【速報】本日の千葉県議会 ー 西ケ谷正士議員(無所属)の一般質問 2023年6月30日午前1

本日の県議会をいち早くお伝えいたします。
以下、3編あります。目的に応じて、ご活用ください。

1 こども向け要約編
2 一般向け要約編
3 議会での質問・答弁の全文書き起こし編

教育や子育てなど、小学生にも関わる内容が、議会では話し合われています。ぜひ、小学生の皆さんにもご興味をお持ちいただければ嬉しいです。

 

本日(2023/06/30)午前一人目の一般質問は、無所属の西ケ谷正士議員でした。

 

1 子ども向け要約編

  1.  山の中に住む人たちの救急医療について
    問い: 山の中に住んでいる人たちが救急医療を受けられるようにするために、県は何をしているの? 特に、高齢の人たちが急に具合が悪くなった時や、夜中に医者が必要な時に、遠い場所から病院に運ばなければならない時に困っている人が多いけど、何か良い方法を考えている?
    答え: 東千葉メディカルセンターという病院と、公立調整病院が救急医療を担当しているよ。病院への運搬は、ドクターヘリが使われているけど、夜間は飛ばすのが難しい問題があるんだ。でも、国にはドクターヘリの夜間運行を望んでいるよ。また、ラピッドカーという早く病院へ運ぶ車があるんだけど、その車をもっと増やすために、国からの援助が必要だと伝えているよ。
  2.  小さな農家さんと農地問題について
    問い: 小さな農家の人たちを助けるために何をしているの? 使われていない畑をどうやって活用するの? 県が進めている水のプロジェクトとその工事の進行状況も教えてほしい。両総茂原南地区の工事では、地元の人たちと協力しながら、収穫が早い飼料作物を作り、工事の開始を早める提案もしたい。
    答え: 小さな農家さんを助けるために、新しい農産物の作り方や、地域で一緒に農業をする団体の育成に努めているよ。使われていない畑は、農地を管理する組織や、農業を始めたい人たちに使ってもらうことを推奨しているよ。両総茂原南地区の工事は約69%完成していて、上流の4000m区間は来年度までに使えるようにしようと考えているんだ。地元の人たちと協力して、早く収穫できる作物を植えることで、工事の進行を効率的に進めているよ。
  3.  会社を呼び込む方法について
    問い: 千葉県には最近、会社が増えてきていて、これからもっと増えるかもしれないよね。だから、使われていない学校などの公共施設を会社に使ってもらえばいいと思うんだけど、どう思う? 特に公共施設が多い東部や南部の地域に注目してほしいな。また、公共の場所をどこにあるかみんなに教えて、そこに会社を誘いたいと思わない?
    答え: いい考えだね。実は、使っていない公共施設を会社に使ってもらうための活動をしているんだ。新しいビジネスを始めたい会社からたくさんの問い合わせがあるよ。会社からの意見を聞いたり、セミナーを開いたりして、会社と地域がうまくマッチするように努力しているんだ。そして、東部や南部の地域では、公共施設を改修する補助金を出して、会社がそこに移るのを助けているよ。これからも、地元の市町村と一緒に頑張っていくつもりだよ。
  4.  川の整備について
    問い: 一宮川の護岸工事はいつ終わるの? また、赤目川の整備と、県が行っている灌漑排水事業の完成を早くしてほしいと思わない? それに、地元の人たちは、事業が遅れていることに困っていて、農業をやる気がなくなってきているよ。一宮川の洪水で大変なことになったから、防災対策も大切だよね。
    答え: 一宮川の護岸工事については、壁を積み上げているところで、来年までには予定通りの高さになるように頑張っているよ。赤目川の整備や、灌漑排水事業についても、地元の人たちの協力を得て、効率良く進めているよ。防災対策の大切さも分かっているから、予算を増やして事業を早く完成させたいと思っているんだ。
  5.  道路の改善について
    問い: 茂原市を中心とした地域の道路の改善についてはどうなっているの? 長生グリーンラインや県道茂原大多喜線、県道正木茂原線の工事の進行はどうなっているの? これらの道路や新しい湾岸道路の改善が早く進むことをみんなは望んでいるんだよね?
    答え: 長生グリーンラインについては、今年中には使えるようにするために、道路をよくする工事を進めているよ。それと、茂原市から一宮町までの5kmの道路も改善するための仕事を始めたんだ。県道茂原大多喜線では、右に曲がるレーンを作ったり、自転車が安全に通れるように調査をしているよ。県道正木茂原線では、交差点をよくするために、右折レーンと歩道を作る計画で、そのための土地を手に入れるための仕事も進めているんだ。地元の人々が理解して協力してくれることで、これらの改善が進んでいくと答えたよ。

