世田谷区二子玉川の飯岡さんの空き部屋を、地域のいろんな世代が集う場所として活用する「いいおかさんちであそぼ」プロジェクトを見学してまいりました。ちょっとだけ自宅を開く「住み開き」です。
飯岡さんは元保育園園長。その飯岡さんのお宅に、赤ちゃんとパパやママ、近所のおじさんやおばさんが集まり、子どもは遊び、大人は子どもを見守っています。飯岡さんのお友達やかつての教え子も集まり、赤ちゃん、子育て親、近所の方々と多世代間の交流が生まれています。
月齢の違う赤ちゃんが集まるので、発達段階がわかり、子育て中の親は勉強になります。悩み事の相談や子ども服•オモチャの交換なども行われています。近所で地域の活動を始めたい方が、飯岡さんに相談にみえられたりもしていました。プロジェクトを始めて1年と少しとのことですが、地域のプラットフォームとなりつつあります。
今日は、ご近所にお住まいの方に、世界を旅した体験談をお話頂いたそうです。地球儀を触ったり、世界の地理の本などを読み、子どもの興味関心は高まったようです。そして、何より、地域の資源が引き出され、お話しされた大人の自己肯定感も高まったと、柏まちなかカレッジの経験からも確信しています。
「教育や子育てに取り組んでいくと、詰まる所、地域や社会を良くしていかなければならない」飯岡さんはお話しされ、地方議会の動向にも注目されていました。戦後間もない頃の保育のお話や福祉行政についてもお聴きしました。
毎月第二、三日曜日の10:00-16:00に開催されています。10/5(日)朝8:30NHKの「さきどり」とい番組で、写真で紹介されるそうです。(玄関の壁に掲示してあったお知らせより)
やなぎ教育グループの山口さんとユルツナの磯村夫妻が、企画運営されています。やなぎ教育グループは、レッジョエミリアの保育についてワークショップを企画されている会社です。レッジョエミリアの教育が、保育•教育関係者だけでなく、都市計画やまちづくり、デザインの関係者から注目されているように、この「いいおかさんちであそぼ」プロジェクトは教育とまちづくりの方々など、多様な方々で運営されていると感じました。
※今日、訪問した飯岡さん宅についての考えが説明されています。
【開催報告】公開研究会「ミライバ」第2回:地域の子どもたちが集まるコミュニティ