今朝の日本経済新聞(2015/10/19)朝刊の文化に、芳野金陵の曾孫にあたる芳野赳夫さんの芳野金陵についての文章が掲載されています。
今、柏市郷土資料室と二松学舎大学の九段と柏の両キャンパスで「芳野金陵と幕末日本の儒学」展が、開催されています。
芳野金陵は、柏の松ヶ崎出身で、安井息軒と塩谷宕陰とともに文久の三博士と称され、海外事情にも通じ、幕末の国防にも意見を述べるなど、日本史上でも重要な人物です。
今回、この新聞にあるように、芳野赳夫さんが所蔵されている史料が寄贈され、また、私も調査を見学させていただいた柏の芳野家の史料も寄贈され、久坂玄瑞との交流や昌平坂学問所の記録、国防についての意見書なども明らかになってきました。
本来、もっと注目されてよかった芳野金陵について、あらたに史料が調査されるかとになり、今後は評価されていくことになると思います。
町泉寿郎•二松学舎大学教授が研究され、柏の歴史のみならず、日本史の中に芳野金陵が登場してくることになります。
史料は、個人のものであるとともに、歴史として公共性のあるものです。
今回のように死蔵されることなく、公に保存され、研究者によって活用されてくことになり、次の世代に引き継がれていくことになりました。