 

2 一般向けの要約編

  1.  医療過疎地における医療提供について
    質問: 山武長生夷隅地区の医療過疎地での救急医療体制強化について問いました。特に、高齢化に伴う救急搬送事案の増加、夜間における二次・三次救急についての搬送先の限定性、地域間の距離による搬送時間の長さなど、地域住民が適切な救急医療を受けられる体制の整備が急務であると指摘しました。具体的に県がどのように取り組んでいるのかを尋ねました。
    答弁: 東千葉メディカルセンターと公立調整病院が救急医療の拠点となっており、搬送にはドクターヘリが有効であるが、夜間運航については人員や機材の問題から課題があると回答しました。また、ドクターヘリの夜間運行に関する国への要望と、その検討状況の注視が進行中であることを明らかにしました。その後の再質問に対しては、ラピッドカーが救急医療体制の強化に資するものと認識し、現在は県北西部の3医療機関に配備していると述べました。だが、国庫補助制度ではラピッドカーの購入費や人件費が補助対象になっていないため、国補助制度の充実を要望していると回答しました。
  2.  農業問題について
    質問:小規模農家の支援、耕作放棄地の解消、県営かんがい排水事業の進捗状況、並びに両総茂原南地区の工事進捗について問いました。特に両総茂原南地区の工事では、地元の協力を得ながら、収穫時期の早い飼料用作物を栽培し、工事の着工時期を早める提案を行いました。
    答弁:小規模農家の支援として、新たな特産品の生産や集落営農組織の育成に取り組んでいます。耕作放棄地の解消には農地中間管理機構を介した改善策や、規模拡大を目指す農業者や新規就農者による農地の活用を推進しています。両総茂原南地区の工事では、全体の約69%を完了し、上流から4000mの区間については令和9年度までの供用開始を目指しています。地元の協力を得ながら、収穫時期の早い作物を作付けることで、効率的に工事の工期を確保することを考慮しています。
  3.  企業誘致の推進について
    質問: 質問者は、本県の企業立地件数が増加しており、今後も産業用地のニーズが高まると指摘しました。即効性のある取り組みとして廃校になった公共施設を受け皿として活用すべきとし、特に空き公共施設が多い県東部や南部で積極的に企業誘致に取り組むべきと提言しました。また、市町村の活用されていない公共用地の把握とその公表、企業誘致に繋げる取り組みを要望しました。
    答弁: 空き公共施設を活用した企業誘致に取り組んでいると回答しました。特に、創造的なビジネス展開を望むベンチャー企業からの問い合わせが多く、企業アンケートやセミナーを通じてニーズを掘り起こし、市町村とマッチングする取り組みを進めていると述べました。また、企業立地が進みにくい県北東部や南部地域の市町村に対しては、空き公共施設の改修補助を行っており、これにより立地決定が進んでいると答えました。そして、引き続き市町村との連携を強化し、取り組みを充実させると述べました。
  4.  河川改修について
    質問: 茂原市内における一宮川の護岸工事の完成予定時期について、また、赤目川の整備に対する早期予算の確保を求めるとともに、県営かんがい排水事業両総茂原南地区についても、8年の遅延に伴う地元住民の不安や不満が営農意欲を低下させているとし、早期完成を要望しました。また、一宮川水系の水害による犠牲者を引き合いに出し、地域の防災対策の重要性を訴えていました。
    答弁: 一宮川の護岸工事については、現在護岸ブロックの積み上げを行っており、令和6年の出水期前までには、計画の堤防高さをおおむね確保できるよう努めていると回答しました。また、赤目川の整備や県営かんがい排水事業両総茂原南地区の早期完成についても、地元住民や耕作者、地権者の協力のもと効率化を図ることで一致していると説明しました。さらに、防災対策の重要性についても認識しており、予算の増額などによる早期完成を目指しています。
  5.  道路整備について
    質問: 茂原市を中心に、各地の道路整備について問いました。まず、長生グリーンラインの進捗状況、次に県道茂原大多喜線の交通課題、その次に県道正木茂原線の交差点改良についての進捗状況について尋ねました。また、茂原市と外房地域を結ぶ重要な道路である長生グリーンラインの早期整備、さらに一宮鴨川間の高規格道路計画の早期具体化、湾岸地域での新湾岸道路の早期具体化について要望が出されました。
    答弁: 長生グリーンラインについては、今年度中の供用に向けて道路改良工事を進めているとともに、新たに茂原市から一宮町までの5km区間を事業化しました。県道茂原大多喜線では、右折レーンの設置や自転車の安全な通行確保のための調査を進めています。県道正木茂原線の交差点改良では、右折レーン設置と歩道整備を行う予定で、用地取得を進めています。また、千町地先の交差点改良と歩道整備も行う予定で、用地交渉に着手する計画を明らかにしました。これらの事業を地元の理解と協力を得ながら推進していくとの回答をしました。

