【速報】本日の千葉県議会 ー 宍倉登議員(自民党)の一般質問 2024年11月25日午後1

本日の県議会をいち早くお伝えいたします。
※複数人体制でチェックしてはいますが、できるだけ早く、皆様に議会での議論をお届けしたいと文字起こしをしているため、誤字などもあります。ご容赦いただき、各自、ご確認ください。

 

本日(2024/11/25)午後一人目の一般質問は、自由民主党の宍倉登議員した。

質問項目

  1. 事前復興計画について
  2. 国家プロジェクトについて
  3. 県営水道の料金体系について
  4. 障害者が利用する施設について
  5. 公共交通のあり方について
  6. 道路問題について
  7. 次期千葉県教育振興基本計画について
  8. 花見川警察署の新設について
  9. 薬物犯罪の現状について
  10. その他

 

議会質問・答弁の書き起こし全文


質問(第1回目)宍倉登 議員


–宍倉登 議員
自由民主党の宍倉登でございます。
通告順に従いまして、ご質問申し上げます。
明快なご答弁をよろしくお願い申し上げます。

初めに、事前復興計画について伺います。
甚大な被害をもたらした東日本大震災から13年の月日が経ちますが、復興に向けたまち作りや住宅再建にはかなりの時間を要してまいりました。
今年元日に発生した能登半島地震においても甚大な被害の状況を踏まえると、復旧復興には相当な時間を要するものと想像されます。

このような中、これからの日本は大幅な人口減少が見込まれており、復興の遅れは被災地からの更なる人口流出を招き、地域の衰退を生じかねません。
特に南海トラフ地震や、首都直下地震など、国難とも呼べる大規模災害が発生した場合の復興は困難をきわめるものと推測されます。
そこで、こうした国難レベルの巨大災害を見据え、被災の影響を最小限に抑えながら、地域の課題や特性を踏まえた、より良い復興を迅速に果たすために、地域の復興を先取りし、災害に備える事前復興の取り組みを促進する必要があると考えます。

そこで伺います。

事前復興の取り組みについて県はどのように考えているのか伺います。

次に、国家プロジェクトについて伺います。
お隣の韓国のインチョン空港では、空港周辺を経済自由区域に設定し、外資系企業の誘致等に力を入れており、また、他のアジア各国でも、空港本体のみならず、周辺地域の開発計画が政府主導で進められていると聞きます。
そんな中、我が国の表玄関であり、最大の貿易港である成田空港も、令和10年度末の更なる機能強化により、3本目の滑走路が新設され、まさに第2の開港とも呼べる大きな転換期を迎えています。

こうした状況を生かした空港周辺の物流産業拠点化に向け、県も地域未来投資促進法を活用した土地利用規制の弾力化を実現し、これにより、民間企業2社が大規模国際物流施設の開発計画を表明するなど、空港周辺の開発に向けた取り組みが着々と進められています。
こうした取り組みは成田空港を起点として、我が国を発展させるまさに国家を挙げて取り組まなければならないプロジェクトであり、ようやくアジア各国に追いつこうとする取り組みが千葉県発で進んでいくのではないかと、私も大いに期待をしております。

その一方、こうした国家プロジェクトと呼ぶにふさわしい巨大プロジェクトに対し、県や市町村に負担が生じることがないかと心配するところです。
先にも述べましたが、アジア各国では、政府主導で空港とその周辺の開発が行われており、アジアの主要空港間の競争に勝ち抜くためには、国が先頭に立って、資本を投下して、また民間の投資を促進するための取り組みを進めていかなければならないと考えます。

