市川市と京葉ガスによる地域電力会社設立-千葉県内の視察1

本日は、千葉県議会の立憲民主党議員会にて、市川市のクリーンセンターを訪れ、京葉ガスが新電力会社を設立し、廃棄物発電で地産地消する取り組みについて視察いたしました。
私自身、2014年にはフライブルク(ドイツ)を視察し、エネルギーだけでなく、公共交通、上下水道、通信、ゴミ事業などを担うドイツの自治体公社「シュタットベルケ(Stadtwerke)」をイメージした「地域インフラホールディングス」を提案してきました。

エネルギーの地産地消と地域インフラホールディングス

流出させていたお金を市内で循環させることで、税収や雇用だけでなく、公共インフラを充実させることができるのです。
「エネルギーの地産地消について、住民が地域エネルギー産業を興し、電力を自給する」
そんな構想を温め、3年前の市長選でも公約に掲げ、そのビジョンを一人ひとりにお話しして歩きました。

山下洋輔の政策集「柏はもっとよくなる。」

市川市では、カーボンニュートラルの核の施策として、クリーンな電力(環境価値を有する電気)を市内に供給するとともに、地域経済の域内循環を高めるため、新電力会社を設立されます。
https://www.city.ichikawa.lg.jp/env01/0000462293.html
最初は、清掃工場で生まれたエネルギーを公共施設に提供し、ゆくゆくは、市内の太陽光発電などの余剰電力を買取り、地元企業や家庭への提供を広げて行かれるとのこと。
外国から輸入した化石燃料から生まれた電力でなく、クリーンな電力(環境価値を有する電気)は、これから企業にとっても付加価値があり、市内事業者の経済活動や企業誘致にとっても有利に働くことが予想されます。
清掃工場を運営する規模の自治体が、エネルギーの地産地消に取り組むことで、地域経済を活性化させ、石油やガスなど海外に流出していたお金を国内で循環させ、日本の経済にも役立ち、地球環境にも貢献します。災害時などで、エネルギーを自給できていることは、地域そして国の自立にもつながります。
これまでフライブルク市や北九州市のような遠方への視察ではなく、同じ千葉県内で、地元に精通された議員の話もお聴きしながら、学ぶことができ、本当にありがたいです。

公害から環境のまちへー北九州市のエネルギー政策を視察

これからも、精力的に県内や近隣の先進事例に足を運び、お話をお聴きしてまいります。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)