本日の県議会をいち早くお伝えいたします。
本日(2024/2/27)午前一人目の一般質問は、自由民主党の茂呂剛議員でした。
質問項目
- 防災対策について
- モバイルファーマシーについて
- 空き家対策について
- 保育について
- 自転車の活用推進について
- 道路問題について
- 新川流域のブランディングについて
- パリオリンピックについて
- 教育問題について
- その他
議会質問・答弁の書き起こし全文
【午前一人目】一般質問 茂呂剛議員(自民党)
–議長
これより本日の会議を開きます。
日程第1、議案第1号ないし第85号、報告第1号および第2号を一括議題とし、これより質疑並びに一般質問を行います。
順次発言を許します。
通告順により茂呂剛君。
–茂呂剛 議員
八千代市選出、自由民主党茂呂剛でございます。
本定例議会におきまして、登壇する機会をいただきました会派の先輩、同僚議員の皆様に心より御礼申し上げます。
まず質問に先立ちまして、能登半島地震により犠牲になられた方々と、そのご家族に対し、深い哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また本日は地元より傍聴に駆けつけていただきました。ありがとうございます。
また服部八千代市長夫人そして、小林鷹之事務所より、田中市長、そして豊田事務所より鶴岡市長ありがとうございます。
それでは通告に従いまして順次報告させていただきます。
初めに、防災対策について伺います。
元日に発生した能登半島地震は、震度7の地震で多くの家屋が倒壊し、多くの方が亡くなられ、大半が地震による直接死と聞いており、改めて巨大地震の怖さを痛感いたしました。
今回の地震では、道路の途絶があったとのことで、救助活動も困難なものだったと思います。
現場に入って、救助活動にあたる消防警察、自衛隊の皆さんもご苦労されたことと思います。
私は9月議会で、応急活動の拠点となる広域防災拠点について質問し、平時から訓練などの実施をして、いざというときにしっかり機能するよう取り組んでほしいと要望したところです。
大規模災害が発生した場合、多くの場所で早急な人命救助や物資の搬送が求められることから、救助活動に当たる多数の人員や車両などの拠点などになる広域防災拠点の確保は大変重要であるとともに、
拠点として直ちに機能するよう、開設から展開に向けたシミュレーションや訓練の実施などが日ごろから必要であると思います。
そこでお伺いします。能登半島地震の状況を踏まえ、広域防災拠点の機能強化が必要と考えるが、県ではどのように取り組んでいくのか。
県では昨年、情報収集のため、防災用ドローンを本庁および地域振興事務所に配備し、木更津市で発生した震度5強の地震や台風第13号の接近に伴う大雨などの災害において、被害状況の確認などに活用したとのことです。
ドローンについては、能登半島地震において、道路の寸断により、支援物資の輸送が困難になり、孤立した地域の避難所にドローンを用いて、医薬品等の輸送も行われたと聞いております。
本県においても、支援物資の輸送ルートについては想定されているとのことですが、今回の能登半島地震と同様に事態が発生する可能性もあることから、ドローンを活用した物資輸送を検討する必要があると考えます。
そこでお伺いします。能登半島地震を踏まえ、ドローンによる物資輸送を検討すべきと思うかどうか。
千葉県地域防災計画では、人命救助などの災害応急対策活動に必要な物資、資機材、要員等の広域的な緊急輸送を行うために利用されることを想定した緊急輸送道路が示されております。 緊急輸送道路は、災害拠点病院や広域物資拠点といった、防災拠点の場所を踏まえ、高速道路や国道、県道等を中心に指定されるもので、本県では、機能別に1次路線と2次路線に分けており、1次路線は隣接都県、都の連携強化や広域的な緊急輸送を担い、2次路線では、市町村役場等を相互連絡する役割を担うことになっております。 災害発生時には、道路の損壊や渋滞の発生など、道路交通の大きな混乱が予想されますが、そのような中においても、円滑な災害応急対策がなされるためには、緊急輸送道路のネットワーク機能が十分に生かさなければなりません。
