本日の県議会をいち早くお伝えいたします。
以下、3編あります。目的に応じて、ご活用ください。
1 こども向け要約編
2 一般向け要約編
3 議会での質問・答弁の全文書き起こし編
教育や子育てなど、小学生にも関わる内容が、議会では話し合われています。ぜひ、小学生の皆さんにもご興味をお持ちいただければ嬉しいです。
本日(2023/09/22)午後一人目の一般質問は、自民党の佐野彰議員でした。
1 子ども向け要約編
- 金属スクラップヤード等対策について
問い: 千葉県には金属やプラスチックをたくさん置いておく場所、つまり金属スクラップヤードがたくさんあるんだ。でも、その中にはうるさい音がする場所や、水が汚れてしまう場所もあるんだよ。これって、近くに住んでいる人たちにとって、本当に困ったことなんだ。それで、千葉市や袖ヶ浦市では、そんな場所を作ることを許可しないと決めたんだけど、他の場所でも同じように決めてほしいんだ。だから、議員の人たちが、こうした問題の解決方法を知りたいって思っているんだよ。特に、外国の人が多く働いている場所では、みんなにわかりやすく説明することが大切だよね。そこで、どうやってこれらの場所をきちんと管理して、みんなの安全を守るのか、議員の人たちは知りたいんだ。
答え: 千葉県ではこれらの金属スクラップヤードの問題を解決するために、新しい決まりを作ろうとしているんだよ。この新しい決まりには、金属スクラップヤードを運営する人たちが、火事を防ぐための基準を守ることや、近くに住んでいる人たちに説明会を開くことが含まれているんだ。これで、近くに住んでいる人たちの不安や疑いを解消できるんだよ。県の人たちは、この決まりをしっかりと守るように、スクラップヤードの人たちに厳しく指導していくんだって。これで、みんなが安心して生活できるようになるんだよ。外国の人たちも含めて、みんながわかりやすく説明されるから、安全に働けるんだよ。 - 太陽光発電設備の適正処理について
問い: 千葉県で太陽光パネルについてたくさんのことを聞いたよ。太陽光パネルっていうのは、太陽の光をエネルギーに変える板のことだよ。千葉県では、これをたくさん使っているんだ。でも、このパネルは、20~30年たつと使えなくなっちゃうんだって。2030年代には、たくさんの使えなくなったパネルが出てくるかもしれないんだ。これらの古いパネルは再利用できるんだけど、まだあんまり再利用されていないんだって。だから、どうやってこれをうまく処理するかが大切なんだよ。議員は、台風とかでパネルが壊れちゃうこともあるから、みんなに保険に入ってもらうことが大事だって伝えたよ。それに、千葉県の中に、パネルを再利用する工場を作るべきだって言ったんだ。工場を作るのにはお金がいるから、お金を貸してあげる制度も必要だって。そして、パネルで環境が汚れないように、いろいろな対策をするべきだって強く言ったよ。そして最後に、保険に入ることをルールにするべきか、リサイクル工場を作るべきか、千葉県に聞いたんだ。
答え: 県の環境のトップの人は、保険に入ることは大切だけど、みんなにすぐに入らせるのは難しいって答えたよ。でも、みんなが保険に入りやすいように、もっと調べて考えることが必要だって言ったんだ。リサイクル工場については、県の中にはまだないけれど、作ろうと思っている会社から相談が来ているところだって言ったよ。だから、県としては、工場ができやすいように考えていくつもりだって。工場を作る人たちにお金を貸すことも、大切なことだと思っているんだって。そして、パネルで地球を汚さないように、いろいろな方法を考えていくんだって。 - 新湾岸道路について
問い: 千葉県の湾岸地域でよく車がたくさん詰まってしまうことが心配で、新しい道路が必要だって言っていたんだよ。この新しい道路の名前は「新湾岸道路」。この道路ができたら、県のみんながもっと便利になって、安全になるんだって。だから、この大切な道路を作るためには、県や市と一緒にがんばって、みんなにその大切さをしっかり伝えることが大事だって強調したんだ。アクアラインっていう大きな道路もあるけど、それだけじゃみんなの困ったことは解決しきれないんだって。新湾岸道路がどれくらいできてるのか、これからどうやって作っていくのか、しっかり教えてほしいって要望したよ。
