ヤマシィトンポスト

2025年の抱負-社会を創る教育を

居心地の良い場所に安住せず、今年も挑戦し続けます。

昨年は、お陰様で千葉県議会議員として2年目。
本会議登壇、文教委員会、商工労働委員会、決算審査、予算要望、審議会や会派税務調査会など、議会の様々な仕事に関わる機会を頂きました。

「理想の教育を語るには、理想の社会を構想しなければならない」
大学一年生の時、教育原理の先生の言葉が忘れられません。

担任するクラスや勤務校を良くするのはもちろんですが、家庭環境や地域経済、卒業してからの社会をより良くしていきたい。そのためにも、教育が地域•社会にアクションを起こし、また、地域•社会も教育を支えていくような循環を作りたい。

「地域•社会が教育を支え、教育が地域•社会を創る」

理想の教育を実現させるため、高校教諭を辞め、政治の道に歩みだしました。

あれから14年。

学校現場や教育も変わりました。
一方で、社会も大きく変わっています。この社会の変化に対応できているか?
また、変わってはならない教育とは何か?
ありきたりな言葉ですが、いま一度、「不易流行」を見つめ直す2025年のお正月でした。

学校現場、家庭、地域、NPOや塾など民間教育事業者、大学など研究機関、行政と、教育は公的な支えがなくてはならない分野です。
政治の役割は大きく、私は議員として、より良い公教育となるよう力を尽くします。

誰一人取り残されない社会となるよう、
すべての人への教育機会を保障することが大切です。

日本は中山間地域や島嶼部でも、学習指導要領に基づいた公教育が行き渡り、世界的に見ても、すぐれた公教育であると、一定の評価はしています。
しかし、これから持続可能かどうか?不安な動きもあります。
また、地域的な面だけでなく、貧困世帯、障がい、外国にルーツを持つ児童生徒など、すべての人に教育機会が保障されているかどうか課題は残ります。

公教育の守るべきテーマに教育行政は注力し、行政の支援だけでは手の行き届かない課題は、NPOなど民間事業者とも連携していく必要も実感します。

そこで、今年、私はNPO法人を立ち上げ、
教育支援事業に取り組む準備をしています。

これまで算楽塾で培ってきたノウハウをもとに、
「算数•数学嫌いをなくし、学び続ける人を増やす」
そして、「学び続け、より良い人生を歩む力を身につける人を増やす」
算数•数学を楽しむリアルイベントやオンラインでの授業など企画中です。

無料の塾を開く従来の教育支援事業で、対象となる児童生徒が集まってこない状況を、議会でも何度も指摘してきました。
「無料で塾が通えるのに、参加せずに進学できないのは自己責任」という姿勢には黙っていられません。

教育格差は、経済的格差だけではありません。
子どもたちの興味関心には、幼少期からの体験や地域•社会とのつながりが大きな影響を及ぼしています。
親や育った環境によって、大きな差が生まれます。

生まれた環境に関係なく、
柏市や千葉県、日本に生まれれば、
地域•社会や学校での経験により、興味関心に目を光らせ、自分の人生を切り拓いていけるように育って欲しい。
それこそが、私の目指す「教育のまち」です。

一人でできるものではありません。
どうかお力をお貸し下さい。

※今夜のライブ配信で、詳しくお話しさせて下さい。

本年も、変わらぬご指導を、何卒よろしくお願い申し上げます。

2025年 山下洋輔

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)