自動車中心から人間中心の道路に移行していく時と考えています。
5歳児が、自宅前の道路で遊べるか否かが、その子どもの成長と発達に重大な影響を及ぼすという意見は、チューリッヒ・スタディとして有名です。
子どもにやさしい道は、高齢者、障がいのある人にもやさしい道です。高齢化社会に向けて、道路など施設において、バリアフリー化が進んでいます。
自動車を優先せず、歩行者との共存を図った街路計画は、オランダのボンエルフ市に始まり、今ではヨーロッパを中心に広まっています。政策により、安価で便利な公共交通を発展させ、歩行や自転車での移動を奨励しています。
狭い路地に入り込む車を制限し、子どもの遊べる道路を実現し、車に占有されていた空間に緑を植えています。車があふれていた頃よりも、まちが活性化され、商業も発展し、環境も良くなったといわれています。
今こそ、車中心から人間中心のまちを実現させる時ではないでしょうか。
柏市でも、ゾーン30、「遊びの道路」、「居住の道路」など、子どもも高齢者も安心して歩ける道路を増やしていくよう要望しました。