答え: 新湾岸道路はみんなのための大事な道路だから、県や市と手をつないでがんばって作らなきゃいけないんだって答えたよ。もう、どうやって新湾岸道路を作るかについて色々な人と話し合う会も作っていて、みんなでいろんな意見を出し合ってるんだよ。そして10月からは、この新しい道路のことをもっとたくさんの人に知ってもらうために、いろんなところで展示会を開く計画があるんだって。アクアラインだけじゃ足りないから、新湾岸道路を早く作ることが大切だって言ってたよ。 - 都川について
問い: みんなの町にある都川っていう川の話なんだけど、4年前にすごく大きな災害があったよね。それから、日本じゅうでどんどん雨が多くなって、大変なことがたくさん起きてるんだ。特に、都川の近くでは、台風が来ると、海の水がわんさかあふれちゃって、町がびしょびしょにならないように、壁を作ったり、大きな池を作ったりする工事がすごく大切なんだよ。みんなが安心して学校に行けるように、その工事はどんどん進んでるかな? 都川には、雨がいっぱい降っても大丈夫なように、大きな池があるんだけど、その池の工事はどうなってるのかな? この池は町を守るためにすごく大切で、おおきな雨が降っても町がだいじょうぶなようにするんだ。そういう大事なことがちゃんと進んでいるか、みんなも知りたいよね。
答え: 都川のまわりにはもう、海の水が町に入ってこないようにする壁ができているんだよ。でもね、台風がどんどん大きくなってきているから、もっともっと高い壁を作るんだ。今、どれくらいの高さの壁を作るか、色んな所で考えているよ。そして、都川には大きな池があるんだ。この池は、もし大きな雨が降ってきても、町に水があふれないようにするんだよ。今、千葉市の人たちと一緒に、まだ手に入れてない土地を探していて、だいたいの土地はもう手に入れられているんだ。これからも、町の人たちと一緒に話しながら、みんなで工事を進めていくよ。そして、町をもっと安全にするために、みんなで協力していくんだよ。 - 救急安心電話相談について
問い: 議員は前にも「救急の電話相談」っていうのを始めるって提案したことがあるんだよ。でも、お年寄りの集まりに行って、この電話相談のことを知ってる人がほとんどいないってわかったんだ。95人中、90人もの人が知らなかったんだよ。だから、「この相談の今の様子はどうなの?」と「もっとたくさんの人に使ってもらいたいの?」という2つの大切なことを聞いたんだ。それから、この相談のことをもっと知ってもらうために、リーフレットっていう紙に情報を書いて配るっていう提案もしたんだよ。最後に、この相談をもっとたくさんの人が知るために、色んな方法で知らせてほしいし、1日中電話できるようにしてほしいってお願いしたんだ。
答え: この救急の電話相談は、実は少し前から始めてるんだよ。そして、だんだんと相談する人が増えてきてるんだと教えてくれたんだ。時間もだんだん長くなって、もっとたくさんの人が相談できるようになったんだよ。そしてね、11月からはもっと時間を長くして、電話番号も新しいのに変わるんだって。この電話相談のことをもっとたくさんの人に知ってもらうために、いろんな方法で知らせるんだって。リーフレットについても、わかりやすいものを作ってみんなに配るって言ってくれたんだよ。 - 新県立図書館・県文書館複合施設について
問い: 千葉市に新しい図書館ができるって知ってる? 青葉の森公園っていうすごくいいところに建てるんだよ。その公園にはもう博物館もあって、たくさんの木や花があるんだ。新しい図書館は、そんな自然いっぱいの中にあるから、窓から見える景色がきれいだよ。子どもたちも学校から来て、博物館と図書館を行ったり来たりして、たくさんのことを学びながら一日楽しく過ごせるといいな。でもね、その図書館、どうやって公園の木や花を大事にするのかな? それに、高知県の図書館みたいに、木をたくさん使った建物にするといいんじゃないかな。そうしたら、もっとたくさんの人が来るかもしれないし、みんなが木のぬくもりを感じながら本が読めるからさ。