 

3 議会質問・答弁の書き起こし全文

【午前】一般質問 西ケ谷正士議員(無所属)

これより本日の会議を開きます。日程第1、議案第1号ないし第9号報告第1号ないし第16号を一括議題とし、これより質疑並びに一般質問を行います。順次発言を許します。通告順により、西ケ谷正士君。

おはようございます。茂原市選出西ケ谷正士でございます。

先般、先輩並びに同僚議員の皆さんのご了解をいただきまして、ここに議員として初登壇の機会を得ましたことを心より感謝申し上げます。本日はたくさんの支援者の皆さんが傍聴に駆けつけてくださいました。選挙のときにもお世話になった島崎総責任者、石谷後援会長、中山市議、工藤市議、高山市議、そして、鶴岡元副議長もおいでくださっております。

誠にありがとうございます。支援者の皆さんの負託に応え、地域の思いを県政に届け地域の振興はもちろん、千葉県の発展のために努めてまいります。よろしくお願い申し上げます。人口減少を高齢化等の人口構造の変化や、新たな感染症の発生災害の激甚化など、昨今、地域社会の持続可能に関する様々な行政課題が顕在化しています。

それを踏まえて、通告に従い質問させていただきます。

初めに、医療過疎地における医療提供についてです。近年の医療不足など様々な要因から、医療過疎地における医療提供体制の維持をしていくには、まさに喫緊の課題であります。

私の地元である。山武長生夷隅地区も決して例外ではありません。特に高齢化の影響により、救急搬送の事案は、今後ますます増加していくものと見込まれます。中でも、夜間における二次救急や、重症者を受け入れる三次救急については、搬送先が限られてしまうため、搬送先が

山武長生夷隅地区は南北に長く面積も広いため、地域によっては、管外に搬送しなければならない場合もあり、搬送に時間がかかる可能性も高くなります。住民が日々不安なく暮らしていけるよう、県内どこの地区に住んでいても、適切な救急医療が受けられるための体制作りが早急に求められています。

そこで伺います。山武長生夷隅地域における救急医療体制の強化のためには、県はどのように取り組んでいるのか。次に、農業問題について伺います。初めに、小規模農家の支援についてです。2020年農林センサスによると、本県において販売目的で、水稲を作付けする農業形態のうち、3ヘクタール未満の規模の形態は約87%であり、小規模農家が大半を占めている現状です。

小規模農家が水田を守り、水路の管理、京阪の草刈りなどを行っているからこそ、農地や農村環境が維持されていると考えております。また、現在各地で各地域で将来に向けた農地利用について話し合いが進められており、地域によっては、小規模農家が農業農村を支えていかなければならない状況もあると思います。

国や県は、農地の集約等により規模拡大を図る大規模農家に対して、機械施設等の導入を支援しておりますが、同様に、地域農業を支えている小規模農家に対しても支援していかなければ、農業機械の更新などを聞きに技能が進むことを懸念しているところです。

そこで伺います。県は小規模農家の支援にどのように取り組んでいるのか。次に、耕作放棄地対策について伺います。令和3年度の国の調査によると、本県の荒廃農地の面積は1万2139ヘクタールとなっており、年度による増減がありますが、10年前と比べても全く改善されておりません。

農業従事者の減少や、高齢化の進展により、農業者の離農が進めば、耕作放棄地の更なる増加が危惧されます。耕作放棄地は、農村の景観の悪化や、周辺の農地の効率的な利用の支障となるとともに、長期間放置されると、雑草や雑木が繁茂し、営農再開するため、再生作業が困難となってしまいます。

これまで地域の努力で守り続けてきた農地を着実に次の世代に引き続いていくためにも、地域の問題として解消に取り組み、耕作放棄地の発生を防止することはもちろん、発生した場合は、早期の解消に取り組まなければなりません。

そこで伺います。限度は耕作放棄地の解消にどのように取り組んでいるのか。次に県警、かんがい排水事業について伺います。長生管内の実施中の県営かんがい排水事業、両総茂原南地区は、昭和36年から41年にかけて造成された

