【速報】本日の千葉県議会 ー 茂呂剛議員(自民党)の一般質問 2024年9月27日午後2

本日の県議会をいち早くお伝えいたします。
※複数人体制でチェックしてはいますが、できるだけ早く、皆様に議会での議論をお届けしたいと文字起こしをしているため、誤字などもあります。ご容赦いただき、各自、ご確認ください。

 

本日(2024/9/27)午後二人目の一般質問は、自由民主党の茂呂剛議員した。

質問項目

  1. 防災対策について
  2. 環境問題について
  3. 保育問題について
  4. スポーツ振興について
  5. 医療問題について
  6. 警察と自治体の連携について
  7. 東葉高速鉄道について
  8. 道路問題について
  9. その他

 

議会質問・答弁の書き起こし全文


質問(第1回目)茂呂剛 議員


–茂呂剛 議員
皆さんこんにちは、自由民主党八千代市選出、茂呂剛でございます。
まず初めに、先週の豪雨により、お亡くなりになられた方に対しまして心よりご冥福を申し上げます。
9月定例県議会の一般質問の最後の枠であり、かつ、我が党の総裁が決定するこのような大変重要な日に登壇の機会を与えていただきました。
先輩、同僚議員の皆様に感謝申し上げます。
本日はしっかりとその大役を担ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは早速、通告に従い、質問に入らさせていただきます。

まず、防災対策について伺います。
能登半島地震南海トラフ地震臨時情報の発表台風10号、さらに先週には、能登の豪雨と今年も災害が次々と発生しています。
県においては、防災対策への取り組みを着実に進めてきていると思いますが、年々大規模化激甚化する他災害に対し、対策の更なる強化が必要と感じています。

さて、地元や中心にある道の駅八千代は、何度か議会でもご案内しているように、全国に39ヶ所しかなく、かつ、県内唯一の防災道の駅として選定されており、大規模災害時には広域的な防災拠点として役割を担うことになります。
能登半島地震では、この防災道の駅が防災対策の各拠点として運用され、また、それ以外の道の駅も災害対応に活用されたと聞いています。
県内には道の駅八千代を含め、道の駅が30ヶ所もあります。
本件においても、防災対策への積極的な活用を検討することが有効ではないでしょうか。

そこでお伺いします。

大規模災害時において、道の駅を活用した効果的な防災対策に取り組むべきと思うかどうか。

さて、災害級の暑さこのフレーズは皆さんも頻繁に聞いたと思います。
暑さを表現する言葉にも、災害災害が使われる。
そんな時代が到来しています。

地球温暖化に伴い、県内各地の平均気温も100年に当たり、1.2℃の割合で上昇しているとのことです。
気温の上昇に伴い、警戒すべきは熱中症です。
猛暑の今年は、9月15日までに熱中症により緊急搬送された方は、県内で4275人と、前年から約500人も増加しています。
本県では、今週になり、ようやく暑さも一段落しましたが、来年以降も猛暑が予想される中、今後熱中症への備えはますます重要と考えます。

国においては、熱中症予防行動を効果的に促すため、令和3年度から熱中症警戒アラート、さらに今年4月からは熱中症特別警戒アラートを運用しています。
このうち熱中症特別警戒アラートが発表される期間中は熱中症を予防するため、市町村が指定したクーリングシェルターと呼ぶ施設を一般に開放するとのことです。

また、アラートの発表状況に関わらず、クールシェア休憩を目的に、市町村が独自に涼みどころとして、施設を開放するケースもあると聞いています。
この取り組みが広がることを期待するとともに、アラートが発表された場合に、県民自らも熱中症予防に向けた行動を率先して取れるようにすることが大切ではないでしょうか。

そこでお伺いします。

クーリングシェルターを始めとした熱中症対策に県はどのように取り組んでいるのか。

さて私が議会に行って必ず取り上げる保育の現場において高まる保育の需要の中、限られた職員で毎日子供をどのように育んでいくのか。
試行錯誤する中で、災害や熱中症から子供の命を守ることにも注力していく必要があり、これは数と質の両面から抱える大きな課題となっています。

今、高まる保育の需要と申しましたが、県県は先月、今年4月時点の保育所等の待機児童数は83人と発表を開始した平成22年以降、過去最少となったと発表をいたしました
千葉県子供子育て支援プラン2020の大輝児童数ゼロの目標には届かずとも、県全体として待機児童数は着実に減少し、あともう一歩であり、今後の取り組みを期待するところであります。