そこでお伺いします。災害応急対策に従事する車両が、緊急輸送道路を優先的かつ速やかに交通するための警察における取り組みはどうか。
次に、モバイルファーマシーについて伺います。 モバイルファーマシーはキャンピングカー等を改造し、薬局の機能を備えた災害対策の医薬品供給車両であり、本県では平成29年1月に、八千代市薬剤師会が全国で6番目関東では最初に導入し、大規模災害に見舞われた被災地で必要とする被災者に医薬品の提供する体制を整えております。 今回の能登半島地震に際しては、石川県からの派遣要請に基づき、被災地に派遣され、本日も被災者への医薬品の調剤等の業務を行っております。 このようにモバイルファーマシーは、災害時における活躍が期待されるところです。
そこでお伺いいたします。災害時におけるモバイルファーマシーの有用性についてどのように考えているのか。
次に、空き家対策について伺います。
私の地元である八千代市を通る京成本線沿線では、昭和30年代以降に大規模な開発により整備された地区が各駅の周辺に広がっており、こうしたこの時代に整備された建物は空き家も目立つようになってきました。
今後、人口減少や高齢化が進むにつれ、適切に管理がなされていない。
空き家が増加していくとともに、建物の老朽化も進行していくものと考えられます。
八千代市においては、京成電鉄と連携した空き家対策を行っていると聞いています。
しかし、周辺に悪影響を及ぼす空き家は解消されず、今年度においては、八千代市が所有者に代わって建物を解体する。
代執行が行うなど、事例があったと伺っております。
空き家が適切に管理されないまま放置されると、火災の危険性や倒壊の恐れなど、安全性の低下公衆衛生の悪化などによる近隣トラブルの増加など、周辺環境に悪影響を及ぼす事が懸念されます。
また、能登半島地震のように大規模地震が発生した場合、耐久性がなく、管理されていない空き家が倒壊することで、道路をふさぎ、普及活動に支障をきたす恐れがあります。
そこでお伺いいたします。市町村が行う管理されていない空き家への対策について、県はどのように支援していくのか。
次に、保育について伺います。
国において昨年末、異次元の異なる少子化対策の実現に向けて、その具体的な方針となるこども未来戦略を閣議決定いたしました。その中でも私が注目しているのは、全ての子供子育て世代を対象とする支援の充実についてであります。
とりわけ、幼児教育保育の質の向上については特に関心の高い項目であり、その要である保育所等で勤務する保育士については、75年ぶりとなる、配置基準の改善や、更なる処遇改善についての記載があり、その実現に向けて、大変大きな期待を持っているところでございます。
これからは、保育所等の利用児童が安全安心でかつ質の高い保育の提供を受けることが大切です。
できるようにするためには、保育の現場により手厚い保育士の配置は必要不可欠であると考えます。
そこでお伺いいたします。本県における保育所等における保育士の配置基準の改善にどのように取り組んでいるのか。
また手厚い保育士の配置には、当然のことながら多くの保育人材の確保が必要となります。
保育士は朝早い時間から夜まで長時間にわたり、児童の保育を行うため、拘束時間が長く加えて、保護者への対応なども含め、大変ハードな職種であり、やりがいがある一方で、離職率も高いことから、保育士不足は依然として大きな課題となっております。
国や県、市町村においても、様々な政策を講じていただいていることは承知しているところですが、保育現場からはもっと保育士確保に対し、何か策を講じてほしいと声が上がっております。
そこでお伺いいたします。保育の質を向上に合わせ、今後、保育士の人材確保が一層求められるが、県はどのように取り組んでいくのか。
自転車の活用推進についてお伺いいたします。
自転車は、子供から高齢者までが利用する身近な交通手段であり、環境負荷の低減、災害時における交通機能の維持、健康増進等を図ることができ、通勤通学や配達を目的とする自転車利用のニーズが高まっています。
