岡本裕一朗著『いま世界の哲学者が考えていること』を読みました。
IT革命、AI•人工知能、監視社会、クローンや再生医療など遺伝子工学、グローバル化、格差社会、フィンテック、宗教対立、環境破壊など、今日の世界の課題について、根本から考えるためのヒントが、体系だって紹介されています。
私たちは、置かれた状況に流され、自分の考えにあった情報を選びながら、一生懸命、進んでしまいがちです。
世界の状況、歴史の流れ、その課題が持つ本質をとらえて考える大切さを、この本は気づかせてくれます。
昨日、地元の先輩から「テクノロジーと都市の未来」についての話をお聞きしました。
「人の住まいや移動はどうなっているか?」
「道路や車はどのような役割を果たすのか?」
「バーチャルとリアル、人と会う必要や体験する必要はあるのか?」
過去には先進的だった都市計画や公共インフラも、数十年経つと、時代に合わないものとなってしまいます。
コンパクトシティ、公共交通、教育や福祉など、現在の先進事例の研究だけでは見落としてしまう大切なことがありそうです。
本書は、議会活動や教育を考える上で、読むべき本でした。
様々な問いが投げかけられていました。
「なぜ格差は解消されるべきなのか?」
「グローバル化は人々を国家から解放するのか?」
「グローバリゼーション、民主主義、国民国家のトリレンマ」
「フィンテック革命と金融資本主義の未来は?」
「資本主義は21世紀でも通用するのか?」
「人間のゲノムの編集は何を意味するか?」
「バイオテクノロジーは優生学を復活させるのか?」
「クローン人間の権利は?」
「不老不死は幸せなのか?」
「近代的な刑罰制度は合理的か?」
「マイナンバー制は監視社会を生むのか?」
「ITは民主化をもたらしたのか?」
「SNSは市民のためのメディアなのか?」
「多様な宗教の共存は可能なのか?」
「人類が宗教を捨てることはありえないのか?」
「人類は地球を守らなくてはいけないのか?」
「環境はなぜ守らなくてはいけないのか?」
「地球温暖化対策の優先順位は?」
結論を出すには時期尚早と言うべき重要な問いに、辛抱強く向き合い続けていこうと思います。
経営や人生にも必要な本なので、オススメです。
#いま世界の哲学者が考えていること
#岡本裕一朗