『マンション防災減災事例BOOK』を制作委員会の小田理恵子さんから頂きました。
小田さんは、タワーマンションが林立する川崎市の元市議会議員。
地域の防災対策に取り組まれ、行政の防災計画や防災組織、被災地の状況などを調査研究される中で、マンション防災対策の仕組みが確立されていないことに気づかれました。
マンション防災対策は、それぞれの管理組合に委ねられており、進んでいるところと、そうでないマンションの差は広がっています。そこで、先進的な取組み事例をまとめ、他の管理組合の参考になればと、この冊子を制作されています。
都市部ではマンションに住まう人の割合は増え続けています。
想像してみてください。
停電時、エレベーターや水道、下水はどうなるか?
マンション住民はどこに避難するか?
誰が、どのように避難所を運営するか?
支援物資は割り当てられるのか?
被災したマンションを再建するには?
安否確認やパトロール、合意形成、日ごろのマンションコミュニティと助け合いなど、管理組合の役員になったけれど、どうしていいかわからない。
柏市のマンション住民の方々と、この本の情報を共有したり、話し合う場を作っていけたらと思います。ご興味ご関心のおありの方、ご連絡ください。
明日来るかもしれない災害に備え、自分たちの生命身体を守るための一助になれば。
柏駅前では、そごう柏が撤退し、近隣でも中心市街地から大手デパートが撤退しています。中心市街地の性格が、明らかに変化しています。全国の中心市街地で顕著な傾向は、商業地域でありながら住宅が増えています。柏駅前でも同様に、住宅が増える傾向にあります。
あわせて、柏駅前では、多くの帰宅困難者等滞留者についても考えなければなりません。
行政による公助としての対策と地域コミュニティとの連携など、混乱を抑えていくことも準備していかなければなりません。
現在の避難場所だけでは不足しており、避難場所の拡充なども考えるべきです。
これまで柏駅前に不足し、要望の大きかった緑やちょっと休めるオープンスペースは、街の賑わいだけではなく、住環境と防災にとっても必要な機能です。
ただ現状では、柏駅前は柏市の市有地がほとんどなく、民有地にビルが立てづまっている状況です。
柏駅前に建てづまっている築40から50年の建物の建て替えにあたって、柏駅前改善のために、緑の空間やポケットパークなどを、生み出していく仕組みを、柏市として作ることも議会で提案してきました。
ビルの建て替え工事も、小さな再開発と捉え、柏市としても関わっていく手法を研究し、仕組みを作っていくべきだと考えます。
柏市では、防災計画が定められ、自助・共助・公助として、行政だけではなく、市民一人ひとりや地域コミュニティの役割が示されています。
市民への啓発や地域コミュニティでの防災体制の強化に向け、働きかけてはいますが、どのように機能させるか。真剣に考えていきたいと思います。