【速報】本日の千葉県議会 ー 阿部俊昭議員(公明党)の一般質問 2024年6月25日午前2

本日の県議会をいち早くお伝えいたします。
※複数人体制でチェックしてはいますが、できるだけ早く、皆様に議会での議論をお届けしたいと文字起こしをしているため、誤字などもあります。ご容赦いただき、各自、ご確認ください。

 

本日(2024/6/25)午前二人目の一般質問は、公明党の阿部俊昭議員した。

質問項目

  1. テクノスクールについて
  2. ひきこもり対策について
  3. 看護師確保について
  4. 県立都市公園における民間活力導入について
  5. 障害者芸術文化活動の支援について
  6. 県立特別支援学校の充実について
  7. 県立高校のトイレの洋式化について
  8. SNS型投資詐欺について
  9. その他

 

議会質問・答弁の書き起こし全文


質問(第1回目)阿部俊昭 議員


皆様おはようございます。
柏原市選出公明党の阿部俊昭です。
通告に従い質問いたします。

テクノスクールについて

初めにテクノスクールについてです。

千葉県立高等技術専門校は令和6年4月1日から校名が千葉県立テクノスクールへ変わりました。
いわゆる千葉テクですが、ここは職業能力開発促進法に規定されている公共職業能力開発施設です。
求職者や転職者に向け、就職に必要な専門的知識や技術習得を目的とした職業訓練を実施していますが、学校ではないためテクノスクールを卒業しても、学歴とはならないのですが、就職に直結する専門知識や、技能技術を身に付けられる他、様々な資格の取得への技術指導が行われています。

千葉県には誇り高い六つの千葉テクがあり先日、会派として障害者校と船橋校、個人では我孫子校を視察させていただきました。
その施設に導入された設備また備品を大事に活用し、校舎内の綺麗な環境を守り、学生が少人数で生き生きと学んでいる姿に驚きました。
何よりも指導者の方々が技能習得にこだわり、熱量を持ってもの作りの即戦力、職業人を養成訓練しているのです。
もの作りの世界に流れる師から弟子への心と技の継承の一端を見るようでした。
2022年度千葉テクへの求人倍率17.2倍、就職率は94.1%に表れているように県内企業にも人材輩出をし貢献しているのです。

また、都道府県立の障害者校は全国でも6校しかないと聞いており、障害のある方が就業する上でも大きな役割を果たしています。
今後も千葉テクの持てる力を最大限に発揮していただきたいと思います。

そこで3点伺います。

企業ニーズを答える人材を育成するため、テクノスクールはどのような取り組みを行っているのか。
二つ目、障害者テクノスクールでは、障害者就業に向けてどのような取り組みを行っているのか、
また、テクノスクールの課題は何なのか。
お願いします。

ひきこもり対策について

次にひきこもり対策についてです。

県内における不登校児童生徒数は増え続けており、1万2000人を超え、様々な対策が講じられています。
しかし、15歳を超えたその先においては、積極的なアプローチが減り、自分から進学や仕事の道には繋がらず、外出や他者との交流を極力避けて、長期間にわたって家庭に閉じこまりますと、まさにひきこもりになってしまいます。
本人が一番苦しみ、また周囲の家族の心労も大きいと思われます。
ひきこもりの人は、国の推計では15歳から64歳まではおよそ146万人にのぼるとされており、千葉県では約7万8000人と推測されます。
また、80代の親が自宅にひきこもる50代の子供を支える、いわゆる8050問題はさらに深刻化し、9060問題の懸念があると聞きます。

支援にあたる職員が、特にひきこもりの人とのコミュニケーションの方法や家族へのサポートなどについて難しさを感じているなどから支援強化が求められています。
このため厚生労働省は、支援に当たる自治体職員などに対する指針をおよそ15年ぶりに見直し、支援のポイントをまとめたハンドブックを新たに作成する方針を決めたと、4月報道されました。
市町村における最前線のひきこもり対策も苦労があり、千葉県ひきこもり地域支援センターに繋げる形にしているところが多く、県におけるひきこもりの実態はさらに浮かび上がり、対応職員の方も大奮闘していると思われます。
様々な要因がひきこもりを起こしていますが、周囲の共感と粘り強いコミュニケーション機会を作っていく中で、解決へ希望を見出せることもあります。
そこで伺います。
千葉県のひきこもり対策はどのように進められているのか。

また、県は子供若者育成支援推進法に基づき、平成24年7月に設置された子供若者総合センターライトハウス千葉では、ひきこもり、ニート、不登校など社会生活を円滑に営む上での様々な困難を有する、おおむね39歳までの子供若者、その家族を支援しています。
どこに相談したらいいかわからない悩みがあるときに最初に相談できる窓口ということで、子供若者だけでなく、その家族に安心感を届けていると聞きます。
そこで伺います。