そこで伺います。

国家プロジェクトたる成田空港の機能強化を生かした本県の発展に向けて、国の積極的な関与を求めていくべきと考えるがどうか伺います。

次に、県営水道の料金体系について伺います。
今議会における我が党の代表質問において、健全な財務基盤を構築するため、どの程度の料金値上げが必要になると考えているのかとの質問に対し、20%程度の値上げが必要となる旨の答弁があったところです。
値上げ幅としては大きいと感じていますが、近い将来に発生が懸念される。首都直下型地震や能登半島地震の教訓を踏まえ、水道施設の更新や耐震化工事を着実に進め、今後とも水道水の安定供給を維持していくためには、避けては通れないものであると認識しています。

また、さきの代表質問においては、今後、基本料金や従量料金などの料金体系に関わる検討を行う旨の答弁もあったところです。
県営水道では使用水量に関わらず、水道管の口径に応じて徴収する基本料金と使用水量に応じて徴収する。
従量料金で構成されていると聞いておりますが、県営水道の利用者は一般家庭から中小企業、大企業に至るまで様々であり、使用する水の量などにも違いがあることから、これらの料金体系の検討結果によっては、使用者ごとに負担の程度が変わってくることが懸念されるところです。

そこで伺います。

県営水道の料金体系について今後どのような方向で見直しを進めていくのか伺います。

次に、障害者が利用する施設について伺います。
障害者等用のトイレや、車椅子マークの駐車スペースは、車椅子使用者など、障害のある方や高齢者など、一般の施設では機能が足りず、利用できない方が利用することを想定して設置されています。
しかしながら車椅子を使用する方などからは、健常者が利用している。
食事や化粧をしていて、数十分も使い続けているといった意見も聞いています。

障害者雇用促進法の見直しにより、障害のある方々の社会参加が促進され、健康寿命の伸長や、雇用機会の拡大により、高齢者の就業意欲も高まっている中、障害のある方高齢者の方も積極的に外に出て、就労していただくことで、社会を活性化させていく機会も今後増えていくものと思われます。

現在でも、障害者用等のトイレや駐車スペースを、健常者が利用しているがために、真に必要な方が利用できず、困るケースが多くある状況で、今後も様々な方の社会参加が促進されていけば、今後もますますそのようなケースが増えるのではないかと危惧しております。
現状、障害者用のトイレや駐車スペースが誰のために何のために設けられているかという県民の理解が不十分なのではないでしょうか。

そこで伺います。

障害者等用のトイレや駐車スペースに対する県民理解を深めるため、どのような取り組みを行っているのか伺います。

次に、公共交通のあり方について伺います。
まず、総武線各駅停車の延伸についてです。
これにつきましては、私も令和2年12月議会でも質問したところですが、幕張地区では、通勤や通学など、生活の足として多くの住民がJR総武線を利用しています。

しかしながら総武線の下り各駅停車については、日中時間帯のほぼ2本に1本は津田沼駅止まりとなっているため、幕張本郷駅、幕張駅が最寄りの駅の利用者が東京方面から津田沼行きの列車に乗った場合、途中駅津田沼駅で降りて、後続の千葉方面行きを待たなければならないという不便を強いられています。
仮に津田沼駅止まりの列車を幕張駅まで、あるいは千葉駅まで延伸することができれば、途中駅での下車が不要となり、利便性が向上する上、津田沼駅の混雑緩和にも繋がるものと考えます。

また、東京方面から幕張新都心へのアクセス強化にも繋がり、ひいては沿線地域の活性化にも大きく貢献するものと考えています。

そこで伺います。

津田沼駅止まりの総武線各駅停車の千葉駅や、幕張駅への延伸について、県はJRにどのような働きかけを行っているのか伺います。

次に、公共交通の2点目として、青葉の森公園周辺の公共交通について伺います。
青葉の森公園の周辺は、中央博物館やハーモニープラザ市立青葉病院など多くの公共施設が集積する他、令和11年を目標に、県の複合施設の建設も計画されており、今後、交通需要が高まっていくことが想定されます。
私は、新たな公共施設の建設によって、交通需要が高まるこの機会を捉えて、モノレールを県庁前から県立千葉高校を経由して、青葉の森公園まで延伸できれば、交通需要への対応だけでなく、更なる地域活性化も期待できると考えています。

