手賀沼の時を繋ぐ会、千葉県建築士会柏支部、柏市まちづくり公社の共催の「マチオモフ景観リレートーク」にて、清水柾行さんから「my hometown わたしのマチオモイ帖」のお話をお聴きできました。
マチオモイ帖とは、自分にとって大切な町、ふるさとの町、学生時代を過ごした町や、今暮らす町など、日本各地に眠る無数の価値を、それぞれの思いと共に小冊子や映像にして紹介するものです。
まさに、今の私が聞くべきお話でした。
教員を辞め、独立10周年パーティを開き、これまでを振り返っていました。
柏のマチと共に過ごした10年でした。
2月には祖母が亡くなり、生まれ故郷に帰り、親戚とも話し、生まれ育ったマチと自分のアイデンティティについても考えたいと思っていたところでした。
自分を見つめ直す時期でしたので、マチオモイ帖にぜひ取り組んでみたいです。
妻とマチオモイ帖の話をしていたら、生まれ育った近所のパン屋さんの話をしてくれました。
マチオモイ帖を私も作り、柏の仲間たちとにも作るよう呼びかけて、みんなで語り合う場を作りたいです。
柏まちなかカレッジや私も参加している「ウラカシ百年会」という商店組合にも呼びかけて、みんなで語り合う会を開きたいです。
面白い作品が生まれそうです。
柏市職員は退職までに、柏のマチオモイ帖を作ることを職務規定か何かに盛り込んでもらうよう働き掛けたいです。
柏市のために、長年、ご尽力された方々から見た柏のマチは、興味深いです。
図書館などが、市民とともに、マチオモイ帖を作る支援をし、図書館で保存・活用していくような仕組みも作っていきたいです。
これまで取り組んで来られた方々は、恥ずかしいもの、情けないものをさらけ出しながら、人生観やアイデンティティにたどり着いたそうです。
私が歴史を学んだのは、民衆思想史の流れをくむ大学のゼミでした。
民衆思想史から「自分史」という歴史テーマが生まれています。
教員を辞め、大学院の博士に進学してからは、この「自分史」を資料として、「自己の変容」や「社会に生きる自己」について研究していました。
マチオモイ帖と相通じるものと直感しました。
昨日は3月11日。
清水柾行さんは、東北グランマのXmasオーナメント作りやふくしまオーガニックコットンによって、被災地の仕事作りに取り組まれていました。
最初のマチオモイ帖は2011年4月に作られています。震災で知らない町の名前が報道されていて、思うところがあったと聞きました。
他にも、デザインマルシェのお話も勉強になりました。
今、取り組んでいる柏まちカレ図書館の地域通貨の内容に生かしていきます。
手賀沼の時を繋ぐ会からは長屋門のお話、千葉県建築士会柏支部からは歴史と文化と景観についてのお話でした。
手賀沼の時を繋ぐ会、千葉県建築士会柏支部、柏市まちづくり公社と藤田 とし子さんには、素晴らしい機会を頂き、本当に感謝しています。