千葉県子供若者総合相談センターライトハウス千葉では、ひきこもり相談にどのように対応しているのか。

看護師確保について

次は看護師確保に向けた取り組みについてです。

少子高齢化、人口構造および疾病構造の疾患変化に伴い、看護師などは不足傾向にあり、2040年に向けて生産年齢人口が急減していく中で、看護師の確保の推進が急務と言われています。
人口10万人当たり、看護職員就業者数、全国平均では1332.1人ですが、千葉県においては989.8人です。
埼玉県が947.7人、神奈川県が950.7人に次ぐワースト3位という実態があります。
こうした中で、様々なきっかけで看護師の笑顔や仕事ぶりに触れた若い世代が、自分も命を救うお手伝いをしたい。
患者さんを励ましたいとの夢を描いて難しい看護学校の道を歩み始めています。
県内大学の看護学科に昨年入学した人数は1846名、看護師養成所には982名とのことです。
助産師の道には72名だそうです。大切な大切な学生たちです。
医学医療の高度、専門化さらには療養の場の変化、コロナ禍を乗り越え、看護教育に取り巻く環境の変化がある中で、教官の指導のもと、看護学生たちは励まし合い、懸命に学び、努力していると聞きます。
そこで伺います。
千葉県における看護師確保に向けてどのように人材養成を進めているのか。

人材養成をしている各看護学校、養成所、臨時実習などでは、医療の道への夢を膨らませる感動があり、また厳しい実習に立ち向かう苦悩もあると思います。
さらに、お互いに尊重し合うチーム医療の原点を学ぶ日々かと思います。
こうした中で、全国各地の看護学校ではハラスメントを受けたという当事者家族が、国による調査や、指導ができる環境整備を求める要望書と3万3000筆の署名簿を今年1月、総理大臣に届けたとの報道がありました。
命に直接関わる職業に臨む学生の緊張感を持っての指導が進められ、厳格に行われる一方で、新時代に合った適正な指導が求められています。
ハラスメントは社会問題化していますが、県内各看護専門学校、特に県立看護専門学校においての指導も気になっていたところですが、パワハラ、アカハラについて、学校関係者評価会議で話題になったと聞きます。

そこで伺います。
県立看護専門学校の自己評価や看護学校関係者評価会議はどのように行われているのか。
また、課題改善に向けてどのような努力をしているのか。

県立都市公園における民間活力導入について

次は、都市公園における民間活力の導入についてです。

何度も質問させていただきましたけれども、2017年の都市公園法改正により、民間活力の導入を目的にし、公募設置管理制度、いわゆるパークPFIが施行され、自治体主催の公募を通じ、飲食店の収益施設を都市公園内に設置管理する事業者を選定できるということで、私は2018年、県土整備常任委員会、9月の本会議で、県立柏の葉公園の魅力度向上と賑わい創出、利活用の促進に向けて、この民間活力導入を提案させていただきました。
公園管理者である県にとって、整備や管理の財政負担の軽減などの効果が図れるよう、また導入によって更なる魅力度が向上するよう、この6年間、地域住民の皆様と後押しをさせていただきました。
県は2018年、事業発案によるサウンディング型市場調査を経て事業者を決定され、今二つのエリアにおいて工事が進められています。
民間事業者にとっては、自ら施設を整備し、公園使用料を支払うことで、収益事業の実施が認められるわけで、20年という長期的視野で投資や経営が可能になります。
年間150万人と言われる利用者にとっても、カフェやバーベキュー施設を使ったイベントの開催など、サービスが充実し、期待が膨らみます。

そこで2点伺います。
県立柏の葉公園における民間活力の導入について、進捗度状況はどうか。
民間活力の導入でどのような効果が期待されるのか。改めて質問します。

障害者芸術文化活動の支援について

次は障害者芸術文化活動の支援について伺います。
障害を持つ県民が文化芸術を通じ、自己表現し、社会との繋がりを深めるために重要な役割を果たしているのが、千葉県障害者芸術文化活動支援センターです。
障害を持っている方のパフォーマンスを紹介することで、障害者理解が進み、ともに生きる喜びをつかみ、こころ豊かな社会、千葉県を作っていくことができると思います。
障害者が芸術や文化活動に参加しやすくするための支援を行う施設や機関として、各都道府県に障害者芸術文化活動支援センター設置を進めようとした国の動きを受けて、私は平成30年2月議会で千葉県での設置を提案させていただきました。

