保護司は、犯罪や非行を犯した人の立ち直りを支援する役割です。
毎月2回ほど、担当する人と面談しています。
4人を担当しているので、月2回ずつ、計8回面談し、それぞれ保護司観察経過報告書をまとめ、保護観察所に送ります。
面談だけでなく、報告書作成や日程の調整も大変です。
保護司は話を聞くことくらいしかできません。しかし、こういう時こそ、しっかりお話に耳を傾けることが大切だと思います。
新型コロナ禍や不景気など、大変な時期には、弱い立場の人々にしわ寄せがきていると感じます。
一日中誰とも会話をしない人たちもいます。
一人暮らしで、仕事をしていても最低限のやり取りくらい。レジで挨拶するくらい。SNSも使わない。
何気ない会話ができるということは、当たり前ではないと気づかされます。
毎月2回、数年間、定期的に会い、近況をお聞きするのは、同居の家族の他は、親と美容師さんくらいです。
家族とも離れ、親とも連絡が取れず、職場の同僚や友達とも話さないといった人にとって、保護司との面談それ自体、意味のあるものであったらと思います。
ふとした会話の流れで、その人の半生をお聞きすることもあります。何度か人生の転機があったんだと思うこともあります。
その時、その時を必死に生きていく姿から、私も多くを学んでいます。
日々の生活が、政治と直結しています。本当に忙しい時ほど、理想論ではなく、本当に生活と政治がつながっているかどうかが試されていると感じます。
保護司の活動は、政治家として、教育者として、自分を鍛えられます。
7月は、社会を明るくする運動が行われています。ふれ合いと対話で明るい社会を築いていくため、少しでもお役に立てれば。