かつて千葉都市モノレールのマスタープランでは、千城台や小倉台、大宮台の住宅団地を千葉駅と環状に結ぶ路線が計画されていたところですが、残念ながら、事業主体である千葉市による検討の結果、モノレールの延伸は実施されませんでした。
結果として、現在この地域の公共交通は京成線の他、路線バスが中心になって担っていますが、本年4月に、運転手不足が全国的な問題となっており、県内の都市部でも路線バスの減便廃止が相次いでいる中、この地域で今後も必要な交通手段を確保し続けていけるのか懸念があります。
もし今後、公共交通の充実が必要になるのであれば、県としてもしっかりと市と連携して取り組んでいただく必要があるのではないでしょうか。

そこで伺います。

青葉の森公園周辺で新たな県立施設の建設などが予定されているが、県として、公共交通の確保にどのように対応していくのか伺います。

次に、道路問題について伺います。
千葉市中心部を初めとした湾岸地域と、都心を結ぶ京葉道路や東関東自動車道、国道3号7号などの重要な幹線道路は、慢性的に渋滞が発生しており、今後も千葉港の機能強化や物流施設の立地等により、交通需要の増大が見込まれています。
湾岸地域の大渋滞対策については、これまでも議会で訴えてきたところであり、京葉道路では、付加車線の設置などの対策が進められてきましたが、成田空港の機能強化による交通量の更なる増大にも対応するためには、湾岸地域の抜本的な渋滞対策である。

新湾岸道路の早期整備が必要と考えます。
本年8月に開催された新湾岸道路有識者委員会においては、概略ルート構造の検討が開始され、計画の早期具体化に向け、着実な進展が感じられます。

一方、東関東自動車道においては、湾岸習志野インターチェンジから千葉北インターチェンジまでの区間に出入口となるインターチェンジがなく、国道3号7号の慢性的な交通混雑の原因の一つとも考えられ、東関東自動車道へのアクセスする検見川真砂スマートインターチェンジや国道3号7号検見川立体の整備を早急に進めていく必要があると考えます。

そこで伺います。

検見川真砂スマートインターチェンジの進捗状況はどうか。
2点目に、国道3号7号千葉西警察入口交差点周辺における検見川立体の進捗状況はどうか伺います。

次に、次期千葉県教育振興計画について伺います。
現在、教育委員会では第4期となる次期千葉県教育振興基本計画の策定を進め、原案のパブリックコメントを実施しております。
先日の我が党の代表質問においても、次期計画で、特に重視する点について答弁があったところです。

次期計画の策定については、昨年12月の私の一般質問においても、県民を初め、様々な方々から意見を聞きながら策定を進めていくよう要望したところです。
多様な教育ニーズへ対応し、誰1人取り残されない教育を実現していくには、学識経験者はもとより、教員、保護者、子供たちの様々な方々から意見を聞き、その意見を計画に反映させていくことが重要と考えます。

そこで伺います。

次期千葉県教育振興基本計画の策定にあたり、どのように意見を聞いたのか。
2点目として、原案策定にあたり、いただいた意見をどのように計画に反映させたのか伺います。

次に、花見川警察署の新設について伺います。
私は以前にも令和4年の12月議会において、千葉市の行政区ごとに、警察署を設置するメリットの観点から、花見川警察署の新設について質問し、その新設を要望させていただきました。
花見川区は千葉西警察と千葉北警察が管轄しており、両警察署の地域に密着した警察活動により、私達の安全安心な生活を守っていただいていることに感謝を申し上げます。

しかしながら、千葉市内の刑法犯認知件数は、平成13年以降一貫して減少してきたものの、令和4年からは増加に転じ、新型コロナウイルス感染症拡大前の水準に戻りつつあると聞いています。
依然として発生する電話de詐欺や、闇バイトと呼ばれる一連の強盗事件などの情報を耳にすると、更なる警察力の強化が必要であると改めて感じております。

