ポートランド•メイカーズ−クリエイティブコミュニティのつくり方

山崎満広さんによる『ポートランド•メイカーズ−クリエイティブコミュニティのつくり方』(学芸出版社)を読みました。

新婚旅行の思い出の都市というだけでなく、柏のまちのこれからを考える上で、参考になることがたくさんあります。

山崎満広さんの前著『ポートランド-世界で一番住みたい街をつくるー』では、都市計画や起業支援など制度や組織、歴史を紹介してくれました。

『ポートランド‐世界で一番住みたい街をつくる』を読んで

今回の『ポートランド•メイカーズ』では、クリエイティブなポートランダー6名からのインタビューから、より具体的に、イキイキとポートランドが紹介されています。

柏は、農業と個性的な飲食店が大きな強みです。
そういう意味で、この本で紹介された「Farm to Table でつくる本物の味」の田村なを子さんのオーガニックの日本食レストラン&ケータリングサービスは、目指すべきところです。

先日、柏駅前に「ろじまる」がオープンしました。
こちらは、毎週水曜に開催されているFarmers Market の「路地裏マルシェ」の実店舗です。
素敵な流れが、柏にも起こっています。

日本では「働き方改革」なるものが目指されていますが、本書ではフレキシブルな組織づくりやクリエイティブな働き方が示されています。

ポートランドには、フェアで、オープンで、カジュアルで、フラットな組織や文化があります。
ライフスタイルを大事にして、趣味を充実させています。

コミュニティの資源をみんなでシェアしています。
「人々が才能を持ち寄るシンクタンクのような街」という表現は、まさに私たちが目指したい都市像です。

いま、私たちが取り組んでいる図書館案や「知恵のオープンガレージ」構想のヒントが得られました。

本書で示された6人の共通点として、自分の利益だけでなく、コミュニティを良くしていこうという強い使命感を持っていることです。

ジョン•ジェイが、大きな問題を、「挑発的で」、型にはまらない、独創的な方法で解決するのがクリエイティビティと話しています。
ちょうど他の本でも、「挑発的で」というキーワードが示されていたのが印象に残っています。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)