農業用水路等の施設に、老朽化対策とあわせて、用水の安定供給を目的とし、パイプライン化による更新整備を行うものとして、平成21年度に事業が採択されたものです。しかし、採択から14年が経過した現在でも、未だに上流区間の一部のみの橋梁にとどまっている状態です。

そのため、築造から50年以上経過した現在も、老朽化が著しい施設を使用しなければならず、施設の管理に多大な労力、同費用を費やしております。また、事業が長期化することで、受給者の高齢化も進み、地元の受給者からも、事業の進捗に対する不安の声が聞こえており、このままでは営農する意欲が低下してしまうのではないかと憂慮しております。

そこで伺います。県営かんがい排水事業、両総茂原南地区の進捗状況はどうか。次に、企業誘致の推進について伺います。企業誘致は、雇用の税収の確保、雇用や税収の確保など地域経済の活性化に向け、重要な施策であります。

先般発表された企業立地動向調査では、令和4年の本県における企業立地件数が98件と、前年の70件から大幅に増加しています。本県は首都圏に隣接し、県内道路網の整備の進展から、今後も産業用地のニーズは高まっていくものと考えますが、今後の課題として、受け皿となる用地の確保が挙げられます。

新たな産業用地の創出には一定の時間を要するため、即効性のある取り組みとして、廃校になった小・中学校の空き地、公共施設を受け皿として活用していくことが考えられます。県が市町村と連携して、空き公共施設を活用した企業誘致に取り組んでいることは承知していますが、空き公共施設の多い

県東部や南部において、それらを活用した企業誘致に一層積極的に取り組むべきと考えます。そこで伺います。空き公共施設を活用した企業誘致の取り組み状況はどうか。次に、河川改修について伺います。まず、一宮川における河川改修についてです。

令和元年10月25日に発生した豪雨は、過去にも経験のないものであり、一宮川流域においても、一宮川や阿久川の氾濫により、茂原市内に甚大な浸水被害を発生したことは記憶に新しいことだと思います。また、茂原市街地では過去30年で4度目の

浸水被害であり、世界的な気候変動が起きている状況において、地元住民の安心安全な暮らしを守るため、抜本的な治水対策が必要となっています。県では現在、流域市町村と連携をした。一宮川流域浸水対策特別緊急事業を令和11年度までに実施することとしており、また、中小河川では、全国に先駆け、流域のあらゆる関係者の協働による一宮川水系流域1沿い、治水プロジェクトを推進しています。

本プロジェクトの要ともいえる中流域での稼働の拡大工事や、一宮川第2調節池の造成、常設工事については目に見えて進んでいると実感はしております。しかし、令和元年を超えるような豪雨はいつ起きるとも限らず、工事の進捗や現在の治水工事が気になります。

まだ茂原市街地での河川工事は家屋に近接していることから、周辺の工事の影響も懸念しています。さらに既存の農業用排水炉等活用して、阿久川から太平洋に至る道水路を整備するとともに、流域全体の治水を考える上で有効な宝石で方策ではないかと考えます。

そこで3点伺います。一宮川における河川整備の進捗状況および現時点の整備効果はどうか。茂原市内で実施中の護岸工事における周辺住民への対応はどうか。農業用排水量を利用した道水路を含めた流域治水の検討はどうか。

次に、赤目川について伺います。赤目川は、茂原市本納地区を東西に流れ、流域面積は約2055平方kmの2級河川であり、南白亀川の支線となっています。赤目川の上流に位置するJR本納駅周辺では、令和元年の豪雨はもとより、過去に幾度も浸水の被害が発生しており、この流域においても、一宮川と同様に、早期の整備が必要であり、何よりも赤目川の改修を進めていくことが不可欠と考えています。

そこで、赤目川における河川整備の進捗状況はどうか。次に道路整備について伺います。まずは調整グリーンラインについてです。茂原市は首都圏と九十九里外房方面を結ぶ。交通の要所となっており、長生地域の人流部物流の拠点となっています。

平成25年に首都圏中央自動車連絡道路の東金木更津間が開通し、残る大栄から横芝間については、令和6年度までの開通に向け整備が進められています。この県央道の全線開通の効果を、外房地区に広く波及させ、半島性を克服していくためには、県央道と外房地域を結ぶ、長生グリーンラインは早期の整備が必須と考えます。

現在県において、県央道の茂原長南インターチェンジから公益道路までの間が、整備が進められ、鋭意工事が進んでいます。また、今年度からさらにその先の茂原市から一宮町までの区間も事業化されたと伺っています。地元としては長生グリーンラインの1日も早い完成を待ち望んでいるところです。