令和元年8月30日、県はNPO法人いちかわ市民文化ネットワークへの補助事業により、千葉県障害者芸術文化活動支援センターONGERAを開設しました。
チャレンジド・ミュージカルも素晴らしいものでした。
以降、次年度の運営事業者を毎年プロポーザルにより選定しています。
昨年度は、株式会社いろだまが千葉アール・ブリュットセンターうみのもりを支援センターとして、障害者の芸術文化活動に関する相談支援や人材育成の講座などを進め、幅広く展開していました。
1月に県立美術館で開催された作品展、うみのもり玉手箱3では、展示された皆様の作品は、個性豊かなお1人お1人の可能性を開いたものばかりで、圧巻でした。

知事も鑑賞されたと聞いております。
今年度も、一宮に拠点を持つ株式会社いろだまへの委託が決定し、積極的にイベントのチラシ配信を始め、さらにネットワークを広げています。
障害を持つ方々がより自由に表現活動を行い、社会との接点を広げ、障害のある人もない人もともに暮らしやすい千葉県作りを目指しています。
そこで感じるのは、事業を委託しているものの、県主導で確かな方向性を示すことも大切かと思います。
さらに障害者芸術文化祭のサテライト開催など広い千葉県の中で、広域的に、そして長期的に事業を組み立てていくことは重要です。

そこで2点伺います。
県として障害者の芸術文化活動をどのように推進していくのか。
二つ目、障害者芸術文化活動支援センターについて、今年度の事業者の選定状況と事業への期待はどうか。

県立特別支援学校の充実について

次は、県立特別支援学校の充実についてです。
障害のある子供が通う特別支援学校の在籍者数は昨年度全国1178校で、約15万1000人と、2010年度から1.2倍に増加していますが、千葉県を見ますと、県立特別支援学校の在籍者数は、幼児が41名、小学校2061名、中学校1269名、高等部が2701名と、6072名おります。
2010年度からは約1.3倍に当たります。
児童生徒の在籍者数の増加に伴い、全国の特別支援学校で千葉県でもそうですが、一つの教室で特別教室をパーテーションで分けて使うなど、教室不足が深刻になり、基準の設置が求められていました。

その中で、令和3年9月、特別支援学校の設置基準が初めて定められ、学級の上限人数や校舎面積を備えるべき施設などが示されました。
県教育委員会が令和4年3月に策定した第3次県立特別支援学校整備計画も現在、令和4年度からの前期5年間の3年目にあたり、計画的に教育環境の改善に努力していることは評価いたします。
この設置基準は、学校を新設する場合に適用されますが、基準を満たしていない学校もあると聞いていますので、どのような状況になっているか、大変気になるところでございます。

そこで伺います。

県立特別支援学校設置基準への適合状況はどうか。
また、今後の見通しはどうか。

施設や環境面については、過密化の中、現場の教職員が教育環境の改善に知恵を出して工夫に取り組んでいるところです。
支援や指導面についての現場の取り組みとして、特別な教育的支援を必要としている子供については、個別の教育支援計画が乳幼児から学校卒業まで見通した視点で作成されています。
これは教育、福祉、医療、保健、労働の関係機関が連携協力して支援するためのツールとなっています。

また、障害のある子供1人1人は、障害の種類や程度により、学習の進度が異なるため、特別支援学校では、個別の教育支援計画と合わせて、児童1人1人の障害の状態に応じたきめ細やかな指導が行えるよう、指導目標や指導内容、方法を具体的に表した個別の指導計画が作成されています。
この個別の指導計画の作成には教師、保護者、心理士、理学療法士などで協力し合うとともに、本人、保護者と共通理解を図ります。
具体的な教育目標の設定と評価を共有するため、自分の学習の進捗が評価され、目標を達成する経験を通じて、自己の肯定感の向上にも繋がります。
しかし残念ながら、個別の指導計画が生かされない状況があるため、個のニーズに合った指導の積み重ねを求める保護者の声が少なくありません。
そこで伺います。
県立特別支援学校において、個別の指導計画はどのように活用されているのか。

県立高校のトイレの洋式化について

次は県立高校のトイレの洋式化についてです。
学校の和式トイレは使わない。
いざというときは学校のそばのコンビニの洋式トイレに走る、との高校生から切実な声を要望いただいて、私が千葉県立高校のトイレの洋式化率の低さを指摘させていただいており10年、会派としても何度も訴え、議会でも取り上げられてきました。
トイレは毎日使うものなので、現代の生活様式に合わせたものに改修することで、生徒にもストレスなく高校生活を過ごしてもらいたい。
また避難所指定の高校体育館についても、災害対応の視点でトイレの洋式化の加速も訴えてきました。