千葉市の行政区ごとに警察署が存在することにより、行政と警察の連携が強化されることが期待されますし、私のところにも、地域の住民の皆様から新設を要望する声が届いております。
治安面や、市民生活の利便性といった面から、千葉市の行政区ごとに警察署を設置し、それぞれ組合の警察署に変更することが警察署を利用する方にとってもわかりやすく、理想ではないかと考えられます。

そこで伺います。

花見川警察署の新設について現在の状況はどうか伺います。

最後に、薬物犯罪の現状について伺います。
インターネット上には闇バイトの募集の他、覚醒剤や大麻といった規制薬物を販売する投稿などの違法な情報が氾濫しており、先日は県内において、SNSを利用して大麻を密売していたものを、千葉県警で検挙したとのニュースがありました。
私は保護師としても活動しているのですが、その会議の席上で、若者の薬物犯罪の親和性、などを不安視する声が多く、特に大麻はかっこいい、中毒性がないなど間違った認識のもと、検挙者数は増加傾向にあると聞いています。

県警では、警察活動として、児童生徒に対する薬物乱用防止教室の開催や、SNS等を利用した広報活動をされていることも伺っています。
現在、大麻の所持や栽培などは大麻取締法で規制され、昨年成立した大麻取締法および麻薬および向精神薬取締法の一部を改正する法律が本年12月に施行されると、大麻が麻薬として位置づけられ、その不正な使用に対して麻薬の使用材が適用されることとなります。

そこで、伺います。

一点目は、県内における大麻犯罪の検挙状況やその特徴はどうか。
2点目として、12月から大麻等の施用罪が適用されるが、県民への周知はどのように行っているのか伺います。

以上で1回目の質問を終わります。
皆様の明快なご答弁をよろしくお願いします。


答弁(第1回目)


–議長
宍倉登君の質問に対する当局の答弁を求めます。
知事熊谷俊人君。

–熊谷俊人 知事
自民党の宍倉登議員のご質問にお答えをいたします。
まず大規模災害時における事前復興の取り組みに関するご質問にお答えをいたします。
大規模災害が発生した際、迅速に復興を進めるためには、これまで取り組んできた防災減災対策や国土強靭化対策に加え、あらかじめ復興に係る手順や対策などについて検討しておくことが重要です。

現在は大規模災害時に復興計画が迅速に策定できるよう、被災者の生活再建や都市計画など各分野の復興対策について平時から検討を進める他、事前復興に向けたまち作り計画を検討するための国のガイドラインを市町村に周知するとともに、事前復興の重要性について、講習会等を通じて説明をしているところです。
また国においても、倒壊地震等の大規模災害に備え、事前復興についてさらに研究を進めるとされていることから、その動向も注視しながら、発災後の速やかな復興に向け、市町村と連携し、事前復興の取り組みを進めてまいります。

次に国家プロジェクトである成田空港の機能強化に関するご質問にお答えをいたします。
成田空港の更なる機能強化を本県の発展に繋げるためには、国の積極的な取り組みを引き出しながら、空港核として、産業の振興を図るとともに、インフラ整備を進めていくことが重要です。
このため成田財特法による国の補助率のかさ上げを受けながら、空港周辺の県道を初めとするインフラ整備に取り組むとともに、今年7月には総理大臣に対し、北千葉道路等の空港アクセスの充実強化や、更なる民間投資を促進するための規制緩和などに国を挙げて取り組みを求めたところです。

この要望を受け、総理大臣から関係省庁に対し、今年8月、国家プロジェクトとして取り組みを加速すること特区の活用や関連インフラの整備を含め、総合的な支援策を取りまとめることをとの指示がありました。
今後も国による様々な取り組みが講じられるよう積極的に取り組んでまいります。
私からは以上でございます。
他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。