そこで伺います。長生グリーンラインの進捗状況はどうか。

次に、県道茂原大多喜線について伺います。県道茂原大多喜線は、現在進められている長生グリーンラインと、茂原市出し先で接続することにより、茂原市茂原市内中心部へのアクセス向上に資する重要な道路であります。

一方で、長生グリーンラインが接続することにより、茂原大多喜線の交通量がの増加が予想されます。この道路は現在も朝夕の通勤自体の時間帯において、右折レーンのない交差点を中心に渋滞が発生しており、グリーンライン接続後、さらに渋滞が厳しくなることを懸念しております。

また、国道409号と接続する茂原地先の交差点は、大多喜方面へ向かう車線が4車線から2車線に切り替わるため、交通が錯綜し、危険な状況となっています。さらに、茂原地先から先から早野地先の期間は昭和橋を含め、路肩が狭い箇所もあり、自転車で通学する

高校生や日常の生活の利用者などの安全も確保されていないと考えます。そこで伺います。県道茂原大多喜線の茂原市茂原地先から早野地先までの交通課題についての取り組み状況はどうか。

次に、県道正木茂原線の交差点の改良について伺います。

県道正気茂原線は、茂原市街地と白子町、大網白里町を経由し、東金市を結ぶ重要な道路であります。しかしながら、茂原市、六ツ野地先の2ヶ所と千町地先の交差点は右折レーンがないことから、朝夕の通勤自体を中心に渋滞が発生しており、地元からも渋滞緩和に向け、交差点改良を望む声が上がっています。

特に市道等を接続する千町地先は、二つの丁字路交差点が近接する変則的な構造で、県道側に歩道がないことから、地元東郷小学校の通学路として利用する。児童たちにとっては、早急に改善が望まれる交差点となっています。

これらの交差点については、昨年6月の千葉県議会において、用地取得の事業を進めているとの答弁があったところです。地元の期待も大きいことから、現在の進捗状況が気になるところです。そこで伺います。県道正木茂原線茂原市六ツ野地先での千町地先における交差点の交差点改良の改良の進捗状況はどうか。

以上で1回目の質問といたします。西ケ谷正士君の質問に対する当局の答弁を求めます。

知事、熊谷俊人君。

西ケ谷正士議員のご質問にお答えをいたします。まず企業誘致の推進についてお答えをいたします。空き公共施設を活用した企業誘致についてのご質問ですが、県では雇用の創出など地域経済の活性化を促進するため、廃校となった小・中学校など、空き公共施設への企業誘致に取り組んでいます。

空き公共施設は都心と近接しながら自然に恵まれた環境の中で創造的なビジネス展開を望むベンチャー企業などから問い合わせが多くなっております。そこでこうした企業が多い都心部を中心に企業アンケートやセミナーを実施することで、ニーズを掘り起こし、市町村とのマッチングに繋げるなどの取り組みを実施しています。

また人口減少等により企業立地が進みにくい県北東部や南部地域の32市町村を対象に、空き公共施設の改修に改修に対する補助を行っております。こうした取り組みの結果統計を取り始めた平成28年度からの7年間で21市町村に56件の立地が決定しているところであり、今後も市町村との連携を強化しながら取り組みの充実に努めてまいります。

次に河川改修についてお答えをいたします。一宮川における河川整備についてのご質問ですが、令和元年10月25日の豪雨で甚大な浸水被害が発生した一宮川では、現在中下流域において、一宮川第2調節池の掘削工事や河道の拡大工事などを実施しており、調節池は今年度末までに河道の拡大は令和6年度の完了を目指し進めているところです。

この内、調設池については治水効果の早期発現を図るため、令和3年8月より暫定供用を開始しており、令和4年度末時点では、計画容量の8割にあたる32万立方メートルの貯留容量を確保しております。また令和4年度に新規事業化した上流域支線では、流域自治体が行う浸水対策と連携をしながら、河道改修や一宮川第3調節池の新設などを行うこととしており今年度は測量調査設計を実施しているところです。

私からは以上でございます。他の質問につきましては、担当部局長からお答えをいたします。

保健医療担当部長、井口豪君。

私からは、山武長生夷隅保健医療圏における救急医療体制の強化についてお答え申し上げます。

県では、山武長生夷隅保健医療圏における三次救急医療体制を担う拠点として東千葉メディカルセンターを救命救急センターに公立調整病院を救命救急基幹センターに指定してございます。また、医療圏内での対応が困難な場合には、医療圏外の病院に短時間で搬送できるドクターヘリの活用が効果的ですが、ドクターヘリの夜間運航については、安全確保の観点から、人員確保や機材整備などの課題があります。