答え: その新しい図書館、すごく考えて作るんだよ。公園の木や花を大事にしながら、みんなが楽しめる場所にするんだって。建物はちょっと低くして、どの階からでも公園がきれいに見えるようにするんだ。外で本も読めるように、ベンチもあるんだよ。それに、図書館と博物館は近くにあるから、一緒に楽しめるんだ。木を使うのは、見た目がいいし、触るとあたたかいから、心が落ち着くんだって。だから、新しい図書館では、木をたくさん使って、みんなが自然と一緒に楽しい時間を過ごせるようにするんだよ。 - 県立美術館について
問い: 千葉県の美術館がどうやってもっと元気になるかが知りたいよ。新しくて賢い館長さんが来たけど、彼がどんなすごいことをして、みんなが美術館に来るようにするのかな? この美術館がみんなの誇りになって、ここで働く人たちも誇りに思えるようにしてほしいよね。来年は美術館が開かれてから50年目の特別な年だから、そのときには、館長さんがしっかりリーダーシップを発揮して、いいことをたくさんしてほしいね。館長さんはたくさんの経験があって、美術館をもっと良くするアイデアがたくさんあると思うんだ。館長さんがたくさんの人と仲良くして、新しい展示やイベントを考えて、美術館をもっと楽しい場所にしてほしいよね。
答え: 新しい館長さんは、美術館をもっと元気にするために、いろいろな新しいことを始めているんだよ。彼は若いスタッフとたくさん話して、みんながもっとやる気になるように努力してるし、夜も美術館を開けたり、館長さんがみんなに絵の話をする時間も作ったんだって。そして、館長さんが考えた美術館を元気にする計画をしっかりと立てて、それに沿っていろいろな展示をしたり、地元の人たちや団体と協力しながら美術館をもっと魅力的にするんだよ。館長さんは、美術品を一番良く見せる方法を考えたり、近くの人たちや学校、会社と一緒に活動して、美術館をみんなが楽しめる場所にしていくつもりなんだよ。これからの美術館は、もっとたくさんの人が訪れて、みんなで楽しい時間を過ごせるようになるんだよ。 - 犯罪の検挙対策について
問い: 新聞で千葉県の犯罪のことを見て、みんなが安心して生活できるよう、犯罪がどんどん捕まえられることが大事だと言ったよ。インターネットで悪いことをする人もいるから、そういう犯罪もしっかり捕まえなくちゃいけないよね。警察の人たちが毎日頑張ってるのはわかるけど、もっとがんばってほしいんだよね。議員さんは、過去3年間の犯罪がどれくらいだったのか、どうやって犯罪を捕まえるか、これからの対策は何か、とかが知りたいな。
答え: 千葉県での犯罪は3年間でだんだん減ってきていて、大きな犯罪もたいてい捕まえられているって言ったよ。でも、最近はちょっと犯罪が増えてきたかもしれないね。警察の人たちは、カメラとか科学の力を使って、犯罪を捕まえる方法を考えているんだ。みんなで協力して、犯罪を防ぐ活動もしているよ。これからも、いろんな方法を使って、犯罪を減らすための対策を強化していくつもりだよ。
2 一般向けの要約編
- 金属スクラップヤード等対策について
質問: 千葉県内に多数存在する金属スクラップヤードにおいて発生する騒音や排水流出といった問題について危機感を示し、これらが県民生活の安全を脅かす事態であると指摘しました。特に千葉市と袖ヶ浦市では、金属スクラップヤードの設置が許可制となる条例が施行されていました。議員は令和3年9月に、地域住民、行政、警察を交えた勉強会を開催。この勉強会を通じて、金属スクラップヤードの規制強化を目指す条例制定を求めました。加えて、事業者の多くが外国人であることから、コミュニケーションの不足が地域住民からの不信感を高めているとの懸念を示しました。県が新たに条例案を提出したことについては評価しましたが、地域の安心・安全確保、信頼の獲得のために、具体的な取り組みがどのように進められるのかを問いました。再質問においては、地域社会との調和、信頼獲得の重要性、運営の適正化に加えて、騒音や排水問題への具体的な対策、水質検査の定期的な実施、環境への影響を最小限に抑えるための厳格な指導など、より具体的な要望を強く表明しました。