また最近では、昨年4月1日に道路交通法が一部改正され、全ての自転車利用者に対する乗車用ヘルメットの着用が、努力義務となるなど、自転車を安全に誘導する取り組みが注目されています。
県では令和2年度から、4年度までを計画期間とした、自転車活用推進計画を策定していますが、引き続き、自転車の活用に関する取り組みを進めていく必要があると考えます。
そこでお伺いいたします。自転車の活用推進に向けた県の取り組み状況はどうか。
次に新川における自転車の利用に関する質問です。
八千代市の中心部を流れる新川の遊歩道は、散策やサイクリングなどを利用されており、今週末には、この遊歩道沿線で、八千代新川1,000本桜まつりが開催されるなど、地域の方々に親しまれております。
この遊歩道は、河川管理用通路を利用したものですが、一部区間では舗装のひび割れや、樹木の枝が張り出している箇所があるなど、昨年10月には、池口県土部長にも、この遊歩道を自転車で走行していただき、現状を確認していただいたところです。
地元から快適に遊歩道を利用できる環境作りが強く望まれているところです。
そこでお伺いいたします。新川遊歩道の快適な利用について、県の取り組み状況はどうか。
道路問題について伺います。八千代市は、道路や鉄道など交通の要衝であり、市内には三つの工業団地が形成されるなど、工業も盛んであります。この工業地帯の物流には主に、国道16号や国道296号が担っておりますが、国道296号については、沿道開発の進展により、物流道路としての役割と、生活道路としての役割が混在しており、慢性的に渋滞が発生しております。
八千代市においても、広域防災拠点に指定されている道の駅、八千代と、市街化地域へのアクセス性を確保する必要があります。このため、交通の分散化を図るとともに、災害に強く、円滑な交通を確保するため、国道296号八千代バイパスの、1日も早い整備が必要であります。
そこでお伺いいたします。国道296号八千代バイパスの進捗状況はどうか。
次に、仮称幕張千葉ニュータウン線についてお伺いします。
仮称幕張千葉ニュータウン線は、既存の都市計画道路などを活用し、千葉市臨海部と習志野市、八千代市、千葉ニュータウンを結ぶ高層道路です。
議長の許可をいただき、皆様方に図面を配布しております。この道路は、交通基盤の強化や沿線地域の交通の円滑化、特に八千代地域における抜本的な渋滞対策として期待し、さらに、災害時の救命活動や、救援物資の輸送を支える道路として重要と考えています。
八千代市には、広大な敷地を有する自衛隊習志野駐屯地がありますが、どのようなルートを想定しているのか、想定の実現のにどのように取り組んでいくのか、大変気になるところです。
そこでお伺いいたします。仮称幕張千葉ニュータウン線の八千代地域における検討状況はどうか。
次に、地域ブランディングについてお伺いいたします。
地域の魅力や特徴を最大限に生かし、地域のイメージ、認知度、向上など地域をブランド化させることは、住民の地域への愛着を深めるとともに、関係人口の増加、移住定住の推進など、地域の賑わいを創出し、地域の活性化に繋げることができると考えます。
本県では、海岸線や自然環境、歴史的な観光地、農産物など多彩な魅力を持っており、サーフィンやカヤックなどマリンスポーツ、農産物や海産物を活用とした。
特産品歴史的な観光地を生かした文化体験など、魅力的なコンテンツを多く有しており、これらの地域資源を最大限に活用することで、地域のブランドを構築することができると思います。
そこでお伺いいたします。地域のブランディングについて県はどのように考えているのか。
またや町の中心部を流れる新川と、その川沿いを水と緑の空間として、重要な観光資源として、また市全体のコミュニティエリアとして生かすべく、県とも連携しながら、水辺拠点などの整備を行い、印旛沼流域の一体的な利活用を推進してきました。
今月15日には、花見川、新川流域のUR都市機構や地元の事業者自治体など、地域の様々なステークホルダーや専門家が連携し、千葉海里ラインというプロジェクト名で、新川、花見川、印旛沼一帯のプレイス・ブランディングを進めていくことが、発表されました。