そこでお伺いします。

本県の保育所等の待機児童の解消に向け、今後どのように取り組んでいくのか。

待機児童対策の推進により、保育士の数の確保が進む一方で、現場では子供を巡る事故や不適切な対応事案なども起きております。
そこで、国では、安心して子供を預けられる体制整備を図るため、本年4月に76年ぶりに広域市等の配置基準を見直しました。
これを受け、県もこの議会に配置基準の条例を改正する議案を上程しています。
保育士1人当たりの子供の数が少なくなることで、子供への目配りがしやすくなり、保育の質が高まることは大いに賛成いたします。

しかし、配置基準の突然の引き上げで、施設によっては保育士等の確保が難しく、受け入れ人数を減らさざるを得ない施設が出ないかと危惧しております。
配置基準の改正自体は非常に意義あることですが、その結果、待機児童の問題が再度拡大するようでは本末転倒ではないでしょうか。

そこでお伺いいたします。

保育士等の配置基準に関わる条例案、改正の概要と経過その考え方はどうか。

保育士の配置改善による体制面での保育の質の向上に合わせ、日々の保育の活動の質を高める。取り組みも必要です。
県では昨年度、千葉県自然環境保育認証制度を開始し、日々の保育に自然体験を取り入れる幼稚園や保育所等を認証し、支援しております。

幼少期に自然と触れ合うことは、子供の豊かな人間性を育み、保育者側も、子供の好きな健やかな成長を感じることができ、まさに保育活動の質を高めるものと、私自身も大いに応援しております。
県では先月、この制度について、千葉海山保育年自然環境保育をイメージしたチーバくんのロゴマークを作成するなど、認知度拡大の取り組みを進めていますが、最初の認証団体が活動を始めて、約1年が経ち、実際の活動状況はどうか確認したいと思います。

そこでお伺いいたします。

千葉海山保育園について、認証団体における実際の保育現場での活動状況はどうか。

さて、今年はオリンピックパラリンピックで大いに盛り上がり、気温だけでなく、記憶にも非常に暑い夏になったのではないでしょうか。
フランス開催でもあり、時差や食文化など、選手の皆さんはいろいろとご苦労があったと思いますが、そんな中、本県ゆかりの選手は、オリンピックパラリンピックで大いに活躍され、多数のメダルも獲得されています。

私の地元や地方出身の選手では、柔道女子48キロ級の角田夏実選手が金メダル、クライミングの安楽宙斗選手が銀メダルを獲得し、大変盛り上がり、私も大いに感動いたしました。
県ゆかりの選手の活躍は県民の誇りであり、地元で育った選手の存在は、地域のスポーツ振興や故郷の意識を高めることに繋がることから今後も多くの選手の活躍を期待しています。

先日、体操競技で金メダルを獲得した。
萱選手、谷川選手、橋本選手の知事表敬訪問同席させていただいた際、萱選手から将来を見据えた千葉県のジュニア世代の育成方針のおかげとの話を直接耳にしました。
谷川選手は幼稚園から萱、橋本、角田、安楽各選手も小学校から始めており、世界で活躍するトップアスリート育成には、小学生から高校生までのジュニア世代の強化も重要と考えます。

そこで伺いします。

県では、世界で活躍するアスリートを数多く輩出するため、どのように取り組んでいくのか。

世界で活躍するトップアスリートの方々や、プロスポーツ選手、また、その選手を支える関係者の皆さんは、選手がそのパフォーマンスを維持するため、大変努力をされています。
その努力の中で、期待に応えようとするプレッシャーなどから、世界に目を向けますと、様々な依存症に悩む姿を報道で見たことがあります。

アルコールや薬物などへの依存症は、自分だけは大丈夫と思われるかもしれませんが、日本国内でも患者数が年々増加しており、深刻な社会問題となっています。

依存症は、医療機関での治療や自助グループの支援を受けることで、その人らしい日常生活を取り戻すことが可能なため、直ちに専門家に相談し、適切なアドバイスを得ることが重要とのことです。

そこで、県では、精神保健福祉センターで依存症に悩む本人やその家族の相談に応じていると認識していますが、依存症への関心が高まる中、センターの相談件数は、令和5年度の732件から、令和5年度には1003件と、5年間で約1.41.4倍に増加しているとのことで、相談体制の一層の一層の充実が必要であると考えます。

