◆山下洋輔質問
高齢者いきいきプランのことについてです。介護保険施設へ入所する皆さんは、介護を必要とする、人の手助けが必要な人というイメージがあります。熊本市の介護老人保健施設「おとなの学校」では、入所を入学、退所を卒業と考え、3カ月の入所期間を通して、プログラムを国語、算数、体育、音楽、家庭科などの授業に見立てて取り組み、成果発表などを通して高齢者が自発的に生き生きと取り組めるカリキュラムを取り入れております。これは、介護保険施設への入所イメージを一新するような取り組みであると考えます。柏市において、高齢者の方々が施設の中で生き生きと取り組めるような工夫をすべきと考えますが、いかがでしょうか。
◎保健福祉部長(下隆明君) 高齢者いきいきプランと、それから世代間交流のコミュニティづくりの2点についてお答えいたします。まず初めに、高齢者いきいきプランに関してですが、介護保険施設の中でも、高齢者が生き生きと取り組めるような工夫をすべきではないかとの御質問でございます。先ほど御紹介いただきました介護老人保健施設の役割につきましては、病院から在宅復帰への中間施設と位置づけられ、適切なリハビリテーションなどを通じて、入所者の状況の改善に取り組まれるべきものと考えております。今般、策定いたしました第5期柏市高齢者いきいきプランにおきましても、地域包括ケアシステムの実現に向けた施設、病院、在宅を、生き生きしながら状況に応じた適切なサービスを受けられることができる循環型システムの構築という取り組みを、施策の中心に位置づけており、老人保健施設の役割も非常に重要である、認識しております。既に病院などの医療機関では、入院された患者様には、入院後直ちに退院計画に基づいた治療が施されているというふうに聞いております。御提案いただきました熊本市のおとなの学校の取り組みにつきましても、施設入所者が在宅復帰という目的をしっかりと持って、生き生きと取り組んでおられる興味深い事例であると思っております。現在、市が進めております地域包括ケアシステムの実現に向けた取り組みでは、まさに医療と介護が連携した有効な事例の一つとして考えておりますので、今後施策の推進の中で参考にさせていただければと考えております。