そうした中で、計画を前倒しをして、令和11年度までに100%実現するとの知事の英断を評価するものであります。
既に県立中学校は100%、特別支援学校は大規模改修分を残すだけと聞いており、あとは県立高校の洋式化が課題であります。
県立高校の100%に向けた方策として、長寿命化計画に基づく大規模改修工事、トイレ先行改修事業、和式トイレ洋式化事業の三つの執行方法が示されましたが、それらの進捗やこれからの進捗、推進が気になるところです。
そこで伺います。
県立高校トイレ洋式化の三つの事業について令和5年度のそれぞれの実績数や全体の達成率はどうか。
また、トイレ先行回収におけるデザインビルド方式をどのように進めていくのか。

SNS型投資詐欺について

最後は県内のSNS型投資詐欺の被害状況と対策についてです。

投資ブームが起きている中で、Facebookなどの交流サイトで投資家や著名人を語ったSNS型投資詐欺が多発し、毎日のように被害が報道されています。
県内に住む私の知人も、LINE上にメッセージが届き、有名経済評論家の投資相談に参加したところ、投資の成功体験が紹介され、興味を持ったとのこと。
そしてアシスタントらしき人物が、投資のノウハウをアドバイスするとして、投資をすすめられ、総額1000万を超える額を振り込んでしまったといいます。
その後、出金ができなくなったのです。
また、報道では、投資の運用状況を確認したところ、投資額が増えた額を示され、喜んだのもつかの間、出金する場合100万単位の手数料を請求されたケースなど被害の発生が報告されていました。
警察への相談や消費者センターへの相談が急増しています。

そこで伺います。
SNS型投資詐欺の被害状況はどのようになっているのか。

SNS型投資詐欺の被害が激増していることで、警察庁が今年3月、都道府県警に対策や情報共有の推進を求める通達を出しました。
県警では、その後プロジェクトチームを作って、他の都道府県とも連携し、対策を講じていると聞いています。

そこで伺います。
被害防止対策についてどのように取り組んでいるのか。

以上で1回目の質問を終わります。
ありがとうございました。


答弁(第1回目)


–議長
阿部俊昭君の質問に対する当局の答弁を求めます。
知事、熊谷俊人君。

–熊谷俊人 知事
公明党の阿部俊昭議員のご質問にお答えをいたします。
まずテクノスクールについてお答えをいたします。
人材育成についてのご質問ですが、テクノスクールでは訓練生が企業が求める実践的な技能や知識を身につけられるよう、企業の第一線で働いている方による技術講習を実施するとともに、一部の訓練科では、実際に企業で3ヶ月間就労し、技術を学ぶこととしています。
また必要とされる技能や技術の変化に対応するため、自動車整備課において最新のハイブリッド車を導入したり、ビルメンテナンス課においては現場と同様の電気、空調設備を備えた実習棟を整備するなど、訓練施設や設備の見直しも行っているところです。
今後も企業を取り巻く環境の変化などを踏まえ、多くの企業に必要とされる人材の育成を進めてまいります。

次に障害者の芸術文化活動への支援についてのご質問にお答えをいたします。
障害のある方が個性と能力を発揮し、積極的に社会参加していくため、生活の中で誰もが文化芸術を楽しめる環境を整備していくことは重要であると考えています。
そのため県では障害者芸術文化活動支援センターを設置し、障害のある方やその家族、福祉事業所等が活動を行うにあたっての相談対応、創作活動を支援する人材の育成、関係者のネットワーク構築、発表機会の創出等に取り組んでおります。

今年度は新たに企業とも連携をしながら県内各地で巡回展と出張相談会を開催し、アート活動を支援する事業所の紹介や指導方法の助言等を行うことで、障害者の文化芸術活動の裾野を広げてまいります。
私からは以上でございます。
他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。

–議長
商工労働部長 野村宗作君。

–野村宗作 商工労働部長
障害者テクノスクールにおける障害者の就業についてのご質問でございますが、障害者テクノスクールでは、障害の特性に応じて情報処理から販売や生産、流通など複数のコースを設定し、就職に必要な知識技能の他、ビジネスマナーなどの習得も行っております。
また訓練生が安心して訓練に取り組めるよう看護師や精神保健福祉士を配置して、心と体に関する相談を受けられる体制を整えるとともに、校内に複数の就職担当者を配置し、面接会に同行するなど、訓練生の就業を支援しております。
引き続き障害のある方がみずからの適性に合った職場への就職がかなうよう、技能等の習得や就業を支援してまいります。

次にテクノスクールの課題についてのご質問ですが、テクノスクールでは様々な資格を取得でき、訓練生の就職率は94%と、非常に高い状況にあるものの近年の入校率は50%台が続いております。
これは近年の少子化や大学等への高い進学率などに加えて、高校生のテクノスクールに対する認知度が2割未満と低いことが要因であると考えております。
このため高校生等に対するテクノスクールの情報発信の充実に努めているところです。
以上でございます。