しかし、複数市町村にまたがる川という広域コンテンツを核とした活性化の取り組みは、地元市にはあまり経験がなく、様々なステークホルダーの広域的な調整や、ターゲットに応じた情報発信などが想定され、今後、県の支援が必要と考えております。
そこでお伺いいたします。花見川、新川地域を活用した地域のブランディングに県としてどのように関わっていくのか。
次に、パリオリンピックについてお伺いいたします。
今年はオリンピックイヤーです。
3年前に、東京2020オリンピックにおいては、千葉県ゆかりの選手が多くのメダルを獲得し、県民に勇気と感動を与えてくれました。
現在、パリオリンピックに出場する選手が順次内定してきているところですが、私の地元の八千代市からも、柔道の角田夏実選手と、スポーツクライミングの安楽宙斗選手のオリンピックの出場が内定し、いずれの選手もメダル獲得が期待されています。
両選手は八千代生まれで、市内の小中学校を卒業し、角田選手は県立八千代高校を卒業。安楽選手は在学中であり、特に角田選手は、柔道競技の女性オリンピック選手としては初めて、生粋の千葉県選手だと聞いております。
私も両選手を含め、本県以外の選手を精一杯応援したいと考えていますが、選手に対する県の支援について気になるところです。
そこでお伺いいたします。パリオリンピックを目指す本県ゆかりの選手に対する支援はどうか。
最後に教育問題について伺います。
9月議会の私の一般質問でもお話した通り、八千代市では住宅建設に伴う小中学校の教室不足の課題に対し、検討委員会を立ち上げ、学校の課題に対し、検討委員会を立ち上げ、学校の増築、新設、既存施設の活用等、あらゆる可能性について検討を進めています。
例えば再編等により、県立高校の施設に空きが出た場合に、それを利用する案も検討されています。
一方、県教育委員会では、今後、県立高校のあり方を検討するにあたっては、地域協議会を順次開催し、幅広い視点から意見を聞くこととしており、八千代市については、地域協議会が開催されたと伺っております。
今後、地域協議会での意見等を県再編等に向けた検討が本格化していくものと思われます。
そこでお伺いいたします。八千代市における県立高校の再編等について今後どのように検討し、進めていくのか。
以上で1回目の質問とさせていただきます。知事初め執行部の皆様には明快で前向きなご答弁をよろしくお願いいたします。
–議長
茂呂剛君の質問に対する当局の答弁を求めます。知事 熊谷俊人君。
–熊谷俊人 知事
自民党の茂呂剛議員のご質問にお答えをいたします。
まず防災対策についてお答えをいたします。
広域防災拠点の機能強化に関するご質問ですが、能登半島地震においても、人命救助などの活動に従事する消防警察自衛隊の活動拠点の重要性が認識をされており、あらかじめ救援部隊の拠点を数多く確保していこうことが重要です。
現在33ヶ所の広域防災拠点を指定しており、関係機関や施設管理者と連携し、連絡体制の確認や、開設に向けた手順の共有を図っている他、昨年11月には広域防災拠点の一つである県総合スポーツセンターにおいて、消防機関が運用訓練を実施したところです。今後広域防災拠点の指定を進めるとともに、円滑な受け入れや迅速な運用に向けて訓練を行うなど広域防災拠点の機能強化に取り組んでまいります。
次に地域のブランディングについてのご質問にお答えをいたします。
地域のブランディングは行政、事業者、市民などのステークホルダーが連携協力し、地域の魅力や価値を創出、発信することで地域に対するイメージを醸成し、観光や地域産品の購入、移住などに繋げて地域活性化を図ろうとするものです。
現在県内では東葛飾地域において、手賀沼の水辺周辺のブランディングによる地域活性化の検討を始めた他、海匝、山武、長生地域では、九十九里山の知名度等、特性を生かした地域のブランド化を図るため、広域的な活性化策の検討を始めたところです。
引き続き広く市町村や地元関係者の方々と地域の特性や魅力、課題などについて意見交換を行い、地域の活性化に繋がるよう、各地域のブランディングに取り組んでまいります。
私からは以上でございます。他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。
–議長
