日本経済新聞の朝の連載小説は、若き日の陸奥宗光が主人公。
久しぶりに陸奥宗光の『蹇蹇録』を手に取りました。
高校での教育実習を終えて、厳しかった指導教諭から頂いた本です。私の宝です。
陸奥宗光の覚悟に触れ、政治家としての生き方を知りました。
そして記録の力を学びました。
その立場だからこそ得られる情報を収集し、厳選し、組み立て、鋭く表現する。真相に切り込み、社会を変革し、後世にも影響を与えています。
「畢竟 我にありてはその進むを得べき地に進みその止まらざるを得ざる所に止まりたるものなり。余は当時何人を以てこの局に当らしむるもまた決して他策なかりしを信ぜんと欲す」
もう他に策はないというところまで突き詰めて、陸奥が外交に臨んでいたかうかがうことができます。