こんぶくろ池を訪れ、NPO法人こんぶくろ池自然の森の方ともお話しし、これからの水循環や公園管理について考えています。
「こんぶくろ池自然博物館公園」は、柏市北部に広がる約18.5ha(東京ドーム4個分)の貴重な動植物が生息する森林と、その森林が育んできた湧水を保全する目的で整備している自然博物館公園です。公園内には、ロケット戦闘機秋水の燃料庫跡や掩体壕など戦争遺跡や野馬土手などの史跡もあります。
開発が進む柏の葉において、これだけの自然が残されている意義は大きいと思います。
実際に歩いてみると、清々しい気持ちになります。こんぶくろ池周辺の森には、豊かな湧水によって周辺環境より気温が低いことからズミなど冷温帯の植物が育ち、湿地林に生息する珍しい昆虫類の繁殖も確認されており、生物多様性豊かな自然環境が広がっています。
この「こんぶくろ池自然博物館公園」は、官民学の連携によって、整備•管理運営や調査が行われています。
柏市「こんぶくろ池公園整備基本計画」にもとづき、千葉大学と東京大学をアドバイザーに、NPO法人「こんぶくろ池自然の森」が管理運営を受託しています。
NPO法人メンバーの高齢化もあり、これまでの体制や公園管理のあり方を見直さなければならない時期にきています。
公園管理といっても、普通の公園とは違い、専門的な知見をもって、里山の保全など環境保全や調査研究、啓発活動などに、ボランティアで取り組まれています。
外来種の駆除だけでも大変です。
柏市にとって有難いことですが、持続可能は運営を考えるべきと思いました。