防災管理部長 添谷進君
–添谷進 防災危機管理部長
私からはドローンによる物資輸送についてお答えをいたします。
能登半島地震において、道路の寸断等により孤立状態となった避難所への物資輸送にドローンが活用された実績があり、災害時における有効な輸送手段であると認識をしております。
県では、被災者に必要な物資を速やかに届けるため、緊急輸送道路や港湾、飛行場等、陸海空の緊急輸送ネットワークにより、物資輸送を行うこととしていますが、集落へのアクセス道路の寸断により、物資の供給に支障が生じる場合にも備える必要があります。
このた能登半島地震における実例も踏まえながら、災害時における集落の孤立への対応として、民間企業等が保有するドローンの活用を含め、物資輸送手段の充実に取り組んでまいります。以上でございます。
–議長
警察本部長 宮沢忠孝君。
–宮沢忠孝 警察本部長
私からは、緊急輸送道路に関する県警の取り組みについてお答えいたします。
県警では、災害発生時の交通の混乱を最小限に抑え、円滑な災害応急対策を図るため、千葉県地域防災計画で示された緊急輸送道路の一時路線を中心に、交通規制を実施し、災害応急対策に従事する車両を優先して、通行させることとしています。
また、緊急交通路を通行することができる車両に対しては、事前に対象車両であることの確認を行い、標章を交付しておくことで、対象車両が速やかに、災害応急対策に従事できるように努めているところです。
県警では、引き続き、緊急輸送道路が適切に機能するよう、緊急通行車両の確認制度を適正かつ効果的に運用していくとともに、平素から警察官による交通規制の訓練を実施するなどして、災害発生時の交通対策が迅速的確に行われるよう取り組んでまいります。以上でございます。
–議長
保健医療担当部長 鈴木貴士君。
–鈴木貴士 保健医療担当部長
私からはモバイルファーマシーについてお答えいたします。
災害時医療機関や薬局などの被災状況によっては、医薬品不足や調剤設備が確保できないなどの事態が想定され、そのような状況下であっても、医薬品の供給体制を維持する必要があります。
災害時薬品供給車両であるモバイルファーマシーは、能登半島地震を初めとした様々な災害時に出動実績があり、県内においても、八千代市、薬剤師会が1台運用しており、災害時には千葉県薬剤師会に貸し出して、県内および全国へ出動できる体制となっています。
モバイルファーマシーは、ライフラインが途絶えた被災地においても、被災地の患者に対する調剤業務や薬の提供などの活動が可能であり、大規模災害時の重要な取り組みの一つと認識しています。以上でございます。
–議長
都市整備局長 小川剛志君。
–小川剛志 都市整備局長
市町村の空き家対策への県の支援についてのご質問にお答えいたします。
適切な管理が行われず、倒壊の恐れがある空き家については、市町村が所有者に対し、指導や勧告を行っており、改善がなされない場合は、代執行を行うこととなります。
県では、市町村や関係団体と構成する協議会に、空き家等対策検討部会を設置し、空き家法の改正内容や、代執行を実施した事例の情報提供などを行うなど、市町村の取り組みを支援しているところです。
また、来年度からは、市町村が実施する空き家の除却に対し、財政的な支援を行うとともに、改正法の内容を踏まえたマニュアルの整備を行うなど、引き続き市町村の事務が円滑に行われるよう支援してまいります。私からは以上でございます。
–議長
健康福祉部長 高梨みちえ君。
–高梨みちえ 健康福祉部長
私からは保育についてお答えいたします。
まず、保育所等における保育士の配置基準の改善に関するご質問ですが、子供が安全安心に質の高い保育の提供を受けられるとともに、現場で働く保育士の負担軽減を図るため、県では、平成27年度から保育所等において、国の配置基準を上回って、保育士を配置した場合の経費に補助を行う、保育士配置改善事業を実施しています。
また、保育士の配置基準については、本来国において、保育現場の実態に合ったものとなるよう改善すべきものであることから、機会を捉え、国に対して要望を行ってきたところです。