–議長
企業局長三神彰君。

–三神彰 企業局長
県営水道の料金体系に関するご質問にお答えいたします。
県営水道の料金体系におきましては、基本料金の割合を高くした場合使用水量の少ない一般家庭ほど負担が大きくなることから、現在基本料金は全体の2割程度としているところです。

三神彰 企業局長
一方今後は高度経済成長期に整備した施設や管路が一斉に更新時期を迎え、減価償却費などの固定費が大幅に増加するため、使用水量に関わらず安定的に収入が見込める基本料金の割合を高めていく必要があると考えております。
このため料金改定に当たりましては利用者間における負担のバランスにも十分配慮しながら財源を安定的に確保できる料金体系となるよう検討を進めてまいります。
以上でございます。

–議長
健康福祉部長岡田慎太郎君。

–岡田慎太郎 健康福祉部長
障害者等用のトイレや駐車スペースについてのご質問にお答えします。
一般のトイレや駐車場を利用できる方が、障害者等用のトイレや駐車区画を使用することで、障害者や高齢者など、真に必要とする方が利用できないことがないよう、適正利用を推進する必要があると考えています。

岡田慎太郎 健康福祉部長
これまで県では、障害者等用駐車区画の適正な利用を促すため、商業施設等の駐車場管理者や警察および学校等の協力を得ながら、ポスターの掲示やチラシの配布を行うとともに、県ホームページへの掲載による啓発を行ってきたところです。
今後は、障害者等用トイレについても周知啓発を進め、県民の理解と関心を高めることにより、障害者等用の施設の適正利用を推進してまいります。
以上でございます。

–議長
総合企画部長冨沢昇君。

–冨沢昇 総合企画部長
始めに、総武線各駅停車の幕張駅等への延伸に関するご質問にお答えいたします。
JR千葉支社によりますと、延伸の実現のためには、運転区間の延長に伴う車両や乗務員の確保などの課題があると聞いています。
一方、延伸が実現した場合、幕張新都心へのアクセスの向上や駅周辺地域の活性化などの効果が期待されることから、今年度も市町村等と構成する千葉県JR線複線化等促進期成同盟を通じ、JRに対し、延伸の実現を要望してきたところです。
引き続き地元である千葉市ととも連携を図りながら、JRに対して要望してまいります。

次に、青葉の森公園周辺の公共交通に関するご質問ですが、青葉の森公園周辺地域は、県立中央博物館や市立青葉病院などの様々な公共施設が立地しており、また新たに県立図書館と文書館の複合施設の建設計画もあることから、必要な交通手段が確保されることが重要です。

現在この地域においては、最寄り駅である千葉寺駅を通る京成千原線の他、JR千葉駅や蘇我駅からの路線バスなどの公共交通が確保されています。
この地域を含めて、市内の公共交通については、市が開催する地域公共交通活性化協議会において検討協議されており、県としても協議会に参画し、情報共有を行うなど、引き続き市に協力してまいります。
以上でございます。

–議長
県土整備部長四童子隆君。

–四童子隆 県土整備部長
私からは道路問題についてのご質問にお答えします。
まず、仮称検見川真砂スマートインターチェンジの進捗状況についてのご質問ですが、当該インターチェンジは、東関東道と国道357号を接続することで、千葉市の中心部における高速道路へのアクセス性を強化し、地域産業の活性化や観光振興を図る重要な道路であり、令和4年度に千葉市および東日本高速道路株式会社により事業化をされました。
これまでに千葉市および高速道路会社などにおきまして、各事業所の施工範囲を定め、現在東京方面のランプ部の道路設計および市原方面のランプ部の測量が進められているところでございます。

次に、国道357号検見川立体についてのご質問ですが、検見川立体は国道357号の主要渋滞箇所である。
千葉西警察入口交差点と稲毛浅間神社前交差点の市原方面につきまして交通混雑の緩和を図るため交差点を立体化する事業です。
昨年度、国により事業化された後、測量が実施され、今年度からは道路設計に着手されたところです。
県としましても、仮称検見川真砂スマートインターチェンジや検見川立体が早期に整備されるよう、市とともに国に働きかけてまいります。
以上でございます。