このため県では、国に対してドクターヘリの夜間運行に対する検討を進め、必要な政策を推進するよう要望しているところであり、引き続き国の検討状況を注視してまいります。以上でございます。

農林水産部長。前田敏也君。

農業問題についてお答えいたします。まず、小規模農家の支援についてのご質問です。農業の担い手の高齢化や減少が進む中、小規模農家は、地域の農業生産や農地農村の維持に大きな役割を果たしていると認識しております。

県では直売所などで販売する新たな特産品の生産や加工品の開発を支援する他、地域の農家が協力して営む集落営農組織の育成などに取り組んでいるところです。今後、食料農業農村基本法の見直しなど国の動向を注視しつつ、将来の農地利用の担い手を明確にする地域計画との整合を図りながら、市町村と連携し、意欲的な小規模農家への支援に取り組んでまいります。

次に、耕作放棄地の解消についてのご質問ですが、耕作放棄地は病害虫や鳥獣被害を誘発するなど、周辺に悪影響を及ぼす恐れがあることから、意欲ある担い手や地域の取り組みにより、その発生を防止し、解消していくことが重要だと考えています。

このため、県では、農地中間管理機構を介した担い手による畦の除去など、耕作条件の改善や、農家等が共同で行う草刈り等の農地保全活動を支援するとともに、本年2月に作成した県内の耕作放棄地解消の事例集を活用した普及啓発に取り組んでいるところです。

また、規模拡大を目指す農業者や新規就農者による再生した農地の活用を推進するとともに、現在各市町村で進められている将来の農地利用の担い手を明確にする地域計画の策定に向けた話し合いに県も積極的に参画するなど、耕作放棄地の解消を働きかけてまいります。

最後に、県営かんがい排水事業の関係のご質問ですが、両総茂原南地区では、既存の用水路をパイプラインに切り替える事業を実施しており、全体で約8700mのうち、令和4年度までに69%にあたる約6000mの整備を完了していますが、供用区間は1000mとなっております。

県では上流から約4000mの区間については、令和9年度までの供用開始を目指し、今年度から支線用水路への接続工事を重点的に進めているところです。また、残る区間についても、地域住民の理解を得ながら、市町村や土地改良区などとも連携し、事業の早期完了を目指して取り組んでまいります。

以上でございます。県土整備部長池口正晃君。私からはまず、河川改修についてのうち、茂原市内で実施中の護岸工事についてのご質問にお答えします。護岸工事は延長4.1kmにおいて全面的に施行しておりますが、河川沿いには住家等が近接していることから、工事の安全対策や騒音振動対策には細心の注意を払いながら進めています。

また周辺住民の方々に対しては、工事の内容や進め方などを地元説明会や地域向けの広報誌などにより情報提供するとともに、工事に対してのご意見やご要望があった際には、丁寧な説明を心がけております。

次に、農業用排水路等を利用した道水路を含めた流域治水の検討についてのご質問ですが、流域治水では、河川整備に加え、雨水貯留対策、土地利用政策などの幅広い対策に総合的に取り組むこととしております。

中でも、農業用排水路等を利用した道水路も含めた流域治水の具体的な検討に向け、これまで先進的な事例調査や地形、既存水路のデータなどの情報収集を行いました。今後は、収集したデータを活用し、治水効果を踏まえ、流域治水協議会の場を通じて、県市町村で連携しながら検討を進めてまいります。

次に、赤目川における河川整備の進捗状況に関するご質問ですが、南白亀川合流点から上総橋までの7.7km区間については、これまでに南白亀川合流点から萱場橋までの4.2km区間の河道拡幅とその上流側右岸にあるB調節池が完成しています。

現在、B調節池の対岸に位置するA調整池で池の排水設備の設計を行い、萱場橋上流側では河道を拡幅するため、農業用取水堰である新桂島堰の改築を実施しているところです。残る区間についても引き続き、下流側から計画的に事業を進めてまいります。

続いて、道路整備についてのご質問にお答えします。まず、長生グリーンラインの進捗状況についてのご質問ですが、当該道路は圏央道の整備効果を、外房地域に広く波及させる上で大変重要な道路です。現在長南町道から県道茂原大多喜線までの区間で、今年度中の供用に向け、道路改良工事などを進めるとともに、県道茂原大多喜線から広域農道までの区間で、用地取得を進めています。

さらにこれに続く、茂原市から一宮町までの5km区間については、今年度新たに事業化したところです。次に県道茂原大多喜線の交通課題についてのご質問ですが、茂原市早野地先における市道との交差点では、朝夕の時間帯を中心に渋滞が発生していることから、右折レーンを設置する改良事業を行っており、これまで用地取得率は約6割となっています。