昨年末国において、来年度から4、5歳児の職員配置基準を改善する等の方針が示されたことから、今後、県では、国の動きに合わせて規定の整備を図り、市町村と連携して新たな基準を周知してまいります。
次に、保育士の人材確保に関するご質問ですが、保育所等の待機児童数は減少傾向にあるものの、保育現場における保育士は依然として不足している状況があると認識しています。
県では、保育士の人材確保のため、保育士の資格取得を目指す学生への修学資金の貸付や、千葉保育士保育所支援センターにおける潜在保育士等と事業所のマッチングを始め、保育の実施主体である市町村と連携し、民間保育施設等で勤務する保育士の給与に助成を行うなどの取り組みを行っています。
さらに今年度は、県外の保育士養成施設も訪問し、保育士の資格取得後のセンターへの登録について呼びかけを行っており、引き続き、保育現場に必要な保育士が配置できるよう、関係機関や市町村等と連携しながら、保育士の確保に取り組んでまいります。以上でございます。
–議長
県土整備部長 池口正晃君。
–池口正晃 県土整備部長
私からはまず、自転車の活用推進に向けた県の取り組みについてのご質問にお答えします。
県では、令和2年度に千葉県自転車活用推進計画を策定し、これまで国による太平洋岸自転車道の、ナショナルサイクルルートへの指定。保険の加入義務化の導入など、様々な政策に取り組んできており、現在、次期計画を策定しています。
次期計画では、通行空間の整備、健康、観光、安全安心の目標の柱を継続し、新たに広域サイクリングロード計画図による計画的な整備推進や、ナショナルサイクルルートの走行環境の向上などを盛り込んだ計画の素案を作成し、学識者や市町村などへの意見照会やパブリックコメントを実施したところです。
今後、速やかに計画を策定し、より一層の自転車の活用推進に取り組んでまいります。
次に、新川遊歩道についてのご質問ですが、新川遊歩道は、印旛放水路の堤防上、多くの市民が、散策やサイクリングなどを楽しめるように、八千代市が整備したものです。遊歩道の路面の補修や路肩の清掃などについては、八千代市が行い、県は河川管理者として、堤防が痩せている箇所の補修や樹木の剪定などを行います。
今後も、八千代市と連携しながら、新川遊歩道を安全かつ快適に利用できるよう取り組んでまいります。
次に、国道296号八千代バイパスの進捗状況についてのご質問ですが、
当該道路は、国道296号の交通混雑の緩和を図るため、佐倉市と八千代市にまたがる5.2kmをバイパスとして整備するものであり、これまでに3.7kmを供用しています。
残る八千代市内の1.5km区間では、まとまった用地が確保できた箇所から、道路改良工事や、橋梁工事を進めており、現在仮称上高野2号橋の下部工が完成し、これに続く上部工事に着手したところです。
引き続き地元の皆様のご理解とご協力をいただきながら、残る用地の取得を進めるとともに、八千代市と連携し、事業を推進してまいります。
最後に仮称幕張千葉ニュータウン線についてのご質問ですが、この道路は、平成8年3月に策定した千葉新時代5ヶ年計画に位置づけられたものであり、幕張新都心と千葉ニュータウンを結ぶ構想です。
計画では、習志野市や八千代市の既存の都市計画道路などを活用するルートを想定していますが、都市計画道路が繋がっていない、陸上自衛隊習志野駐屯地周辺において、駐屯地を迂回するルートの検討が大きな課題となっています。
今後も引き続き、交通上の課題や周辺地域のまち作りを踏まえた迂回ルート等について、地元市と意見交換を行うなど、検討を深めてまいります。以上でございます。
–議長
総合企画部長 冨沢昇君
–冨沢昇 総合企画部長
花見川新川流域のブランディングに関する質問についてお答えいたします。
花見川新川流域では、遊歩道やサイクリングコース、公園など水辺の拠点整備が進み、早く釣りなどのアクティビティが楽しまれている他、印旛沼の歴史、自然文化遺産を生かしたイベントなどが行われており、こうした中、沿線の自治体や民間企業団体が連携して、東京湾と印旛沼を繋ぐ花見川新川流域一帯を、千葉海里ラインとし、統一されたブランドコンセプトのもと、共同でブランド戦略と情報発信に取り組むこととしたところです。