–議長
教育長冨塚昌子君。

–冨塚昌子 教育長
次期千葉県教育振興基本計画についてのご質問にお答えいたします。
計画策定にあたっての意見聴取に関するご質問ですが県教育委員会では、次期計画の策定に向け、学識経験者や産業界の代表等による有識者会議を5回開催するとともに、現役の教員やスクールソーシャルワーカーなど教育現場に携わる方々で構成する専門部会を設置し意見を伺いました。

また市町村教育委員会教職員、保護者、県内の教員養成系大学に通う学生等に対し、教育施策に対するニーズや学校現場での課題についてアンケートを行った他、県内6ヶ所で、中学生高校生との交流会を実施し、子供たちからも意見を聞いたところです。
現在、パブリックコメントを実施し、広く県民から意見を聴取しているところであり、これらを踏まえた策定作業を進め、今年度末までに計画を策定してまいります。

いただいた意見の計画への反映についてのご質問ですが有識者会議では、多様な教育ニーズへの対応教員の多忙化の解消千葉県産業の担い手不足などが喫緊の課題であるとの意見があり、教員や保護者からは、困難を抱えた子供への支援、教員不足などについて多くの意見をいただきました。
また、子供たちからは行きたい学校像として、1人1人の個性や多様性が認め合える学校いじめを相談できる学校を頼れる人がいる学校などの意見がありました。

県教育委員会では、これらの意見を次期計画の基本目標や目指す姿に反映させるとともに、目標の実現に向け、優れた教員の確保と、学校の働き方改革誰1人取り残されない教育環境の整備、産業界のニーズに対応した実践的なキャリア教育の推進などの施策に取り組むこととしています。
以上でございます。

–議長
警察本部長宮沢忠孝君。

–宮沢忠孝 警察本部長
私からはまず、花見川警察署の新設に関するご質問にお答えいたします。
警察署の新設については、管轄地域の面積、人口治安情勢、業務運営の効率性等も踏まえ、総合的に判断してきたところですが、今後の人口動態等を考慮すると、現状において警察署を新設することは困難と考えています。
県警では、治安情勢等を踏まえた警察官の配置見直し、自動車警ら隊を初めとする県本部執行隊による応援などの複合的な取り組みにより、地域の治安維持に支障が生じることのないよう、万全を期してまいります。

次に、薬物犯罪の現状についてお答えいたします。
大麻犯罪の検挙状況等に関するご質問ですが、令和6年10月末現在の大麻事犯の検挙人員は、223人であり、前年同期と比較すると12人減少していますが、検挙人員はここ数年、増加の一等をたどっており、昨年は過去最多を記録しております。
大麻事犯の年齢別検挙状況を見ると、30歳未満が全体の8割を占めており、若年層における大麻の乱用拡大が懸念されるところです。

最後に、大麻等の施用適用に伴う周知に関するご質問ですが、これまでも、県警では、薬物犯罪の根絶に向けて取り締まりを徹底するとともに、児童生徒を対象とした、薬物乱用防止教室、関係機関やボランティア団体と連携した街頭キャンペーンなどの広報啓発活動を推進しているところです。
引き続き同教室キャンペーンにおいて、大麻等の危険性や有害性を正しく認識させるとともに、12月から大麻等の施用が適用されることについて周知してまいります。
以上でございます。

–議長
宍倉登君。


要望(第2回目)宍倉登 議員


–宍倉登 議員
ご答弁ありがとうございました、それではいくつか要望させていただきます。
初めに事前復興計画についてですが、南海トラフ地震首都直下地震など大規模災害が発生する可能性が高まっている中で、事前の準備や対策を進めることは必要不可欠です。
先月の石破総理大臣の所信表明演説では、防災庁の設置に向けた決意が述べられたところであり、防災対策の一層の強化が図られるものと、私としても期待をしておるところでございます。

