千葉県議会の会派で、長崎原爆資料館と長崎市平和資料館、そして長崎原爆死没者追悼平和祈念館を視察しました。
1945年8月9日午前11時2分。
長崎の上空で一発の原子爆弾が炸裂しました。長崎の街は破壊され、多くの命が奪われ、生き残った人々も心身に痛手を受け、今なお被爆者は苦しんでいます。
その日から、来年で80年。被爆者の方々ともお亡くなりになられ、戦争を遠い時代と感じる世代が多数を占める一方で、ウクライナ危機は長期化し、イスラエル•パレスチナ情勢は深刻化し、核兵器をめぐる国際情勢は緊迫度を増しています。
このような中、これからも被爆者の思いを伝え続け、平和な世界を次の時代につないでいくため、長崎市では、令和6年3月に長崎原爆資料館展示更新基本計画を策定し、時代の変化に対応した展示へと見直されているところです。
長崎市での平和教育や核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)、長崎原爆資料館展示更新基本計画のお話もお聞きし、実際に3館を回りました。
長崎原爆資料館の常設展示に入るまでの通路を歩くうちに、外界から離れ、祈るような気持ちに切り替わります。
常設展示入り口には、長崎の街が一瞬にして破壊されたことを物語る「11時2分で止まった時計」が設置され、私たちも当時にタイムスリップきたかのように、当時の長崎のまちの様子を知ることになりました。
長崎原爆死没者追悼平和祈念館には、被爆者の手記や聞き語りをまとめた資料、そのほか関連する資料が収集•保管され、閲覧•視聴できるようになっています。
追悼空間では、原爆でお亡くなりになられた方々の氏名が記された名簿が納められている名簿棚が設置されています。
言葉は出てこず、自然と手を合わせ、お亡くなりになられた方々への追悼と平和をお祈りいたしました。
恒久平和の世界を築くため、私たちにできることをしていきたいと思います。