また、茂原市茂原地先から早野地先までの間においては、路肩が狭く、自転車の安全な通行が確保できない区間や、大型車のすれ違いが困難である橋梁等があるため、昨年度から交通量調査を実施するなど、対応策の検討を進めているところです。

最後に県道正木茂原線の交差点改良についてのご質問ですが、当該路線六ツ野地先の二つの交差点では、朝夕を中心に渋滞が発生し、歩道も狭いことから、右折レーンの設置と歩道整備を行うこととしており、今年度も引き続き用地取得を進めてまいります。

また千町地先では見通しが悪く、歩道もないことから、交差点改良と歩道整備を行うこととしております。これまでに詳細設計や用地測量が完了し、今年度より用地交渉に着手することとしております。今後とも地元の皆様のご理解とご協力をいただきながら、これら交差点改良事業の推進に努めてまいります。以上でございます。

西ケ谷正士君。

知事を初め、各部局長の皆さんご答弁ありがとうございました。再質問等要望させていただきます。まず、救急医療体制についての再質問をいたします。搬送時間の短縮のためには、ドクターヘリが有効であるものの、夜間の運行については様々な課題があるということでございました。

当然のことながら、ドクターヘリが必要となるけが人や病人は日中だけではなく、夜間にも発生します。その時間にどれだけ適切な救急医療を提供できるか。その課題を克服することが何よりも重要です。一方で、ドクターヘリの機能を補完するラピッドカーというものがあり、

県内での活用の需要があると思われます。夜間の救急医療体制強化に向け、ラピッドカーの活用をさらに進めるべきではないでしょうか?そこで伺います。ドクターヘリの24時間運行が難しい状況で、救急救急医療体制の強化のため、ラピッドカーの導入を進めるべきだと思うが、いかがでしょうか?

次に、小規模農家の支援について要望いたします。

基幹的農業従事者の年齢構成として、2020年農林業センサスによりますと、65歳以上が70%、平均年齢では66.9歳、約70歳となっています。環境を守るために草刈りをしていたが、高齢になると、草刈りもむざ難しくなり、あぜ道に仕方なく、除草剤の散布を考えている。

が、除草剤を散布するなら、環境維持のために、草刈り機を購入し、子供に世代交代を考えている。そんなときに、多面的機能支払交付金事業に地域で参加して活動が始まりました。しかし、この交付金は、煩雑な事務がネックになり、5年で辞めてしまった。

今年はまた、除草剤の散布を予定している。そんな声が上がっています。意欲のある小規模農家を支援するとのご答弁でありましたが、本県の農地を守っていくためには、地域計画に小規模農家も位置づけ、支援する必要があります。

市町村と連携を密にし、一緒になって取り組める施策を考えていただきたく要望いたします。また、多面的支払交付金の事務の委託化の検討についても、あわせて要望をいたします。次に、県営管外排水について再質問いたします。

両総茂原南地区の事業進捗について上流から4000m区間の供用開始を目指し、重点的に工事を進めていくとのご答弁をいただきました。この事業は、道路下に管を埋設する工事で、地元の協力なしでは行えない事業であります。

さらに、水田を工事の搬入量で使用するなど、水田と耕作者の協力も欠かせないものであります。工事が予定されている水田で、ホールクロップサイレージ用稲等を収穫時期の早い飼料用作物を栽培できれば、工事の着工時期を早めることが可能であります。

そこで伺います。地元の協力を仰ぎながら十分な工期を確保して、工事を発注し、全体としての事業の進捗を図ってはいかがでしょうか?

次に、企業誘致について要望します。市町村の空き公共施設の活用については、引き続き積極的な取り組みをお願いしますが、市町村には、空き公共施設の他、様々な理由から活用されていない公共用地もあると考えます。

今後はヒアリング等の実施により、それらをきめ細かく掘り起こし、それらの情報も、可能な限り公表しながら、新しい企業誘致に繋げていくようにお願いいたします。次に一宮川の整備について再質問いたします。帖佐池の増設や、河道の拡大工事が進んでいることや、第2調節池を暫定供用しながら、貯留容量の増やしていることはわかりました。

6月2日、3日に台風2号が2号に伴う大雨があったところであり、茂原市街地における工事の進捗も気になります。そこで伺います。茂原市内の実施中の護岸工事の完成までの見通しはいかがでしょうか?