答弁: 知事が、新たに提出された条例案について説明しました。この条例案において、金属スクラップヤードの運営は許可制となり、火災防止基準の遵守、説明会の開催、現場責任者の設置が義務づけられることとなりました。これらの措置によって、地域住民の不安や不信感が解消されると述べました。さらに、知事は、許可を受けた事業者に対しては、条例の遵守状況について厳正に指導し、許可申請前からも指導を行う方針を明らかにしました。これにより、ヤードの適正な運営が保たれ、地域住民の不信感が払拭されるとの見解を示しました。具体的には、環境への影響を最小限に抑えるための厳格な指導や、水質検査の定期的な実施も予定されていることを確認しました。これらの取り組みを通じて、金属スクラップヤードが地域社会と調和し、地域からの信頼を得られるよう努めると強調しました。 - 太陽光発電設備の適正処理について
質問: 千葉県の太陽光発電設備に関する適正処理を議題に上げました。千葉県では、太陽光発電の導入量が全国で2位を誇り、今後もその導入がさらに進むと予想されました。しかしながら、太陽光パネルの耐用年数は20-30年と言われ、2030年代には使用済みパネルの大量廃棄が懸念されています。現行のリサイクル推進策にもかかわらず、回収率は全体の36%に留まっているとの指摘があり、適正処分が大きな課題であると訴えました。更に、FIT法に基づく積立制度が昨年7月に始まりましたが、積立が不十分な場合には設備が放置される恐れがあるため、廃棄費用を確保するための保険が必要であると主張しました。議員はこれまで、保険加入の重要性やリサイクルの促進について、県内外で訴えてきた経緯があり、国に対しても保険加入の義務化やリサイクル法の制定について要望してきました。大量廃棄に備え、県内には高度なリサイクル技術を持った施設の設置が必要とし、災害時等における設備の放置防止のため、保険加入を義務化すべきか、そしてリサイクル施設の必要性について質問をしました。加えて、再質問として、リサイクル施設の進出に際しての資金的負担の軽減が必要であるとし、融資制度の見直しを検討するべきかどうかについても問いました。最後に、金属ヤードへのパネル持ち込みによる環境汚染の防止についても強く要望しました。
答弁: 環境生活部長は、保険加入の義務化について答えるにあたり、保険が有効な備えであることを認めつつも、義務化には実態把握や保険商品の動向把握が必要であり、これらの情報を踏まえて促進策を検討していくと述べました。次に、リサイクル施設の設置について、2030年代の太陽光パネルの大量廃棄に対応するため、処理体制の構築が不可欠であるとの認識を示しました。現時点では、県内には適切な施設が存在せず、しかし複数の事業者からの相談が寄せられており、これらの事業者に対して導入補助の活用等を通じて、施設設置を促進する方策を検討していくと答弁しました。また、再質問に対して、リサイクル施設事業者への資金的支援が重要であると認識しており、融資制度を含む様々な支援策についても検討していくと答えました。そして、金属ヤードへのパネル持ち込みによる環境汚染に対しても、適切な対策を講じていくことを約束しました。 - 新湾岸道路について
質問:議員は千葉県の湾岸地域における慢性的な交通渋滞の問題提起を行いました。アクアラインにおける渋滞が企業の経済活動に支障を来たし、これによって新湾岸道路の整備が一層重要であると繰り返し強調しました。議員は新湾岸道路について熱心に問いました。新湾岸道路が湾岸地域の産業発展、経済波及効果、さらには災害時の安全性の確保に資するとの認識の下、5月26日には新湾岸道路整備促進期成同盟会が設立され、新湾岸道路検討会準備会も設立されるなど、その早期実現が期待されていました。議員は新湾岸道路の取り組み状況と、これからの具体的な計画について細かく問いました。また、次回の検討会の開催と計画の具体化に向けた取り組みを強く要望しました。議員は新湾岸道路の重要性を見据え、その早期の実現を強く望みました。