–議長
健康福祉部長 岡田慎太郎君。

–岡田慎太郎 健康福祉部長
ひきこもり対策についてのご質問にお答えいたします。
ひきこもりの状態にある方やそのご家族が社会との繋がりを回復するためには、より身近なところで相談できる体制を整備するとともに、安心して過ごせる場所や、自らの役割を感じられる機会をつくるなど、社会参加のきっかけとなる取り組みが重要です。
県ではひきこもり地域支援センターを設置し、コーディネーターが令和5年度は約700件の相談に応じており、地域の医療、教育、労働、福祉などの支援機関に繋げる他、本人やその家族が安心して過ごせる居場所や交流の場作りにも取り組んでいます。

またセンターでは、地域で本人や家族の支援に携わるひきこもりサポーターを養成する他、市町村職員への研修や、困難ケースに対する専門的な助言を通じ、センターが持つ支援ノウハウを地域に広げ、身近な市町村での支援体制の充実を図っています。
以上でございます。

–議長
環境生活部長 井上容子君。

–井上容子 環境生活部長
ひきこもり対策について、ライトハウス千葉における相談に関するご質問にお答えいたします。
県では、ひきこもりを初め、ニートや不登校など、様々な困難を抱える子供や若者への支援を行うため、千葉県子供若者総合相談センターライトハウス千葉を設置しています。
ライトハウス千葉では、本人や家族等からの相談を受け付け、経験豊富な専門の相談員が電話や面接、オンライン相談により、不安や悩み事などを傾聴した上で、解決に向けた適切な指導助言や支援機関の紹介等を行っています。

指導等にあたっては、家にこもりがちの若者を対象とした支援プログラムを実施しています。
年齢や症状、抱える悩み等を勘案した支援計画を作成し、生活リズムの見直し、コミュニケーション能力の向上等、社会参加に繋がる自立に向けた支援を行っています。
以上でございます。

–議長
保健医療担当部長 鈴木貴士君。

–鈴木貴士 保健医療担当部長
私からは、看護師確保についてのご質問にお答えいたします。
まず人材養成についてのご質問ですが、医療提供体制の構築において、看護職員の確保はますます重要となっており、県では看護職員養成のため民間の看護学校等に対し運営費用を助成するとともに、県立の保健医療大学や鶴舞・野田の両看護専門学校等を運営しています。
また、若い世代への看護職のPRとして、中高生向けの出前授業を実施している他、卒業後に県内での就業を希望する看護学生に対する修学資金の貸し付けなど、各種施策を講じています。
今後も関係機関と連携をし、必要な医療提供体制の構築に向けた看護職員確保に取り組んでまいります。

次に、県立看護専門学校の自己評価等についてのご質問ですが、県立鶴舞看護専門学校および野田看護専門学校では、毎年度一回、学生による授業評価アンケートの結果も活用して学校における教育活動や運営状況について教職員による自己評価を実施しています。
また、学校関係者評価会議では、自己評価結果を踏まえ、近隣の教育機関や医療機関、千葉県看護協会、卒業生など学校外の関係者による評価を行っており、結果は千葉県ホームページで公表しているところです。昨年度、これらの評価において、実習環境や指導体制における課題等も見られたことから、改善に向けた取り組みを進めているところであり、組織的、継続的な学校運営全般の質の向上に向け努めてまいります。
以上でございます。

–議長
都市整備局長 澤宏幸君。

–澤宏幸 都市整備局長
私からは、県立都市公園における民間活力導入についてのご質問にお答えします。
初めに、県立柏の葉公園における民間活力の導入についてのご質問ですが、みどりの文化ゾーンでは、公園利用者や地域の方々から多くの要望が寄せられたカフェバーベキュー場の整備が、事業者によって行われており、本年8月下旬にオープン予定です。
また、健康スポーツゾーンでは、都市型スポーツ施設の導入について民間事業者とのヒアリングを行いながら、公募に向けた条件や事業スキーム等を検討しているところです。

次に、民間活力導入による効果についてのご質問ですが、民間活力の導入により、飲食施設の充実など、公園利用者の多様化するニーズに対し、きめ細やかな対応ができることや、収益を生かした公園施設の更新、改修が進むことで公園の利便性や安全性が高まることが期待されます。
柏の葉公園では、カフェやバーベキュー場から生ずる収益の一部が園路、広場やベンチ等の整備費維持管理費に還元されることになります。
今後、新たな施設が設置されることで、地域の活力や賑わいが創出されるなどの相乗効果も期待できることから、引き続き地元市と連携して、公園の魅力向上に取り組んでまいります。
以上でございます。

