4月28日、柏市議会教育民生員会で鈴鹿市のコミュニティ・スクールを視察してまいりました。
「地域が支え、地域を支える学校」を目指し、議員になる前からコミュニティ・スクールを提案してきました。私には、思い入れのあるテーマです。
これまで議会でも、コミュニティ・スクールについて質問してきました。
国はコミュニティ・スクール設置を努力義務と定めました。それを受け、3月の議会では、柏市のコミュニティ・スクールへの見解を問い質しました。
今回は議会の教育民生委員会だけでなく、学校教育部長や副市長も一緒に視察できたことは大きな前進です。
鈴鹿市を視察し、コミュニティ・スクールについて新たに理解を深めたことがあります。
「人口減少」と「防災」についてです。まさに、まちづくりの最重要テーマと重なります。
若者の市外流出を受け、将来の地域住民を育てようという切実な目標があります。
学校を核とした地域づくりを計画し、子どもたちの地域への愛着を深めていくことが目指されています。
また、災害の際には避難所にもなり、学校は防災の拠点としも期待されています。
学校施設としてだけでなく、避難訓練や防災意識の啓発など地域を巻き込んだ事業を、地域とともに作り上げていくコミュニティ・スクールのあり方について学びました。
これまで学校運営協議会では、大人側の考えで進められてきましたが、子どもの意見も反映させていこうと、児童会と学校運営協議会での熟議が行われた学校もあります。今後、期待したい取り組みです。
視察先では、安全面や個人情報、学校の指導方針の共有、教職員人事など、コミュニティ・スクールで心配される点についての対応もお聞きできました。
ただ、形式だけのコミュニティ・スクールになっては何にもなりません。
コミュニティ・スクールがスタートした当初の衝撃はもはやなくなっています。無難な取り組みに落ち着いてきたような心配もないわけではありません。
しかし、そうはいっても、地域とともに運営していく学校のあり方は、大きな流れになっていることは確実です。
これまでの答弁から、地域に開かれた学校への現・教育長の思いは伝わっています。
学校評議員、地域運営本部、PTA、おやじの会、学校支援ボランティア、部活動指導者、地域団体などの取り組みなど、現状にもしっかりと向き合い、より良い形を提案していこうと思います。
地域全体で子どもたちを支え、また、子どものための活動が地域を活性化させる好循環を生み出す仕組みがコミュニティ・スクールだと確信しています。
※道中の電車