答弁:知事は新湾岸道路の重要性について強調し、湾岸地域の更なる活性化、防災力の強化、国際競争力の強化に資すると明確に答えました。知事は地域とのコミュニケーションを深め、計画の早期具体化に努める方針を表明しました。また、県土整備部長の池口正晃氏も、新湾岸道路に関する取り組み状況について詳細に報告しました。池口部長は、新湾岸道路検討会準備会が既に開催され、概略ルート構造の検討や地域の意見聴取が進行中であると伝えました。さらに、10月からは地域の理解を深めるためのパネル展を開催する計画を進めていること、そして、期成同盟会の設立、国土交通副大臣への要望なども行っていることを明らかにしました。これらの取り組みを通じて、新湾岸道路の早期実現に向けた努力が進められていることが伺えました。 - 都川について
質問: 令和元年度の災害から4年経過した現在において、気候変動の影響により豪雨災害が厳しさを増していることを踏まえ、都川地区における高潮対策および多目的遊水地の整備状況について具体的に問いました。特に、都川の河川付近から市街地に対する台風の接近による高潮への備えの重要性、河川施設での浸水被害の発生状況、及び行政の整備進行の姿勢が焦点とされ、その進捗や地域を守るための行政の努力について詳細が求めました。再質問においては、流域治水の重要性に加え、千葉市との協力がどのように展開されているのか、集中豪雨への対応力の向上の必要性に触れ、用地交渉の速やかな進展と予防対策の充実が強く熱望しました。
答弁: 県土整備部長は答弁において、都川において最大潮位に対応した護岸が整備されており、更にその嵩上げ作業が進行中であることを明らかにしました。また、測量作業が計画されている区間についても詳細に説明がなされました。都川多目的遊水地に関しては、調節池と水の里公園との複合施設として計画され、貯水容量が確保されていること、さらに用地取得率が約90%に達している進捗状況が報告されました。千葉市との連携についても触れられ、千葉市と協力しながら地元の理解と協力を基盤に、事業の推進を図り、地域の安全確保に向けた取り組みが進められていることが確認されました。 - 救急安心電話相談について
質問: 平成27年12月の議会において、救急安心電話相談の提案を初めて行った経緯を明らかにしました。その後も継続して、この事業の重要性と必要性について議会で質問を行いました。先日、議員は地元の複数の敬老会に参加し、参加者にこの電話相談の存在を知っているか問いました。その結果、95%の方がこのサービスの存在を知らないことが判明しました。これを受け、事業の効果があっても、県民に十分に認知されていなければ、その効果を最大限に発揮することはできないと指摘しました。さらに、2点質問を行いました。1点目は、救急安心電話相談事業の現状についての詳細な説明を求めました。2点目は、この相談サービスがさらに利用されるための具体的な施策について問いました。再質問では、電話相談の利用が適切な対応に結びつき、限られた医療資源の有効利用にも寄与すると述べ、具体的な症例を掲載したリーフレットの作成と配布、さらには多様な広報活動を行うことの必要性を強調しました。また、東京都や茨城県など他県の事例を参照に、24時間体制の検討も要望しました。
答弁: 保健医療担当部長より、救急安心電話相談事業の詳細について丁寧な説明がありました。平成29年10月に事業は開始され、時間の延長を経て現在に至っています。相談件数は年々増加の傾向にあり、利用者からは適切な助言が提供されているとの評価を受けていました。さらなる利用促進のため、11月から相談時間の2時間延長と全国共通番号への移行を予定しており、これに伴い、普及啓発活動も強化する方針を明らかにしました。具体的には、身近な実例を用いてわかりやすい内容のリーフレットを新規作成し、新たな時間と番号の周知を図ることで、事業の県民への浸透を一層進める考えを示しました。これにより、救急安心電話相談の存在と利用方法が、より多くの県民に知られ、適切な対応が迅速に行えるよう努めると述べました。 - 新県立図書館・県文書館複合施設について