–議長
スポーツ文化局長 板倉由妃子君。

–板倉由妃子 スポーツ文化局長
障害者芸術文化活動支援センターの委託事業者の選定と事業への期待についてのご質問にお答えいたします。
障害者芸術文化活動支援センターの運営事業委託については、公募を行い、障害者向けのアート教室運営や、連絡会開催などで20年を超える実績を有している株式会社いろだまを選定いたしました。
同社は近年継続してセンターを運営しており、今年度はこれまで培ってきたネットワークや知見を生かし、音楽や身体表現など他分野でのワークショップ、近隣自治体との支援センターと連携した展覧会、うみのもりの玉手箱の開催など、内容の充実を図ることとしております。
このような活動を通じて、障害のある方の自己表現の機会が広がるとともに、様々な人との交流が生まれることで、障害のある方への理解がより深まると考えております。
以上でございます。

–議長
教育長 冨塚昌子君。

–冨塚昌子 教育長
初めに特別支援学校設置基準の適合状況についてのご質問ですが、校舎および運動場の面積については、令和5年5月1日現在の在籍児童生徒数で算出すると県立特別支援学校37校のうち23校が基準に適合しています。
また、自立活動室など、校舎に備えるべきとされている施設については、学校によって一部教室に転用している状況もありますが、使用時間を調整するなど、授業に支障をきたさないよう努めているところです。
現在整備中の3校については、設置基準の要件を満たすよう進めているところであり、今後、新たな整備を行う場合も、第3次県立特別支援学校整備計画に基づき、基準に合致させることを前提に対応してまいります。

個別の指導計画の活用状況についてのご質問ですが、特別支援学校では、全ての幼児児童生徒について、学習の目標や必要な合理的配慮などを精査し、本人、保護者と合意形成を図った上で、個別の指導計画を作成しています。
この計画は、教員が授業前に記載されている目標や手立てを確認し、授業を組み立てることや、授業後に振り返り、より効果的な指導方法を検討することなどに活用され、指導にあたる全教員により、日々の教育活動の中で共有されています。
さらに障害の状況や発達の段階などに合わせて見直しを行うとともに、進級や進学の際に、教員間で確実に引き継ぐことにより、連続性のある指導に繋げています。

最後に、県立高校のトイレ洋式化に関するご質問ですが、令和5年度における県立高校トイレ洋式化の実績は、大規模改修事業で、15基、トイレ先行回収事業で199基、和式トイレ洋式化事業で664基の合計878基であり、洋式化率は約40%となっており、前年度から9ポイントの増加となっています。
本年度からは、設計と施工一体で行うデザインビルド方式を新たに導入し、事業期間の短縮を図り、洋式化の加速化を図っています。
同方式では、具体的には72校を対象に県内を6地区に分け、1地区当たり3校ずつ、年間18校を整備します。
引き続き令和11年度までに全てのトイレ洋式化を完了するよう着実に取り組んでまいります。
以上でございます。

–議長
警察本部長 宮沢忠孝君。

–宮沢忠孝 警察本部長
私からは、SNS型投資詐欺についてお答えいたします。
SNS型投資詐欺の被害状況に関するご質問ですが、SNS型投資詐欺については、令和5年下半期以降、被害が増加しているところ、令和6年4月末現在の認知件数は15件、被害額は約3億1600万円で、前年同期に比べ認知件数は12件、被害額は約2億9000万円増加しており、極めて憂慮すべき状況にあると認識しています。
このような情勢に際し、県警では、部門横断的なプロジェクトチームを設置し、SNS型投資等詐欺に係る捜査と抑止を含む総合的対策を一元的に推進しており、特殊詐欺連合捜査班を活用しつつ、関係部門や他の都道府県警察との情報共有、連携を緊密に図るなどして、被疑者検挙に向けた捜査を強力に推進しているところです。

次に被害防止対策に関するご質問ですが、県警では、犯行の手口について広く県民に周知するため、千葉安全安心メールやSNSを活用した情報発信を行っている他、巡回連絡や防犯講話など、あらゆる機会を通じて注意を呼びかけています。
この他、金融機関等に対し、投資に関心のある顧客への注意喚起や不審な送金に対する監視の強化を依頼するなど、水際対策にも取り組んでいます。
引き続き、被害状況や犯行手口を踏まえながら、関係機関団体と連携し、被害防止対策を推進してまいります。
以上でございます。

–議長
阿部俊昭君。


質問・要望(第2回目)


–阿部俊昭 議員
はい。知事初め関係部長、また教育長、警察本部長ご答弁ありがとうございました。
要望と再質問4問を行います。

まず要望です。

民間活力の導入ですけれども、あと2ヶ月なんですが、オープン期日や、また店名、特色あるメニュー等について、未だに示されてないのは非常に残念でございます。
民間活力第1号として、県が成功させる意気込みをですね、あらゆる情報媒体を使って、子育て世代を初め統括地域とか県民の皆様へインパクトのある情報発信、また宣伝を期待したいと思います。