そこでお伺いします。

精神保健福祉センターにおける依存症の相談体制について充実を図るべきと思うがどうか。

依存症の相談先として、精神保健福祉センターを取り上げましたが、その状況によっては、病院や保健所、県警などの関係機関による連携協力が必要な事態もあると聞いています。
このうち、県警との連携に関しては、県はこの依存症のケースだけでなく、様々な業務において進めているのではないでしょうか。

また、県警においても、県民の安全安心を実感できるまち作りを推進するため、知事部局を初め、多くの市町村に警察官を出向を派遣し、自治体との連携を強化しているものと承知しています。
私は令和2年6月議会において、自治体への警察官の出向派遣の状況を伺いました。
その際、出向派遣により、担当業務において警察官としての知見を生かすことができ、また、試案に関する県民の意識の啓発等の課題に対し、警察と自治体が緊密に連携した取り組みを行うことができるなどとの答弁があり、双方の連携の重要性を認識したところです。

しかしながら、前回の質問以降も、殺人等の凶悪事件や特殊詐欺など県民に不安を与える犯罪が依然として発生する中で、改めて自治体への執行派遣状況を確認したいと思います。

そこでお伺いします。

県内の市町村に対する警察官の出向派遣状況についてどうか。

さて、ここからは地域にまつわる問題といたしまして、東葉高速鉄道と道路問題について伺いたいと思います。

まず、東葉高速についてです。

東葉高速については、令和5年度の決算において、14期連続での黒字を達成し、平成9年度決算から26期続いていた債務超過が解消されました。
一方、依然として約2200億円という多額の債務が残り、また本年5月長期金利の指標となる国債利回りがおよそ11年ぶりに1%に達するなど金利も上昇しています。

そのため、元本の償還だけでなく利払いについても今後、当社の同社の経営の重大な懸念材料になると考えます。
また、最近の資材高騰の影響にも留意する必要があり、令和5年度の決算状況は良かったとはいえ、今後も更なる利益の確保に向け、経営努力を続けていく必要があると考えてす。

そこで2点お伺いします。

令和6年度の東葉高速鉄道の現時点での経営状況はどうか。

東葉高速鉄道の収入括弧や沿線活性化に向けた取り組み状況はどうか。

最後に道路問題について伺います。
都市計画道路や八千代台花輪線についてです。
この道路は、成田街道と幕張新都心を結ぶ県道幕張八千代線の一部であり、八千代地域の日常生活を支える重要な道路です。

周辺には小・中学校が立地し通学路に指定されるも、歩道が未整備の箇所があり、歩行者等の安全性確保向上や通行の円滑化を図るため、歩道整備を含む道路の拡幅工事が行われております。
現地を見ると、用地取得の進捗とともに、道路の整備もかなり進んできておりますが、一部歩道が未完成な部分もありますので、地元といたしましては、早期完成を望んでいるところであります。

そこでお伺いします。

都市計画道路や八千代台花輪線の進捗状況はどうか。
以上、壇上からの1回目の質問とさせていただきます。


答弁(第1回目)


–議長
茂呂剛君の質問に対する当局の答弁を求めます。
知事熊谷俊人君。

–熊谷俊人 知事
自民党の茂呂剛議員のご質問にお答えをいたします。
まず保育問題についてお答えをいたします。
千葉海山保育の活動状況についてのご質問ですが、県では自然体験活動を通じて、子供の主体性や創造性を育んでいる幼稚園や保育所等を支援する千葉県自然環境保育認証制度、愛称千葉海山保育において、現在106団体を認証し活動費の助成を行っています。

認証団体からは近くの海や森公園を探検し、貝殻やドングリを集めて遊んだ堰堤やプランターに野菜の種を植えて育てた地域の農場に赴き、果物の収穫体験をしたといった各団体の特色を生かした様々な活動報告が寄せられております。
現在認証団体等が参加をする交流会を開催し、取り組み事例を紹介するなど更なる千葉海山保育の推進に取り組んでまいります。

次にスポーツ振興についてお答えいたします。
世界で活躍するアスリートの輩出に関するご質問ですが、アスリートを育成するためには、競技者の裾野を広げるとともに、ジュニアから計画的に強化をし、競技者としての基礎を整えていくことが重要です。
そのため県では競技力向上する推進総合計画に未来のアスリート発掘育成強化を掲げトップアスリート学校に派遣し、技術指導等を通して子供たちのスポーツに対する意欲の高揚を図るとともに、競技団体が行う選手の発掘や強化合宿を支援するなど計画的にジュニアの育成を行っております。