質問: 青葉の森公園に建設予定の新県立図書館県文書館複合施設について詳細に問いました。この施設が、豊かな自然に囲まれた青葉の森公園の特徴や既存の文化施設との調和を図りながら、訪れる学生たちに有意義な体験を提供するべきであることを強調しました。具体的には、公園の自然環境をどのように生かし、施設がどのように設計されるのか、また、学生たちがどのような体験ができるのかに焦点を当てました。また、先進的な取り組みを展開している高知県図書館の例を参照し、木材を活用した建築の利点について触れ、新図書館でもこれを採用すべきだとの要望を明らかにしました。再質問では、特に千葉県産の木材の利用、施設の運営における館長職の配置の検討、さらには施設面だけでなく運営面でも充実した準備が必要であるとの観点から、地域の特色を反映した施設としての実現を強く望みました。
答弁: 教育長は、新図書館が青葉の森公園の特徴を十分に生かす形で低層建築として計画されており、公園の景観や近隣住宅地との調和が図られるよう配慮されていることを説明しました。その上で、閲覧室やベンチの配置を通じて、訪れる人々が自然の景観を存分に楽しめる施設が提供されることを保証しました。また、学校団体や学生たちが利用しやすいよう、柔軟な配置が可能なスペースの確保や、公園内の他施設との連携も積極的に進められていると述べ、施設が青葉の森公園の特色を最大限に活かし、有意義な体験ができる場となるよう努力していることを強調しました。さらに、木材の利用については、心理面、身体面での多くの利点が認識されており、特に千葉県産の木材に焦点を当てて内装等の設計に取り組む方針であることを明らかにしました。そして、館長職についても適切な配置が検討されており、施設面だけでなく運営面でも充実した準備を進めていることを確認しました。 - 県立美術館について
質問: 県立美術館の新しい風を担う新館長、貝塚健氏の迎え入れに触れ、昨年6月の議会での専門性の高い館長を置くべきだとの意見が具現化したことを評価しました。この新館長の高い専門性が十分に発揮され、美術館の一層の活性化が期待されることの重要性について熱く語りました。来年の開館50周年に向けて、美術館が県民や学芸員の誇り高き文化の拠点となるよう、貝塚新館長のリーダーシップに大いに期待する旨、強調しました。再質問においては、貝塚新館長が他県の館長との絆や人間関係を活かし、県民に喜ばれる企画の立案や、学芸員が誇りに思えるような活動を展開すること、また50周年の節目において、どのようなリーダーシップを発揮し、環境整備を進めるのかについて具体的な内容を問いました。
答弁: スポーツ文化局長は、新たに任命された貝塚健新館長が、美術において豊富な実績と幅広い人脈、高い見識を持ち合わせていることを強調しました。新館長は、若手学芸員との意見交換を積極的に行い、職員全体のモチベーション向上に努めていたこと、また、週末の夜間開館やギャラリートークといった新しい取り組みを導入し、挑戦的な試みを進めていたことを紹介しました。さらに、貝塚新館長の専門性を反映した活性化基本構想が策定され、収蔵品を活かした展示の実施や地域との連携強化が計画されていること、これらが美術館の更なる活性化に寄与する方針であることを詳細に説明しました。 - 犯罪の検挙対策について
質問: 千葉県の犯罪検挙に対する深切な質問と要望を述べました。読売新聞で千葉県の犯罪に関する記事が掲載されたことを受け、議員は県民の安全で安心な生活を脅かす犯罪の発生に強い関心を示し、警察への期待の大きさを重ねて強調しました。特に、SNSを利用した闇バイトによる強盗事件の増加に対し、議員は深刻な懸念を表明し、これらの事件が県民に大きな不安を与えていると指摘しました。議員は警察の努力に感謝を述べつつも、さらなる検挙対策の重要性を強く訴えました。具体的には、過去3年間の犯罪の発生状況、検挙率、重要犯罪に対する検挙率、そして県警としての検挙対策について詳細に尋ねました。再質問では、防犯カメラの活用による犯罪検挙の効果について触れ、県内の施設や主要駅周辺の防犯カメラネットワークシステムのさらなる活用を強く求めました。