次に、赤目川の整備について要望いたします。

調整池の設置や堰の改修が進んでいることはわかりました。しかしながら赤目川には、橘橋を初め、まだ多くの橋梁の架け替えや堰の改修があることから、執行部におかれましては、予算の確保に努めていただき、より早い完成をお願いいたします。

次に、道路整備について要望いたします。長生グリーンラインは、茂原市にとって、県央道と外房地域を結び、長生地域の骨格となる重要な道路であり、圏央道および長生グリーンラインの開通は本地域の好機チャンスと考えています。

また、長生グリーンラインに続く一宮橋から鴨川市への道路については、本年2月熊谷知事と、相当某8地区の市長町長が、国土交通大臣に予算確保などについて要望を提出いたしました。この道路は、茂原市と外房地域の交流連携を強化するとともに、県南部、外房地区の魅力、強みを発揮する重要な道路となります。

長生グリーンラインの早期整備に加え、一宮鴨川間の高規格道路計画の早期具体化について要望いたします。

次に、令和2年9月議会で鶴岡県議の質問の際に答弁のありました、令和5年2月無料開放を実現した外房有料道路の延長先の県道茂原白子バイパスの未着工区間の早期具体化についてもあわせて要望いたします。

さらに、湾岸地域では商業施設や物流施設などが集中し、慢性的な交通渋滞が発生しております。長生地区においても、都心方面のアクセス向上は物流の効率化などの観点から重要であり、新湾岸道路の早期具体化についてもあわせて要望いたします。

次に、県道正木茂原線の交通、交差点改良について要望です。子供たちが安全に通学できるよう、地元からも期待の声が大きく、大きく上がっている事業であり、早期の完成に努めていただくようお願いいたします。以上で2回目の質問要望終わりました。

保健医療担当部長。井口豪君。

ラピッドカーの導入を進めるべきとのご質問ですが、ラピッドカーは重篤な傷病者が発生した場合に、医師が救急現場に出動することによって、より速やかに救急処置を開始できるため、救急医療体制の強化に資するものと認識しております。

現在県北西部の3医療機関に1台ずつ配備されておりますが、現行の国庫補助制度では、ラピッドカーの車両等の購入費や運転手の人件費等が補助対象となっていないことから、県では国補助制度の充実等を要望しているところです。以上です。

農林水産部長、前田敏也君。

両総茂原南地区の工期の確保についてお答えいたします土地改良事業では水稲生産時期の4月から9月の間は、工事が大幅に制約を受けます。このため、ご指摘の収穫の時期の早い作物を作付していただくことは、効率的な工期確保に有効であると考えますので、地域の方々の意見を伺いながら丁寧に進めてまいります。以上です。

県土整備部長。池口正晃君、

護岸工事の完成までの見通しについてのご質問ですが、一宮川では現在護岸ブロックの積み上げを実施しており、令和6年の出水期前までには、計画の堤防高さをおおむね確保できるよう進めております。以上でございます。

西ケ谷正士君。

ご答弁ありがとうございました。救急医療体制の強化に関しては、医師や看護師などの専門家が不足しているため、十分な対応ができないケースもあり、まずは必要な体制システムを整える計画を策定することが必要です。

地域の医療関係者や関係機関などが協力して、安心して利用できる夜間の2次3次救急を実現することが望まれます。引き続き、24時間のドクターヘリの配備と、これを補完するためのラピッドカーの早期運用を要望いたします。

次に、県営かんがい排水事業両総茂原南地区につきましては、平成24年度の完成予定より、既に8年が経過し、地元住民の不安また不満による営農意欲の低下が憂慮されています。耕作者および地権者が協力し、工事の効率化を図ることで一致しております。

早期完成を要望いたします。

次に、河川改修でありますが、防災が後手に回ると地域経済への大きな損失に繋がることを茂原市は経験しています。平成元年8年25年、さらに4度目の令和元年には、一宮川水系で7名、内、茂原市で3名の尊い命が犠牲となりました。

地元の茂原市議会では、水害対策特別委員会を設置し、議論を重ねております。直近では、令和4年12月に一宮川水系河川および赤目川の整備促進に関する要望書を、国および県に提出してございます。また、一宮川の道水路について情報収集など、流域全体を対象とした調査が必要だと理解しています。

まずは、現在実施されている工事の早期完成のため、大幅な予算の増額など、特段の配慮を要望いたします。以上で予定していた質問は終わりにいたします。最後に、議員並びに知事を初めとする執行部の皆様にさらにお願いがございます。

第69回茂原七夕まつり4年ぶりに開催いたします。ありがとうございます。7月29日30日の両日です。どうぞ、家族揃ってお越しください。以上で質問終わります。ご清聴ありがとうございました。次に、坂下しげき君。