さらにスポーツドクターやトレーナーを競技団体が行う強化活動に派遣をし、医学科学の面からもサポートしております。
今後もジュニアからトップアスリートまで切れ目のない支援を行い、世界で活躍するアスリート育成をしてまいります。
私からは以上でございます。
他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。

–議長
防災危機管理部長 添谷進君。

–添谷進 防災危機管理部長
道の駅の防災対策への活用についてのご質問にお答えをいたします。
道の駅は幹線道路沿いに立地し、駐車場やトイレ等が整備されていることから、立地する市町村の防災拠点となっている他、県内3ヶ所の道の駅については、県の広域防災拠点となっています。

能登半島地震では、道の駅が道路啓開やインフラ復旧に携わる事業者の活動拠点、臨時医療施設の開設場所など復旧対策や被災者支援の拠点として活用され、その重要性が改めて認識されたところです。
今後も災害時における様々な活用事例を市町村情報提供する他、地域の意向も踏まえながら、広域防災拠点としての指定を進めるなど、道の駅の更なる活用が図られるよう取り組んでまいります。
以上でございます。

–議長
環境生活部長 井上容子君。

–井上容子 環境生活部長
熱中症対策についてのご質問にお答えします。
熱中症は、適切な対策により予防できることから、県民1人1人への注意喚起が重要であるとともに、暑さから避難することのできるクーリングシェルターや涼みどころ等の利用も有効と考えています。

8月末時点で、公共施設や商業施設などに、クーリングシェルターは40市町村で621施設、涼みどころは41市町村で555施設設置されており、県ホームページの千葉情報マップにおいて位置情報を公開するなど、県民にわかりやすく周知しています。
この他、親子で学ぶ温暖化対策セミナーの開催やコンビニでの啓発動画の上映、県民だよりやSNSなど様々な媒体を活用した広報等県民に広く熱中症予防に向けた適切な対策を呼びかけているところです。
以上でございます。

–議長
健康福祉部長 岡田慎太郎君。

–岡田慎太郎 健康福祉部長
保育所等の待機児童についてのご質問にお答えします。
県ではこれまで待機児童対策として、保育所等の施設整備や保育士の処遇改善などに対して助成を行い、保育の受け皿の拡充と人材確保に努めてきたところです。
本年4月の待機児童数は昨年より57人減少して83人となり、過去最大であった平成29年の1787人と比較すると9割以上減少しています。
今後とも、保育の実施主体である市町村と連携して保育の需要を的確に把握し、計画的な施設整備と人材確保を行い、待機児童の早期解消に向けて取り組んでまいります。

次に、保育士等の配置基準に係る条例改正案についてのご質問ですが、保育所等における幼児教育保育の質の確保向上のため、本年4月に国において、保育士等の配置基準を5歳児については、30人につき1人以上から25人につき1人以上3歳児については、20人につき1人以上から15人につき1人以上へと改善したことに伴い、県条例も同様の改正を行おうとするものです。
新たな基準では、保育所等において、より手厚い人員配置が必要となることから、保育等の提供に支障を及ぼすことがないよう、当分の間、改正前の基準を適用できるよう、経過措置を設けることとしています。
県としては引き続き保育士等の確保に努め、各施設への円滑な人員配置が進むよう取り組んでまいります。

最後に、依存症の相談体制についてのご質問ですが、アルコールや薬物などの依存症は早期に適切な治療や支援を受けることで回復が可能な疾患であり、本人やその家族が問題を抱え込まないよう、悩みを相談しやすい環境作りが重要です。
県では、依存症相談拠点機関である精神保健福祉センターにおいて、精神保健福祉相談員等が電話での相談に対応し、専門医療機関や自助グループなどの支援に繋げるとともに、必要に応じて医師や公認心理師等の専門家による個別そ、個別面接相談や治療回復プログラムを実施するなど、きめ細やかな支援を行っています。

センターにおいては、依存症の相談が増加傾向にあることから、本年度は依存症の相談に対する職員を増やすなど、個別面接相談の体制の拡充を図ったところであり、引き続きセンターの相談体制の充実に努めてまいります。
以上でございます。

