横断歩道・交通規制の見直しについて-千葉県議会決算審査特別委員会(警察本部)

千葉県議会にて、令和5年度決算の審査について、質問した内容をご報告いたします。

【横断歩道・交通規制の見直しについて-千葉県議会決算審査特別委員会(警察本部)】

私の暮らす地域でも、横断歩道撤去を検討しているという看板が立てられ、地域の方からご相談を頂きます。

千葉県からは交通規制の見直しを進めていると伺っており、この中では横断歩道の撤去も進めていると聞いています。

千葉県県ではゼブラストップ活動等を通じて横断歩行者の安全確保に向けた取り組みを強力に推進しているところと認識しているが、横断歩道の撤去は歩行者を危険にさらすことにもつながりかねません。
【質問1】横断歩道の撤去はどのような目的で行われているのでしょうか?

【答弁1】横断歩道をはじめとした交通規制は、その時々の交通上の問題を改善するため、地域の方々の意見や要望を踏まえ、長きに渡り整備を続けてきたが、これらの交通規制の中には、新たな道路の開通など交通環境の変化等により交通量が減少するなど、その必要性が低下しているものも散見されています。

現場の交通実態に適合しなくなった交通規制は、その実効性を保つことが困難となるため、その結果として交通違反や交通事故を誘発したり、渋滞の助長につながるなど、交通の安全と円滑に支障を及ぼしかねないことから、県では必要性の低下した交通規制の廃止を中心とした見直しを強力に推進しているところ。

また、限りある予算の中で、必要性の低下した交通規制に伴う標識や道路標示の維持に要する費用を削減することは、新たに必要な箇所への交通安全施設整備を可能にするものと考えていやす。

【質問2】見直しの必要性については理解できるが、交通規制を実施する際には地域の方々の意見や要望を踏まえて軽備をしてきたとのことなので、交通規制を廃止する際にも地域の方々の意見を十分に踏まえた検討が必要だと考えます。

交通規制の見直しに当たり地域の方々の意見や地域の事情は反映されているのか。

【答弁2】交通規制の見直しに当たっては、交通規制の種別や規模などに応じ、地元の方々に対する説明会の実施や見直しを検討する箇所への看板の設置などの方法により、地域の方々や道路利用者の意見を聴きながら実施していくこととしている。

【要望】
車中心の社会から、歩行者のためのまちづくりへ移行している流れも、検討の際には考慮して頂きたいと要望します。

撤去が検討される横断歩道の中には、後から車道が整備され、そちらと近接することになった古くからの生活道もあります。

見直しに当たっては、地域の実情を踏まえ、県民の理解のもとに進めていただくよう要望いたします。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)