『崩壊するアメリカの公教育-日本への警告』(岩波書店)を出版された鈴木大裕さんのお話をお聴きしました。
アメリカ合衆国の話にとどまらず、アカウンタビリティやエビデンスといった言葉が飛び交い、市場化する日本の教育への警鐘でもあります。
木を生かした建築を創造する宮大工棟梁の西岡常一さんの話をご紹介されました。教育や社会のあり方に通じる話です。
一方で、現在の教育は、決められたデザインに合う木を使うようなものになっているのではないか、と指摘されました。
「教育環境は、大人から子どもへのメッセージ」という言葉も印象に残っています。
鈴木大裕さんは、教育は学校だけの問題だけでなく、社会のあり方の問題でもあり、大人たちの意識も変わっていかなければと、まとめられていました。
最初に、本書の「おわりに」を読んだのですが、「自由」、「問い」、「教育は人生そのもの」など、大切な内容ばかりで、考えることが沢山ありました。