私の身に着けている衣服は、ほとんど近所で購入している。高校生くらいの頃、憧れていたウラカシと呼ばれる地域だ。
私の活動や考えをご理解いただき、それに合った服装を提案してもらう。そんなコミュニケーションが好きだ。
最近のネットショッピングサイトは、かゆいところにも手が届き、本当に便利だと聞く。安く買える世界的な衣料ブランドも人気だ。
ウラカシのアパレルの店主さんたちから、業界の状況や柏の経済、これからの展開などについてお話をお聴きする。地域の経済について考える重要な材料になっている。
ウラカシのアパレルの店主さんたちから、業界の状況や柏の経済、これからの展開などについてお話をお聴きする。地域の経済について考える重要な材料になっている。
本も近所の本屋さんで注文している。たしかに、ネットで注文するほうが便利で、早い。
ただ、自分の読みたい本ばかりでなく、私たちの視野を広げてくれる本屋さんは貴重だと思う。八戸ブックセンターを設置した八戸市長が、その重要性を指摘していた。
本を通した交流ができる場というものは、大企業や行政から与えられるより、自分たちで作り上げ、支えていくものかもしれない。
※行政が運営する「八戸ブックセンター」
※行政が運営する「八戸ブックセンター」
飲食店も、全国的に有名なブランドで選ぶのではなく、地域ならではのお店や地域に貢献しているお店を選ぶ。さらに言うと、素材も地元産や何かしらのつながりを感じるものを選びたい。
我慢して地元の店で買い物して、商店街を守ろうというものではない。自分の支払ったお金が、どのような道をたどって、どのような働きをするか想像したら、そうなった。
そして何より、身につけるものが持つストーリーを大切にしたい。
身に着けるもの、食べるもの、使うもの、日々何気なく選択する一つひとつが、私たちの社会を築き上げていると言える。
一人ひとりの一つひとつの選択自体は小さいものかもしれないが、流行や世論となって、私たちの行動に影響を与えていく。
特に、マス・メディアやそれを動かす企業の力は大きい。だからこそ、流されず、自分の頭で考えて、たまには自分の買い物や行動を意識してみたい。
選挙も同じだ。一人ひとりの投票自体は小さいように見えるが、積み重なって社会にメッセージを発していく。
日々の買い物も、社会を動かす投票のように感じるようになった。
児童労働や生産者への買い叩き、環境破壊などを防ぎ、生産者・労働者の自立を目指すフェアトレード。人や社会・自然環境に配慮をしたエシカルファッション。そんな消費の在り方が注目されている。
2012年に「幸せの経済学」上映会を開催し、参加者の方々と話し合うことができたのは貴重な機会だった。
ポートランドの方々と語り合い、訪問し、大きく影響を受けた。
※『ポートランド・世界で一番住みたい街をつくる』
※『ポートランド・世界で一番住みたい街をつくる』
歴史人口学者のエマニュエル・トッドは、英国EU離脱やアメリカ大統領選の結果について「グローバル疲れ」と指摘している。グローバル化を引っ張ってきた英米で起きた結果を深刻に受け止めるべきである。
これからの時代を生き延びるには、地域に根ざすことが大切だと考えている。
地方議員として、柏まちなかカレッジ学長として、地域での活動する者として、全力を尽くしたい。