以前関東大震災後の東京の街作りは、事前に計画してあった後藤慎平東京市長当時の都市計画をもとに復興計画が作られたという話もあります。
災害に強いまち作りを目指し、また迅速な復興に繋げるためにも、事前復興の取り組みを進めていくことは大変重要であると考えています。
これからのまち作りの基本は、事前防災を中心に進めるべきであります。
ぜひ、県と市町村で連携を図りながら取り組みを進めていただくことを要望いたします。

次に、国家プロジェクトについてですが、本件は首都圏の航空機騒音のほとんどを引き受けており、特に成田空港周辺地域にお住まいの皆様は、非常に大きな騒音の影響を受けながら生活されています。
そうした地域については、地方の自治体ではなく、国の負担により、地域の発展に繋がるインフラ整備を進めなければならないものと私は考えています。
北千葉道路を初めとする成田空港の機能強化に直結するインフラの整備も同様です。

国家プロジェクトとして進める成田空港の発展に地方が負担を強いられ、県内の他の地域の発展に影響があるようでは本末転倒です。
我が国の表玄関である成田空港に関する取り組みは、国が国家プロジェクトとして取り組むべきものであり、引き続き国にしっかりと働きかけていただくことを要望いたします。

次に、県営水道の料金体系についてです。
20%程度の料金改定は、相当な上げ幅であることから、料金体系の見直しに当たっては、値上げによる大口使用者、小口使用者など各水道利用者への影響についても十分考慮しながら、検討を進めていただくよう要望いたします。

次に、障害者が利用する施設についてです。
真に必要な方が優先して施設を使えるように、健常者は障害者への配慮が必要であり、また障害者もお互い配慮し合うことなど広く県民に理解してもらえるように広報を続けるとともに、例えば、福祉祭など、県民の意識が高まる機会を捉えて、効果的に実施するよう要望いたします。

次に、公共交通のあり方についてです。
青葉の森公園に計画されている県の新たな複合施設の来館者は、年間50万人にも上ると聞いています。
交通需要の増加など状況の変化に適切に応え、必要な公共交通の維持確保を図るため、県としてもしっかりと千葉市と連携していくよう要望いたします。

質問前、たまたまモノレールで宍倉議員とご一緒し、このモノレール延伸についての政策についてお話をお伺いいたしました。

次に、道路問題についてです。
千葉市内では、国道3号7号、曽我地区や国道51号でも、国により改良が進められていますが、国道16号においても渋滞が発生しています。
引き続き渋滞しているところから順次事業に着手し、早期に進めるべきと考えており、県においても、国や市、千葉市と連携し進めていただくよう要望します。
高速道路と一般道路が接続するインターチェンジ周辺の渋滞解消に関わる事業についても早期に対応いただくよう要望いたします。

次に、次期千葉県教育振興基本計画についてですか。千葉県が発展し続けていくには、教育の果たす役割は非常に重要であり、子供たち1人1人の可能性を最大限に発揮できる教育環境を整えることが重要であると考えます。
引き続き、パブリックコメントでいただいた意見を踏まえ、千葉県の未来を担っていくことも育てられる計画となるよう要望いたします。

花見川警察署の新設についてですが、社会の変化に伴って警察署に求められる役割も変化していくものと思われますので、警察署を利用する県民の利便性等を考慮しつつ、警察署の新設も含めて、不断に検討をしていただくことを要望いたします。

最後に、薬物犯罪の言及現状についてです。

大麻のみならず、危険ドラッグなどは、あたかも合法であるかのごとく誘い、我が国の将来を担う若者が興味本位、認識不足により薬物に手を染めてしまい、将来を行うことがあっては絶対にならないと思います。
今後も、あらゆる機会を通じて違法性有害性を広く県民に周知していただき、薬物乱用防止に努めていただくよう要望いたします

以上で私からの質問を終わりますありがとうございました。