子どもたちが社会課題に取り組みながら学ぶ場であるミライ社会研究所αを開きました。
身近にある問題に目をつけ、調べ、解決する方法を考え、地域で実践し、それを改良していきます。こどもたちの学びが、社会を変え、未来を創っていくことを目指しています。
学校だけでなく、実社会や大人から学べる機会を作っていきたいと思います。
ミライ社会研究所αには、谷津田(やつだ)について研究している高校生研究員がいます。
彼は、「谷津田を保全するにはどうしたらいいか?」を調査し、解決策を考え、それだけでなく、保全活動や政策提言などまで取り組もうと目指しています。
谷津田は、谷地にある水田のこと。水田だけでなく、雑木林、畑や草原、雑木林、杉林などに囲まれて成り立っています。雨は森に蓄えられ、谷ににじみ出し、湧き水となる。この水をみんなで大切に使うために、ため池が作られた。その豊富な湧き水を利用して稲作が行われてきました。
また、谷津田の入口には必ず集落があります。集落の人々は、谷津田から得られる落ち葉や間伐材などの資源を大切に使ってきました。人々の自然に対するほどよい関わりが、生物の多様性を育んできたのです。
谷津田は、生物多様性の観点からだけでなく、歴史や景観の観点からも重要な文化的遺産であります。
しかし、今、この谷津田の埋め立ても進んでいます。
※柏の豊かな自然環境を守る-谷津田の保全
今日は、かしわ環境ステーションの川瀬さんにお願いし、一緒に見学させて頂き、お話をお聴きしました。
歩きながら、観察し、環境や歴史について語り合い、貴重な時間でした。
お忙しい中、お時間を頂き、感謝しています。
通り雨を木の下で過ごし、雨音やひぐらしの鳴き声を聴きました。
柏駅前から、車で30分くらいで、このような神秘的な場所があることに驚かされます。
実際に歩くことで、たくさんの生き物がいることや、これまで先人が伝えてきた思いをも感じることができました。
何世代もかけて伝えられてきたこの豊かな自然や歴史文化を、人間の目先の都合で壊してしまうことなく、未来につなげていくことが私たちの大切な役目だと思います。
環境を保全することが、災害から私たちの街を守ることにもつながります。
各地で見られる災害や異常気象など地球規模の課題でもあり、行政の責任も大きいと考えます。
個人の問題ではなく、社会全体の問題として取り組むべきです。
http://www.city.kashiwa.lg.jp/ecosite/shizen/torikumi/p035750.html