水の備蓄-議会質問を終えて⑥

公助としての災害用井戸などの給水施設は整備されていますが、共助として地域の井戸と自助としての備蓄も重要と考えます。

柏市では、柏市地域防災計画にもとづき、災害時の飲料水を確保するために、耐震性貯水装置を24か所に設置し、水道部の水を給水車での給水体制も整えています。
これらを合わせると、約29785t。これは市民の20日分(一人1日3リットル)分の貯水量であり、量は確保できていると市当局は考えています。

ただ、応急給水体制は考えていかなければなりません。
給水場所が分散していたほうが、混乱も少なく、水を運ぶ距離も短くなります。給水場所に来ることが困難な方への対応も課題です。

行政による給水場所とともに、町会などによる給水場所があればと考えます。
町会などで災害用の深井戸を掘ることを推進し、補助を行うなど、協力井戸を増やすことを議会にて提案しました。

あわせて、自助としての備蓄も必要です。どのように個人の備蓄を促していくか議論しました。

我が家で備蓄を始めたのは、柏市防災研究会の方のお話をお聴きしてからでした。
その後、町会の研修で、DIG(災害図上訓練)を実施し、私たちの地域では大雨による浸水や地震による避難より、火災や交通問の遮断に備えなければと対策を考えることができ、水の備蓄の大切さを再認識しました。

人が自ら行動を起こすということは簡単ではありませんが、そのきっかけを準備していく努力を続けていくべきだと思います。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)