–議長
警察本部長 宮沢忠孝君。

–宮沢忠孝 警察本部長
私からは市町村に対する警察官の出向派遣状況についてお答えいたします。
県警では令和6年4月1日現在、21市2町に30人の警察官を出向派遣しており、令和2年と比較して1市3人を増加している状況になります。
以上でございます。

–議長
総合企画部長 冨沢昇君。

–冨沢昇 総合企画部長
初めに、令和6年度の東葉高速鉄道の経営状況に関する質問にお答えいたします。
東葉高速鉄道の令和6年4月から8月の運輸収入は、前年同期と比べ約2億5000万円4.0%増の約66億4000万円となっており、新型コロナウイルス感染拡大前の平成30年度と概ね同程度まで回復しております。

一方費用面では、金利が上昇基調にある他、安全輸送のための設備投資費や電力などの運送費が増加傾向にあることなどから、厳しい経営状況が続くことが見込まれます。
県としましては、国沿線市会社等で構成する。東葉高速自立支援委員会を開催し、引き続き経営改善に向けた検討をしてまいります。

次に、東葉高速鉄道の収入確保等の取り組みに関するご質問ですが、東葉高速鉄道では、収入の確保拡大に向けて、期間限定のど休日1日乗車券などの企画乗車券を販売している他、高架下の空きスペースを活用した店舗誘致や駅構内を活用した広告の掲載などに取り組んでいます。

また、沿線活性化を図るため、車両基地を活用した地域イベントや、近隣の学校と連携した駅前広場でのコンサートイベントなどを開催しています。
県としては、こうした取り組みの公表やイベントへの参画を通じて、今後とも東葉高速鉄道の収入確保や、沿線活性化を支援してまいります。
以上でございます。

–議長
県土整備整備部長 四童子隆君。

–四童子隆 県土整備部長
私からは都市計画道路八千代台花輪線についてのご質問にお答えします。
八千代台花輪線につきましては、歩行者の安全と交通の円滑化円滑化を図るため、八千代市八千代台西地先の約0.5km区間で現道の拡幅事業を行っております。

これまでまとまった用地を確保できた箇所から順次道路改良工事を進めてきており、今年度は事業区間の北側におきまして、交差点の右折レーン設置や歩道整備を行うこととしております。
引き続き地元の皆様のご理解とご協力をいただきながら、地元市と連携を図り、残る用地の取得に努め、整備を推進してまいります。
以上でございます。

–議長
茂呂剛君。


質問・要望(第2回目)茂呂剛 議員


–茂呂剛 議員
知事初め執行部の皆さん、ご答弁ありがとうございました。
それでは、要望および2回目の質問に移りたいと思います。

まず、防災対策について要望します。
道の駅を活用し、災害時の迅速な対応に繋げるためには、個々の施設の設備などの詳細な情報を市町村における災害時の活用方法などを十分に把握する必要があるのではないかと考えます。
引き続き市町村とのしっかりとした連携をし、取り組みを進めていただきたいと思います。

次に、環境問題について再質問いたします。
クーリングシェルターや涼みどころは100ヶ所を超える施設を施設に設置が進んだとのことでした。
ただし、加速する地球温暖化に対応するためには取り組む市町村や、施設を増加させるとともに県民の皆さんから、施設を積極的に利用されるよう認知度を高めることについても重要ではないでしょうか。

そこでお伺いします。

クーリングシェルター涼みどころの普及拡大に向けて、今後どのように取り組んでいくのか。

次に、保育問題についてです。
まず、保育士の配置基準について要望します。
基準の改正により、保育体制の充実に繋がるよう、早期に計画値が外れ、全体全施設での適用されることを期待いたし期待しております。
ただしその際、職員を手厚く配置している施設に対し、国からの交付金に加え、更なる支援を検討いただくことを要望させていただきます。

次に、保育園自然環境保育について再質問させていただきます。
千葉海山保育認証団体の実際の活動内容を確認しその取り組みについては改めて評価するところでありますが一方、保育現場では制度を知らないとか、自然体験活動の導入にハードルを高く感じるなど、その理念が十分に浸透していないように感じております。

そこでお伺いします。

保育の質の向上のため、自然環境保育の理念を広め、認証団体をさらに増やす取り組みを進めるべきと思うがどうか。

次にスポーツ振興についてです。
開会日の知事の挨拶の中で、県民栄誉賞を初めとした表彰を行うとのことで、県を挙げて様々な形で取り上げていただけることは選手や関係者のモチベーションの向上はもちろん、次の世代の子供たちにスポーツに取り組むきっかけを与え、それがまた国際大会での活躍に繋がると信じています。
ぜひ今後も未来のアスリート育成にしっかりと取り組んでいただくよう要望させていただきます。

