沼南公民館は、近隣センターへ移行する予定ですが、反対の声も多くあります。私も、議員になった当初からご意見を頂き、2011年の決算委員会でも、また、個別に、生涯学習部とも意見交換をしてまいりました。
2015年の3月議会の場でも質問いたしました。
現在、沼南公民館の果たしている役割は大きいと私も考えており、生涯学習と市民の活動をより一層充実させるように支援していくべきです。
これまでの答弁の中で、近隣センターに移行したとしても、これまでと同様に施設を活用できるようにするという方針を示されています。
あらためて方針を確認し、、近隣センターとなったとしても、これまで通りの生涯学習活動の支援を行っていくという約束を得られました。
今、沼南公民館で検討されている福祉的な機能や地域的な機能を加えることについて、何ら異議を唱えるものではございませんし、今後は公共施設の複合化も含めて、どんどんと社会情勢や地域の実情に対応し、市民のために変わっていくというのが大切です。
しかし、地域的な事業は地域づくり部が担当し、教育的な事業は生涯学習部が請け負うというのは市役所の都合であって、縦割り行政のようなものも感じます。
生涯学習は、デンマークでも生涯学習を国家戦略にすえて実践されていますし、掛川市というのは生涯学習によるまちづくりとして注目されてきました。
生涯学習は、市政全般にわたる高い次元の概念であると私は考えています。
公民館はその生涯学習の象徴的な施設であると思います。
知識基盤社会において、生涯学習は重要な役割を果たすものと考えています。高齢者の生きがいはもちろんのこと、地域への愛着を深めること、多様な地域課題を浮き彫りにすること、課題解決に取り組む経験を通して学ぶこと、これから地域で活動する人材を発掘することといった、地域資源を引き出す重要な学びであり、市政運営の中核となる指針であると、私は考えています。