教師から政治家を目指す理由

私は以前、高校の教員でした。

生徒の可能性を引き出す教育を目標に、生徒同士が互いに学び合える環境を整備しようと一生懸命に取り組みました。できるだけ生徒の近くで生活し、家庭や地域の方々の声を聞き、協力し合いながら教育の現場で奮闘してきました。しかし、その過程で学校教育だけでは解決できない大きな壁にぶつかります。

それは、地域コミュニティーの崩壊です。

デパートなど大規模商業施設の撤退で地域の商業基盤が衰退し、《まち》から活気を奪っていきました。学級担任を持ち、経済の悪化で家庭も不安定になっていることを痛感しました。人と人のつながりが弱くなり、地域で人を支え切れなくなってきているのです。

「まず生徒の生活の場である《まち》から変えていかなくては!」。そんな想いが強くなっていきました。

私はこの問題の解決策を探すため、大学院で学び直すことにしました。そんな時、オランダの「コミュニティ・スクール」の存在を知ります。コミュニティ・スクールとは、生徒、教員、保護者、地域が一体となって学校を運営する仕組みです。保護者や地域の経験や知恵が学校に活かされ、教員や保護者の意識が変わり、生徒にいい影響を与えます。多様な価値観にふれることができ、「生きる力」を育みます。学校が地域コミュニティの中心となり世代間交流はもちろん、地域の大人同士の交流の機会をつくり、新しい地域のプロジェクトが生まれるきっかけにもなります。

さらにその結果として治安もよくなります。教育が生活に根ざすことで地域の力になるのです。

すぐに私は、この柏で地域コミュニティー再建のための行動を起こしました。そのひとつが「柏まちなかカレッジ」です。これはカフェや公園など、柏のまち全体を学びのキャンパスに見立てて、柏に縁のある人を講師に招き、受講生同士の学び合いを生み出すことを目的としたプロジェクトです。さまざまな講座を通して自らが暮らす柏という《まち》について知り、人が集まり、交流が生まれると、自然と「柏に対する愛着と誇り」が湧き起こってきます。そして、それこそが自分たちで《まち》を良くしていこうというエネルギーになるのです。

この力を生かしたい。そのためにはもっと深いところからこの《まち》の運営に関わっていかなければならない。私は政治の道へ進むことを決意しました。

個人の可能性を引き出す「教育」から、地域の可能性を引き出す「政治」へ。

「政治が悪い」と社会のせいにしてばかりでは、何も変わりません。自分たちの《まち》は自分たちで良くしていくことができる。教師時代にぶつかった大きな壁を乗り越え、市民ひとりひとりが希望をもてる柏にするために、私は全力を傾けます。

みなさんもこの機会にぜひ、自分たちの暮らすこの柏という《まち》について知り、そのあり方について一緒に考えてみてください。そしてみんなでより良い柏の未来をつくっていきましょう。ご協力よろしくお願い致します。