答弁: 警察本部長は、犯罪の発生状況と検挙率について具体的なデータを基に詳細に答えました。彼は、過去3年間の刑法犯認知件数は、令和2年に3万4685件、3年に3万2638件、4年に3万2728件と、令和4年に90件増加したことを報告しました。刑法犯全体の検挙率は、令和2年36.5%、3年37.9%、4年33.9%で、重要犯罪の検挙率は、令和2年89.8%、3年91.8%、4年82.6%でした。検挙対策として、宮沢本部長は防犯カメラの操作、初動捜査の徹底、DNA型鑑定等の科学技術の活用を挙げました。これにより、検挙率の向上と被害防止のための広報啓発活動を強化する方針を示しました。宮沢本部長は、これらの対策を通じて、県警は検挙と犯罪抑止の両面から、県民の安心安全を支えると述べ、犯罪発生の抑制及び検挙の努力が続けられることを強調しました。
3 議会質問・答弁の書き起こし全文
【午後1】一般質問 佐野彰議員(自民党)
休憩前に引き続き会議を開きます。引き続き質疑並びに一般質問を行います。通告順により、佐野彰君。
編成後の初めての議会で質問をさせていただきます。今日も講演者の皆さんがたくさん傍聴にいただき感謝申し上げます。
それでは、初めに、金属スクラップヤード等について質問をさせていただきます。県内には使用済み、金属やプラスチックなどを保管する金属スクラップヤード等が多数。確認され、その一部に於いて、騒音の発生や排水の流出など、県民生活の安全が脅かされるような事態が生じています。
千葉市袖ヶ浦市は、金属スクラップヤード等の設置を許可制とする条例を施行していますが、私は、千葉市が条例を施行する前から、金属スクラップヤード等を規制しないと問題になると考え、令和3年9月には、行政、警察だけではなく、地域住民も交えて、金属スクラップヤードに係る勉強会を行い、県民の安全、安心等を守るため、県に対し、金属スクラップヤード等を規制する条例を制定する必要があると指摘をしてきました。
金属スクラップヤード等は、そこで何をやっているのかなどを知り得たいと思っても、事業者は、外国者の人が多く、言葉の問題などから、十分な説明がなされず、地域住民はヤードに対して不信感を抱いています。このたび、県は金属スクラップヤード等を規制する条例案を県議会に提出し、しましたが、金属スクラップヤード等を事業として行うには、地域住民の安全安心を確保するとともに、信頼を得ることが重要と考えます。
そこで伺います。県は、金属スクラップヤード等に対する県民の不安、不信を解消するため、どのように取り組むのか。
次に、太陽光発電設備の適正処理について伺います。千葉県の太陽光発電の導入量は全国2位で、今後も導入がさらに進むことが予想されます。
一方、太陽光パネルの耐用年数は、20年から30年と言われており、2030年代には使用済みパネルの大量廃棄が懸念をされています。現在でも撤去、改修された太陽光パネルはリサイクルが進められていますが、未だに償却や最終処分をされているものもあり、2000、21年度実績では、回収率全体の36%に上っています。
また、太陽光パネルの一部には有害物が含まれていることもあり、その適正処分は大きな課題です。昨年、7月には国はFIT法に基づく太陽光発電設備の廃棄等費用積立制度が開始をされ、発電開始の20年後固定価格による買取期間が終了するときには、積み立てが完了し、廃棄等の費用を賄える制度となりました。
しかしながら、近年、台風などによる風害水害の被害も多く、積み立てが十分でないまま、発電事業の途中で、撤去や処分を余儀なくされることも考えられます。このような場合には、太陽光発電設備が放置されることのないよう、廃棄費用を確保するための保険が必要です。
そのため、つい先日も、有志の議員や県執行部東京電力保険事業者などを交えた勉強会を開催をし、それぞれの立場から活発な意見交換を行うことができました。それ以前にも、私は千葉県会議員として、廃棄費用の確保のための保険加入の重要性やリサイクルの促進について訴えるとともに、国にも直接足を運び、令和3年10月には、発電事業途中での修繕や廃棄費用を確保するための保険加入の義務化について、令和4年9月は、パネルに関するリサイクル法の制定について、それぞれ国に要望をしてきました。