また、健康スポーツゾーンについては、現在柏市の方に貸し出している多目的広場を、検討しているとのことですけども、現在40%の稼働率があります。
利用者の理解も進めながら、新時代に合った民間の知恵を生かしてほしいと思いますので、よろしくお願いいたします。

また、障害者の文化芸術ですが、知事からも答弁いただき文化振興について、知事から力強いいつも答弁いただいて本当に感謝でいっぱいでございます。
県のビジョンのもと、県と委託先が各障害者団体とのネットワークを大切にして、多くの方々への関わりを広げ、さらに障害者条例20周年とか、またセンター開設10周年の節目の長期的な歩みも期待したいと思います。

また人材の養成や確保を考え、事業を積み重ねていくことで、推進計画に沿っていく上でも、複数年の運営についても検討していくべきと要望いたします。

県立高校のトイレの洋式化でございます。
デザインビルド方式ということで、いい知恵だなと思っております。
設計者の意図を正確に理解し、施工できるメリットがあり、期待しているところでございます。
県として初めて導入する方式でありますけれども、入札等の適切な執行方法により、確実に進めてほしいと思います。
また学校発注、多分校長先生とか事務長さんが中心になるかと思うんですけども、随意契約で工事は令和11年度までに毎年600から800基に及ぶと聞いております。
各学校幅広く、施工業者から見積もりを取って適正に行われていることと思いますが、各年度の執行状況の把握して、次年度の随意契約をよろしくお願いしたいと思います。

SNS型投資詐欺ですが、先週政府がプラットフォームの事業者に違法な広告に対する事前審査の徹底や削除を求めることなどを柱とした総合対策をまとめました。
国との連携をとりつつ、県としては、情報を見極める意識の大切さを、今後も様々な方法で、県民に継続的にメッセージを送ってほしいと思います。
よろしくお願いします。

再質問です。
一つ目、千葉テクについてです。
これも知事から答弁いただきました。

千葉県産業界のニーズを把握し、高い就職率を実現しているこの千葉テクの認知度が、2割未満にとどまっていることは非常に残念です。
デジタル化等による時代の要請もつかみながら、もの作りの技術者の育成は待ったなしでございます。
充実した千葉テクを知り、他県から学んでいる方もいます。
知事は5月の定例記者会見で、千葉テクは物作りを学ぶ場として選ばれるよう取り組みを進めると語ってくれました。
そこで伺います。
千葉テクの認知度不足などの課題解決に向けて具体的にどう取り組んでいるのでしょうか。

再質問二つ目、ひきこもりについてです。
様々な支援カードとして、県のホームページの関連リンクにいくつかありますが、厚労省のひきこもり支援ポータルサイト、ひきこもりVOICE STATIONなどは積極的に紹介してはどうかと思います。
ひきこもり当事者の様々な思いに触れることができます。

そしてもう一つ、若い世代のひきこもり支援に、インターネット上の仮想空間メタバースを活用する取り組みを始めた自治体があります。
個人情報明かさずに、アバター分身で、他のアバターと交流できる。
また、精神保健福祉士など個別相談できる。
従来の電話や訪問相談は家族の利用が大半だそうですが、メタバース空間では、こうした相談に抵抗感がある本人が安心して相談できる環境を整え、自立に向けた支援に繋げられると思います。
バーチャルからリアルの行き来からひきこもりから抜け出し、新たな行動として雇用に繋げられるではないかと思います。
そこで伺います。
ひきこもり当事者への支援として、メタバース内での社会参加を探っていくべきと思うが、県の考えはどうか。
再質問三つ目、看護師確保、育てることについてです。

学校関係者評価会議等で話題となった実習環境や指導体制における課題を直視して、改善に取り組んでいるということですので、期待したいと思います。
野田看護専門学校には、2019年、医療安全に関する標語表彰で最優秀賞を取った、間違いを言える環境、言う勇気、間違いを言える環境、言う勇気というポスターが掲げられています。
看護の道を歩む際の的を得た標語です。
学生が勇気を奮い出して意見を述べたり、悩み抱えながら相談したりすることは日常的にあると思うんです。

そこで伺います。
県立看護専門学校においては、学生の意見や相談をどのように受け止めているのか。
再質問四つ目、特別支援学校についてです。

個別の指導計画は本人、保護者との合意形成を図って作成しているとのことですが、我が子の成長を見守ってきたが故、その子に合った効果的な方法を把握している保護者に対しては、学校としては行っている指導、支援、効果を説明できる教員の経験値や情熱も非常に重要です。
指導計画に沿った声掛け、評価がもっとあって良いと思うのです。
教員には多様な障害に対応できるよう、研修を通じて、専門知識実践力を高め、一貫した質の高い指導支援を提供できるようになることが期待されます。
そこで伺います。
多様な障害に対応するため、県立特別学校の職員の研修はどのように行われているのか。
以上で2回目の質問と要望であります。