県としても今後、沿線自治体等によって設立される千葉海里ライン協議会と連携し、花見川新川流域の魅力が広く浸透するよう、情報発信を行うとともに、地域の活性化を図ってまいります。
私からは以上です。
–議長
スポーツ文化局長 岡田慎太郎君。
–岡田慎太郎 スポーツ文化局長
パリオリンピックを目指す本県ゆかりの選手に対する支援についてお答えします。
県では、陸上や柔道など、国民スポーツ大会で実施する41競技について、県内競技団体を通じ、国内外で活躍する選手や、高い競技力を有するトップチームに対して、評価練習会、合宿等、競技力向上に向けた活動を支援しています。
また、国民スポーツ大会では実施しない。サーフィンやBMXなどの競技については、日本代表レベルで活躍している選手を対象に、海外遠征や競技用具の整備等を支援しており、令和5年度は6競技35名の選手を強化してきました。
さらに令和6年度は、本県ゆかりの選手のパリオリンピックでの活躍を後押しするため、選手を紹介するパネル展示や、県ホームページを活用した情報発信など、応援の機運醸成に繋げてまいります。以上でございます。
–議長
教育長 冨塚昌子君
–冨塚昌子 教育長
県立高校の再編等についてのご質問にお答えいたします。
県教育委員会では、地域における今後の県立高校のあり方について、広く意見を聞くため、学識経験者や地元の自治体、教育関係者などを委員とする協議会を地区ごとに開催しています。
八千代市については、習志野、八千代、船橋地区地域協議会を昨年8月から10月にかけて3回実施し、この地域の県立高校の現状と課題について共有しました。
また委員からは、今後のまち作りの方向性についての説明や、学びの多様化を進める必要があるなどの意見をいただいたところです。
今後は協議会での議論を踏まえつつ、学校関係者からさらに意見を聞きながら、この地域での魅力ある学びや、適正規模適正配置等について検討してまいります。
以上でございます。
–議長
茂呂剛君
–茂呂剛 議員
知事初め執行部の皆様には丁寧なご答弁ありがとうございました。
それでは再質問と要望させていただきます。
まず、防災対策についてですが、拠点が増え、訓練も実施するなど、広域防災拠点の機能強化に取り組んでいる姿勢は評価できます。今後も継続して取り組んでいただけるよう要望させていただきます。
災害時におけるドローンの物資輸送についてですが、今回の能登半島地震でも行われた。
医薬品の輸送は、生命に直結するものであることから、八千代市薬剤師が導入しているモバイルファーマシーの活躍と活動と合わせて、災害時にドローンによる医薬品の輸送を行うことは重要であると考えます。
災害時にドローンによる輸送、早期にできるよう、県として検討を進めていただくよう要望させていただきます。
次にモバイルファーマシーについて再質問させていただきます。
能登半島地震においては、高齢の避難者も多く、様々な種類の医薬品が必要とされる中、モバイルファーマシーは、そのようなニーズに応えるため、活躍されていると伺っております。同様に、千葉県内で大規模な災害が発生した場合、県内でもモバイルファーマシーの活用が期待されるところです。
そこでお伺いさせていただきます。千葉県内で災害があった場合、モバイルファーマシーの活用についてどのように考えているのか。
次に、保育について伺います。保育士の配置、配置改善、人材確保、しっかりと取り組んでいくと、大変心強い答弁をいただきありがとうございました。
その上で先ほどご答弁もありました、千葉保育士保育所支援センターについて、再質問します。
保育所支援センターは、県が実施しているため、最小限の費用で、大きな成果が得られる安心感があります。
一方で、民間の人材紹介会社では、多額の報酬と、引き換えに保育士等を紹介しています。これら民間人材紹介会社やSNSを活用した動画を作成し、求職者へ訴求力向上に努めています。昨年、保育士保育所支援センターが実施した保育士就職説明会を見学しましたが、会場も少し閑散としており、周知方法や会場の場所など、まだ実施方法に改善の余地があるのではないかと感じたところです。
