはぜひ、そうした地域の窓口も含めた連携のあり方について研究をしていただき、一丸となって、学校給食への地場産物の活用推進に引き続き前向きに取り組んでいただくようお願いをいたします。
次に、保健医療大学の調査検討会議においては、今後キャンパスの立地についても検討ししていくということがわかりました。
仁戸名は県がんセンターを初め医療施設が多く集まっています。
保健医療大学の学生は、専門的実践的な技術を身につけるため、相当な期間、例えば、看護学科の場合は4年間のうち6ヶ月程度実施をしているそうです。
そこで伺います。
保健医療大学の看護学科の学生は仁戸名キャンパスが所在する千葉市中央区と隣接する千葉市緑区にある施設において、どのくらい実習をしているのか。
がんセンターについてですが、救急外来口の活用は9月30日から、レシピ本については調整中と答弁がありました。
病院局の動きが遅いように私は思います。
患者目線に立てば、もっと早い対応が必要ではないでしょうか。病院局は、患者目線に立って、もっと積極的に取り組んでいくべきではないか。
先ほどからお話をしたがん患者のためのレシピ本これが今、がんセンターの2階の売店に売っております。
定価は450円で、実際は500円こんなに立派な本が、県のがんセンターがこれだけのものを作られる、それがまた広報活動にも私は繋がると思います。
先ほどのお話の中で、関係する病院や診療所への配布を図っていくと答弁がありましたが、もっと広く、県民に知ってもらう取り組みが必要ではないでしょうか。
非常に素晴らしいこの本を県民便りや一般の流通網やインターネットも活用して、さらに広めていってほしいと考えます。
そこで質問をいたします。
このレシピ本について一般にも普及するよう、取り組みを進めていくべきではないか。
以上で2回目の質問を終わります。
答弁(第2回目)
–議長
保健医療担当部長 鈴木貴士君。
–鈴木貴士 保健医療担当部長
保健医療大学の看護学科の学生の実習施設の状況についてお答えいたします。
令和3年度から令和5年度までの間に、病院の他、学校等での短期の実習も含め、中央区および緑区の19施設において、延べ1872名が実習を行ったところであり、これは3年間の実習全体の約40%にあたります。
以上でございます。
–議長
病院局長 山崎晋一朗君。
–山崎晋一朗 病院局長
病院局の取り組みについてのご質問ですが、今回ご指摘の件につきましては、病院局とがんセンターとで協議を重ねながら取り組んできているところでございます。
患者等の皆様の安全性確保の観点などからも検討を加え、必要な対応を図る中で結果的に時間を要してしまいました。
引き続き、患者の皆様の目線に立ち、安全性などを考慮しながら、早期に利便性の向上が図られるよう努めてまいります。
レシピ本の普及についてのご質問ですが、ご指摘のようにレシピ本を広く県民に知っていただくことは大切なことと考えております。
現在このレシピ本についてはがんセンター等のホームページで周知するとともに、一部の通販サイトで販売されておりますが、県民の方々への普及方法についても、改定作業に合わせて検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
–議長
佐野彰君。
質問・要望(第3回目) 佐野彰 議員
–佐野彰 議員
3回目の質問をさせていただきますし、また要望をしたいと思います。
多くの看護学生が仁戸名な周辺において実習をしておるというお話を聞きました。先ほどの回答の中で約40%がこの仁戸名周辺中央区のところで実施をされているということがわかりました。
千葉市中央区の仁戸名地区は、友納武人知事の発案により、医療のまちとして発展をしてきました。
現在も県立がんセンター、国立千葉東病院、ジェイコー千葉病院近接には、国立千葉大学病院、県立こども病院、県立リハビリステーション病院、市立青葉病院、千葉メディカルセンターなど多くの病院が集まっております。
これほど多くの場所の集まるのは全国的にも珍しいということを院長さんから聞きました。
ぜひ、保健医療大学の立地に検討に当たっては、この地域の特性を生かしたことで学生たちが充実した大学生活を送ることのできるよう、広い視野を持って議論を進めてもらうよう要望をいたします。
併せて、バスの運行について千葉市の方も今年度予算で7500万円の予算を計上したということを聞いております。
県の方も、令和元年度では8000万の予算を計上し、今年度は約倍の予算計上をいたしました。
ますます支援の対象の路線が増えれば行政の負担が増えることになります。
見る目に明らかであります。
そこで、施設を分散して配置することによって、バス利用者が増えれば、赤字を抑えバス路線維持に必要な費用を抑える効果も期待できると思います。
以上で3回目の質問を終わります。
ありがとうございました。