さて、安楽選手が銀メダルを獲得したスポーツクライミングは、都市部でも楽しめるアーバンスポーツとして、若い人たちを中心に注目が高まっており、今まさに力をべき力を入れるべきとはと考えております。
そこで再質問いたします。

パリオリンピックでも注目されたアーバンスポーツの振興にどのように取り組んでいくのか。

次に、医療問題についてです。
こちらも再質問させていただきます。
精神保健精神保健福祉センターのきめ細かな支援はわかりましたが、私は県民からの相談窓口の電話が繋がりにくいとの声を聞いております。
支援の入口きっかけとなる。電話相談にたどり着けないのは問題と考えております。

そこでお伺いします。

精神保健福祉センターの依存症の電話相談窓口が繋がりにくい状況になっていってるが県の認識はどうか。

次に、警察と自治体との連携について再質問させていただきます。
現在も引き続き多くの自治体と連携とのことですが、私は県内全ての市町村に警察官を出向派遣するのが、理想的ではないかと考えます。
ただ、昨今の県議会でも議論されている警察官の人材不足を踏まえると、自治体への出向派遣制度そのものが維持されるのか懸念されます。

そこで、警察官の人材確保のため、魅力ある職場作り職場環境作りを提案させていただきたいと思います。
警察官、警察言えば大規模災害時に迅速に対応するため、待機宿舎や独身寮を整備していますが、例えば、八千代市の警察独身寮は築60年以上が経過し、老朽化が著しいところです。
これが一因で、千葉県警を選ばないとか、最悪退職する理由とならないように、早期に早期の対策が必要と考えます。

そこで、再質問いたします。

老朽化した独身寮や待機宿舎の整備はどのように進めていくのか。

次に、東葉高速について要望させていただきます。
令和6年度の運輸収入は今のところ前年度より増えているものの、今年度から千葉ジェッツの本拠地がJR京葉線に移転するため、減収の要素となり、また近年の資材高騰などの影響により支出の増加が見込まれ、資金ショートの可能性はさらに高まっていると言っても過言ではありません。
県には、今の状況を決して楽観することなく引き続き経営状況を十分注意していただきたい。

なお、つくばエクスプレスでは、高架下に飲食店が立ち並ぶ、かけだし横丁と呼ばれる場所があり、多くの地域住民やサラリーマンなどで賑わっています。
私は他社のこういう好事例こそどんどん取り組みまねをしていくべきと思います。県には、他の鉄道における事案事例も参考にし、更なる収入確保に促していただくよう要望させていただきます。

最後に道路問題について要望させていただきます。
都市計画道路や中大塙線は、事業区間の整備が進んでいますが、事業区間の南側端部から東習志野地先の交差点に至る区間はほど歩道が狭隘なため、八千代台花輪線との一体的な整備が必要と考えます。
整備効果を十分発現させてさせるため、ぜひこの区間にもついても粘り好き、用地交渉を行い早期整備の図られるよう要望させていただきます。
以上で2回目の質問と要望とさせていただきます。


答弁(第2回目)


–議長
環境生活部長 井上陽子君。

–井上容子 環境生活部長
クーリングシェルター等の普及拡大に関するご質問ですが、クーリングシェルターは今年度が初めての取り組みでございましたので涼みどころも含めて、設備の状況や運用状況、課題等について市町村に調査を行いまして、今後の運用状況について検討するとともに、市町村や民間企業と連携しながら普及拡大に取り組んでまいります。
以上でございます。

–議長
健康福祉部長 岡田慎太郎君。

–岡田慎太郎 健康福祉部長
千葉海山保育に関するご質問ですが県では本年度、千葉海山保育の取り組みをさらに広げるため、県民だよりや保育、幼児教育の雑誌等に活動事例や制度を掲載するとともに、本年10月に千葉県自然環境保育シンポジウムを開催しまして、幼児教育の専門家による基調講演や認証団体の事例発表等による周知啓発を行うことを予定しております。
こうした取り組みにより、自然環境保育の理念を広め、認証を受ける団体がさらに増えるよう進めてまいります。

