「商業施設やホテル、省エネ建築を義務に」との記事。
国土交通省は多くの人が利用する大型店やホテル、病院などの施設から出る温暖化ガスを減らすため、省エネ基準を満たさない建築の着工を段階的に規制する。床面積が2千平方メートル以上の場合、2017年度から着工を原則認めない方針だ。これまで建築主の自主的な取り組みを促してきたが、建築物の二酸化炭素(CO2)排出量は増加の一途をたどっている。規制強化に転じ、温暖化ガスの排出抑制を急ぐ。
2014/12/13日本経済新聞電子版 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS12H4P_S4A211C1MM8000/
柏市建築物環境配慮制度(キャスビー柏)の対象を広げることについて、議会で質問したところでした。
このキャスビー柏は、どれだけ環境に配慮された建築物であるかを評価するシステムとして、国土交通省の支援のもと、「産・官・学」の共同により開発されたものを基本に、柏市の地域特性に合わせて独自の評価項目や評価基準を加えたもので、「質の高い生活(健康・快適等)を省エネ・省資源で実現されているか」を評価するシステムとのことです。
よりよい街づくりのためのトータルなガイドラインであると認識しています。
現状では延床面積2,000㎡以上の大規模な建築物が、対象となっており、手続きも難しく、その効果は限定的であると言えます。
今後、戸建て住宅や改築工事などへ対象を広げていくことについて議会で質問し、前向きに検討を進めることになりました。
認証制度だからと言って、受け身でいるのではなく、集合住宅の開発の際には積極的に提案していく必要もあると考えます。
また、キャスビー柏のモデル地区を指定することについても提案しました。
個別の建築物だけでなく、地区全体でまちなみを作っていくことが、ひいては住民の資産価値を高めることにつながると考えます。
個別住宅からのCO2排出も増加しています。
環境に配慮する考えを普及していくためにも、手続きの負担を軽減したキャスビー柏の簡易版などを開発していくことを提案しました。
こちらも今後の取り組みとして検討されます。
費用をかけずに、CO2削減に取り組んでいる住宅も評価できる仕組みも取り入れることも大切だと思います。