『崩壊するアメリカの公教育』/公教育と社会のあり方を考える

『崩壊するアメリカの公教育-日本への警告』(岩波書店)を出版された鈴木大裕さんのお話をお聴きしました。    image

アメリカ合衆国の話にとどまらず、アカウンタビリティやエビデンスといった言葉が飛び交い、市場化する日本の教育への警鐘でもあります。

木を生かした建築を創造する宮大工棟梁の西岡常一さんの話をご紹介されました。教育や社会のあり方に通じる話です。
一方で、現在の教育は、決められたデザインに合う木を使うようなものになっているのではないか、と指摘されました。

「教育環境は、大人から子どもへのメッセージ」という言葉も印象に残っています。image

鈴木大裕さんは、教育は学校だけの問題だけでなく、社会のあり方の問題でもあり、大人たちの意識も変わっていかなければと、まとめられていました。image

最初に、本書の「おわりに」を読んだのですが、「自由」、「問い」、「教育は人生そのもの」など、大切な内容ばかりで、考えることが沢山ありました。image

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)