次に依存症の電話相談に関するご質問ですが精神保健福祉センターの依存症に関する電話相談は、件数の増加に加えて内容の複雑多様化により、1回の相談対応に時間を要していることから、繋がりにくい場合があることは承知しております。
引き続き相談対応の状況を注視しまして、電話による相談が円滑に行われるよう体制の充実に努めてまいります。
以上でございます。

–議長
スポーツ文化局長板倉由妃子君。

–板倉由妃子 スポーツ文化局長
アーバンスポーツの振興についてのご質問ですが、県では東京2020大会でアーバンスポーツが実施競技に採用されたことを契機として、スケートボードやBMXなどの初心者向け体験会の開催など、県民がアーバンスポーツに親しむ機会の創出に取り組んでいるところです。
今年度は新たにスポーツクライミングの体験会も開催することとしております。
引き続き関係団体と連携して、アーバンスポーツの振興に取り組んでまいります。
以上でございます。

–議長
警察本部長 宮沢忠孝君。

–宮沢忠孝 警察本部長
はい。老朽化した独身寮や待機宿舎の整備に関するご質問ですが、議員ご指摘の通り、警察の独身寮の平均築年数は約47年待機者の平均築年数は約42年であり、老朽化が進んでいる状況にあります。
県警では、大規模災害や重大事件に対して迅速かつ的確に対応するための体制のあり方を検討した上で、宿舎として求められる水準の変化を踏まえつつ、宿舎環境の整備を図ってまいります。
引き続き、住環境に係る取り組みを推進し、組織を支える人材の確保に努めてまいります。
以上でございます。

–議長
茂呂剛君。


質問・要望(第3回目)茂呂剛 議員


–茂呂剛 議員
ご答弁ありがとうございました。
それでは最後に何点か要望させていただきます。

まず、環境問題についてです。
クーリングシェルターなどの取り組みは、熱中症対策にとどまらないと考えます。
暑さを避け、施設へ行くことが習慣となれば、例えば家庭での省エネ対策の推進、災害時の避難をより身近なものとするこ

外出を促し、交流が深まることで、孤立の回避、健康リスクの低減など少し飛躍気味かも知れませんが、環境、防災、医療、福祉など幅広い分野の課題の解決にも繋がる大きな取り組みと考えます。
ただの熱中症対策ではなく、環境問題から県の様々な政策をリードする、そういう熱意を持つ。
一つでも多くの施設が、クーリングシェルターなどを指定されるよう、市町村の取り組みを促していただきたいと思います

次に、保育問題についてです。
自然環境保育の取り組みは応援しており、認証団体も増えてもらいたいですが、保育士の負担感については、十分配慮していただき、保育士の更なる処遇改善も検討していただくよう要望させていただきます。

次に、スポーツ振興についてです。
アーバンスポーツのように、新しいスポーツは歴史が浅い分、さらに裾野の拡大が見込まれます。
幼少期からの取り組みを進めれば、本県から安楽選手のような世界に通用する水土が数多く出るものと思います。
県にはぜひアーバンスポーツ先進国と言われるよう積極的に取り組んでもらいたいと思います。

次に医療問題についてです。

相談電話で救われる命があると思います。
私は依存所相談の電話番号が一つしかないことから、見直しを始めてはと考えます。
県には、相談者がこれまで以上にスムーズに支援に繋がるような体制の早期の実現に努めていただきたいと思います。
また、相談の複雑多様化長時間化が進むこのような中で相談を受ける専門の方々も大変なご苦労があると思います。
体制の充実に当たっては、この専門職の方の配置の見直しについても改めて検討をお願いいたします。

最後に、警察と自治体との連携についてです。
県警には安全安心を日々維持確保していただいているとのことに大変感謝しております。
ぜひそのためには、昼夜命を懸けて働く警察官の住環境に関わる取り組みを推進するとともに、自治体との更なる連携の強化を図り、犯罪の起こりにくい社会作りを引き続き努めていただくことを要望させていただきます。

本日をもって、9月議会の質疑が終わります。
この議会においても、県の政策について様々な観点から、議論が行われ、議会からは多くの提案がありました。
あっという間に12月議会を迎えると思います。
短期間ではありますが、我々議会もしっかりと準備を進めてまいりますが、知事初め執行部の皆さん、今回の多くの提案がただの提案で終わることなく、しっかりと受け止め、取り組みを進めていただき、次回以降の議会においてその検討結果を速やかにご披露していただくことを期待し、令和6年9月議会の一般質問を終了させていただきます。

ご清聴ありがとうございました。