5月1日〜5日、東葛印旛大師巡拝が行われ、今日は柏大師組合の村結願でした。
村結願(ムラケチガン)とは、東葛印旛大師巡拝に参加できなかった方々とも、その経験を共有する場とのこととお聞きしました。
お伊勢講などの歴史研究で紹介されているように、昔は、遠くに出かけるということが珍しいもので、講でお金を積み立てて、村の代表者を選び、何日もかけて歩いたそうです。
代表がお詣りした功徳を村の人々で授かり、珍しい旅の経験を共有し、楽しんだものと聞きます。
この東葛印旛大師巡拝でも、今のようにバスはなく、五日間泊りがけだったので、参加できない方が多かったことでしょう。
そのお話を聞くような場が、村結願だそうです。
東葛印旛大師巡拝は、弘法大師、空海を祀るものですが、真言宗の行事というわけではなく、宗派を超えた東葛印旛地域の寺社が参加しています。
そして、それぞれ大師組合を結成し、その寺社の檀家や氏子でなくても、地域の人々が参加しています。
伝統的な行事ですが、オープンな文化だと感じました。※昨年の記事 東葛印旛送り大師、最終日
東葛印旛大師巡拝は、約200年続いているそうです。
参加地域は手賀沼水系と重なっていることから、水利権の水争いなどに対する知恵だったのではないかと推測しています。
いろいろと研究していきたいです。※昨年の記事 東葛印旛送り大師、最終日
今年五日間歩かれた岩城さんが、レッスンの帰りだったので、たまたまアコーディオンを持っていて、みなんからの要望を受け、演奏して頂きました。
最後に「南無大師遍照金剛」の掛け念仏をもとにした曲で、みんなで合唱になりました。
この掛け念仏の節は、息子もすぐに覚えましたし、カポエィラなどとも通じる普遍的なメロディと言えます。
岩城さんの曲が、大ヒットするのではと、期待しています。