消費生活センター−甲府市を視察

先週、甲府市の消費生活センターを視察しました。

高齢化、振り込め詐欺、そして多重債務や自殺。
消費生活センターは、私たちの暮らしを直接、守ってくれる役割を果たしています。

これまで議会でも、消費生活センターの場所、消費生活相談員の待遇と人材確保、消費生活相談情報の活用状況、消費者教育の支援体制、持ち込み食品の放射性物質の測定などについて、議会でも質問してきました。

また今年の四月には、滋賀県野洲市の生活困窮者支援事業を視察いたしました。
ようこそ滞納いただきました?!−野洲市の生活困窮者支援事業を視察 

甲府市は、消費生活センターが市役所内にあります。
消費生活相談は、家事支援や認知症事業、多重債務や生活保護、防犯対策、地域コミュニティなど、多岐にわたるテーマで、様々な部署や機関と連携していかなければなりません。
そう言った意味で、市役所内に消費生活センターが設置されていると、便利です。

一方で、市役所内ではスペースに限りがあり、狭く、市民にとっても入りにくいと感じました。
電話相談室では、隣の相談員の声が聞こえてくるような部屋でした。

甲府市の職員さんは、独立した施設での消費生活センターに憧れるとお話しされていました。

柏市の場合は、1そごう別館が家賃が高かったこと、2市民の持ち込み食品の放射性物質の測定のため、広いスペースが必要だったこともあり、市民体育館の隣に設置されました。

理想的には、駅前に、ある程度の広さの消費生活センターが設置されることが望ましいところです。
場所と家賃の問題を、いかに解決するか?

あるいは、別の解決策を示すことができるか?

今後、研究していかなければなりません。

甲府市役所。環境に配慮された先端の立派な建物です。
でも、すごいと思ったのは、トイレにさりげなく飾ってあった植物。
清掃業者さんの心配りに注目しました。

甲府市移住ノート。
甲府市に移住を検討している方向けの冊子です。
家族構成、収入、仕事、移動手段、学校、幼稚園・保育園、習い事、生活環境、医療、介護、人間関係、文化など、移住を前にみっちり考えさせるワークシートです。

過大PRで、無理矢理にでも移住させようとする無責任な自治体が多い中、甲府市は良心的でもあり、一方で、住民を選んでいるようにも感じました。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)