そこでお伺いいたします。千葉保育士保育所支援センターの事業について、SNSを活用して周知するなど、利用者を増やしていく必要があると考えるがどうか。
次に、道路問題について要望させていただきます。
八千代バイパスについては着実に工事を進めていただいているところですが、やはり、課題は用地取得であると考えております。
ついては国道296号八千代バイパスの早期整備のため、県と八千代市で連携して、用地取得の様々な手法を検討し、事業を進めるよう要望させていただきます。
仮称、幕張千葉ニュータウン線については、習志野駐屯地を迂回するルートの検討が課題と答弁がありました。迂回するにも、駐屯地周辺は既に都市化がされています。
今後も引き続き、八千代市と充分に連携をし、仮称幕張千葉ニュータウン線の計画の早期具体化を要望させていただきます。
次に、パリオリンピックに向けた県の取り組みについての要望です。
本県ゆかりの選手オリンピックでの活躍は、県民に勇気と感動を与えてくれます。
県民一丸となって、本県ゆかりのオリンピックを後押しできるよう、ホームページだけでなく、SNSや県民であるなど、情報発信を行い、一層の機運醸成に努めていただくよう要望させていただきます。
最後に、教育問題について再質問させていただきます。
県内においても、新たな市街地開発などに伴い、人口が急に増加するエリアにおいては、小中学校の教室不足が課題となってくるものと思われます。
そのような中で、早急に生徒の安全で安心な教育環境の確立するためには、県と市が連携しながら対応していく必要があると考えます。
そこでお伺いいたします。小中学校の教室が不足して、市内での新規施設などの増設が難しい場合、県立高等学校の施設を市で利用することができるのか。
以上で1回目の再質問と、および要望とさせていただきます。
–議長
保健医療担当部長 鈴木貴士君。
–鈴木貴士 保健医療担当部長
モバイルファーマシーの活用に関するご質問ですが、被災地における薬局等の被災状況によっては、薬剤師の派遣に合わせたモバイルファーマシーの活用が想定されます。
県は、発生時に千葉県薬剤師会との災害協定に基づき、薬剤師の派遣等を要請しているところですが、より効果的な活動に繋がるよう、モバイルファーマシーの活用についても、関係団体と具体的な運用について協議してまいります。以上でございます。
–議長
健康福祉部長、高梨みちえ君。
–高梨みちえ 健康福祉部長
千葉保育士保育所支援センターに関するご質問ですが、センターが行う潜在保育士等や事業所に対する支援については、事業の周知方法を工夫するなど、より効果的な事業実施となるよう、関係者の意見を聞きながら検討を進めてまいります。以上でございます。
–議長
教育長 冨塚昌子君。
–冨塚昌子 教育長
小中学校の教室が不足する場合の県立高校施設の利用に関するご質問です。
現在そうした事例はございませんが、市から具体的な提案がなされた場合には、高等学校の教育環境への影響等を検討した上で、市と十分に協議してまいりたいと考えております。以上でございます。
–議長
茂呂剛君。
–茂呂剛 議員
ご答弁ありがとうございました。最後に要望3点、述べさせていただきます。
まずモバイルファーマシーについてですが、災害時において、被災現場で調剤が可能になるなど、非常に有用と考えます。災害時に速やかに出動できるよう、平時から、関係団体と協議を進めていただくよう要望させていただきます。
次に、保育についてですが、保育所等における保育士の確保を円滑に行うためには、保育の仕事を希望する方と、業者の方とのマッチングが重要と考えます。県が設置している千葉保育士保育所支援センターにより多くの潜在保育士の方が利用されるよう、広く周知していただき、保育士の方が希望する保育現場に就職できるよう、積極的な取り組みをお願いいたします。
最後に、教育問題についてですが、今後、県内において、市街地開発に伴い人口が急増し、小中学校の教室不足が課題となることが考えられます。県施設の利用など、市からの具体的な提案が出た場合には、相談に乗っていただくよう、よろしくお願いいたします。
以上で私の質問を終了させていただきます。ご清聴ありがとうございました。