–議長
商工労働部長 野村宗作君。

野村宗作 商工労働部長
テクノスクールの認知度不足などへの取り組みに関するご質問でございますけれども、県では、高校生等にテクノスクールの魅力をより知ってもらえるよう、オープンキャンパスを年に複数回開催しております。
また工業系高校と共同で、生徒目線で親しみやすいパンフレットを作成しまして、本年4月に県内の中学生高校生に配布したところでございます。
その他多くの若い方に興味を持ってもらえるよう、訓練内容の不断の見直しですとか、実習棟の建て替えなどを進めることによりまして、テクノスクールの魅力をさらに高め、また、積極的な情報発信にも努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。


答弁(第2回目)


–議長
健康福祉部長 岡田慎太郎君。

–岡田慎太郎 健康福祉部長
ひきこもり当事者への支援、メタバースの活用に関するご質問ですけれども、メタバースはひきこもりの状態にある方の社会参加のきっかけとなる手段の一つと考えられます。
今後他団体の取り組みを参考にしながらその効果や課題などを調査してまいります。
以上でございます。

–議長
保健医療担当部長 鈴木貴士君。

–鈴木貴士 保健医療担当部長
県立看護専門学校における学生からの意見相談についてのご質問ですが、県立看護専門学校では、学生からの相談について、教職員が対応している他、週に1回程度、心理士が対応しています。
また、特にハラスメントについては、副校長などを相談員とした窓口を設置して対応しており、内容に応じて、学内の会議で対応を協議し、必要な措置を行っています。
以上でございます。

–議長
教育長 冨塚昌子君。

–冨塚昌子 教育長
県立特別支援学校の職員研修についてのご質問です。
県立特別支援学校では、教員が児童生徒の障害の特性に応じたより専門的な指導支援ができるよう、医師や理学療法士、作業療法士など外部人材を活用した実践的な研修を実施しており、引き続き工夫してまいります。
以上でございます。

–議長
阿部俊昭君。


要望(第3回目)


–阿部俊昭 議員
それでは最後に要望をお願いします。

千葉テクノスクールですがオープンキャンパスも非常に充実しておりました。
千葉テクの魅力が若い方に伝わるよう、もの作りの様子の動画とか、また作業に打ち込んでいる姿、作品の画像をTikTokとかの情報発信などを工夫してもらいたいなと思っております。
ぜひまた知事も写真で発信していただけると、Xで発信いただけるとありがたいなと思います。
メタバースについては、今後ひきこもり支援の教育メタバースも少しずつ今研究を進んでますけれども、ひきこもり支援の大切なカードの一つになっていくと思いますので、ぜひ研究を進めていただきたいと思います。

看護専門学校についてでございます。
学生を大事に育てていると思いますけれども、学生がある不正と思われる事案を見つけ、教師に報告し、相談したときに、きちんと受け止めて事実関係の確認を取っていれば、大きな問題にならなかったのではないかという出来事が起きています。
教員に何とかわかってもらおうと学生の次に取った行動に重たい処分が科せられました。
相談を受けたんですけども注意しなかったとされる友人学生も処分、奨学金も止められました。
学校という教育の場です。
もっと学生に寄り添った指導、ましてや国家試験を前にした学生に不安感を与えないような声掛けや配慮をもっとすべきだと思うんです。

昨年度は、この県立野田と、鶴舞の看護専門学校2校で懲戒処分をされた学生が7人におよびます。
鶴舞では処分者の氏名が校内に掲示されています。
未だにこういうのがあります。
検討すべきと思います。
学校での判断に納得できない場合の相談を県の医療整備課が受けているとのことですが、特に処分の不服申し立てや、ハラスメントなどの学校内に任せるのではなく、第三者として情報を把握して、的確な対応をお願いしたいなと思いますので、よろしくお願いします。

県内の特別支援学校については今65人の教員が不足しているとも言われている中、現場の教員は知恵を出して研修など、大奮闘と思います。学校を開けられない時期は、在任高でのリモートの研修など工夫をしていただければと思っております。
最後に誇り高き特別支援学校の先生方に、先輩からの言葉を添えてエールを送らせてもらいたいなと思っています。

一つは教育の原点は、子供の可能性を信じ抜く特別支援教育にあるという話してくださった先輩がおります。
また、教師の生き方こそ、子供の最大の教育環境になる。
ぜひ現場の先生方大変だと思うんですけども、よろしくお願いします。

以上で一般質問終わります。
ありがとうございました。