リサイクル施設については、全国39ヶ所で事業が開始されています。関東でもパネルの100%リサイクルを実現する大手企業による施設が営業を始めており、県内には、パネルのリサイクルにを行う事業者はありませんが、今後の大量破棄時代の到来を見据えれば、県内に高度なリサイクル技術を持った施設が設置される必要があります。
そこで伺います。災害時等による太陽光発電設備が放置されないよう、保険への加入義務を義務化すべきと考えるかどうか。県内には太陽光パネルの適正処理を進めるため、リサイクル施設が必要と考えるがどうか。
次に、新湾岸道路について伺います。
本県の湾岸地域は、東関道や京葉道路、国道3号7号など広範囲にわたり、慢性的な渋滞が発生をしております。私は、県議会において、この湾岸地域の交通渋滞の抜本的対策には、規格の高い新たな道路が必要であると一貫して訴えてまいりました。
新湾岸道路は、本部本件、湾岸部の産業の発展だけではなく、県全体の経済波及効果も期待でき、災害時においても意外性多重性の確保を繋がると確信をしております。本年にも、本年になり、私も参加させていただいた5月26日に県と沿線6市による新湾岸道路整備促進期成同盟会が設立をされました。
速やかに国土交通大臣へ要望活動が行われ、その後、新湾岸道路検討会準備会が設立をされ、早期に実現に向けて進展が期待されるところです。今後、計画段階評価の手続きに着手し、計画の具体化を図るには、県、沿線市が一体となって、道路の必要性などについて、皆様に理解をしていただき、機運を高めていくことが大変重要であると考えます。
そこで、2点伺います。新湾岸道路の現在の取り組み状況はどうか。また、早期実現に向け、今後県はどのように取り組んでいくのか。
次に、都川について伺います。令和元年度の災害から4年が経過し、日本全国各地で気候変動の影響による豪雨災害が一層厳しさを増してきており、最近では、線状降雨帯記録的時間、短時間大雨情報という言葉を聞かない日はありません。
一方、豪雨対策も重要ですが、都川の河川付近から、県庁周辺に広がる市街地にとっては、台風の接近による高潮への備えが何よりも重要となります。都川では、これまでに既往最大潮位に対し、大した高さの護岸が整備されて、きましたが、令和元年度の災害を踏まえ、県では高潮対策に向けた検討会を検討を進めてきていると聞いております。
そこで伺います。都川の高潮対策の進捗状況はどうか。都川中流に位置する多目的遊水地は、氾濫をできるだけ減らすために貯めるという機能を発揮する大変重要な施設です。昨今、全国で頻繁する浸水被害の発生状況を見れば、河川施設で農業を防ぎきれない大災害はいつ起こるとも限りませんが、行政はそのような状況にあっても、最大の機能を発揮できるよう整備を進めていく姿勢を貫くことが何よりも重要と考えます。
そこで伺います。都川多目的遊水地の整備状況はどうか。
次に、救急安心電話相談について伺います。私は、平成27年12月議会において初めて、提案をしました。その後、何度か議会でも、この事業の必要性について質問をし、平成29年10月に事業が開始をされました。
その後、時間がそ相談時間が延長され、現在に至っていますが、この間の県民の不安解消に一定の効果を上げられたと思っております。さて、先日、複数の地元の敬老会に訪問をしてまいりました。参加者の方にこの電話相談の番号をご存知ですかとお聞きしたところ、実に95%の方から知らないという回答が返ってきました。
いくら。効果が見込めても、県民にきちっと認識されていなければ意味がありません。そこで、2点伺います。緊急安心相談事業の現状はどうか。救急安心相談がさらに県民に利用されるようにすべきと思うがどうか。
次に、新県立図書館県文書館複合施設について伺います。
私の地元千葉市中央区の青葉の森公園に建設予定の新県立図書館県文書館複合施設については、先月、基本設計の概要が公開されたところです。公園内には、豊かな緑とともに、県立中央博物館や芸術文化ホールも整備をされた。
文化と自然が調和した空間で、あり、新しい図書館は、自然の周辺の自然や景観を楽しめる森の中の図書館として魅力を創出すべきです。また、博物館の隣接せ、隣接性を生かし、例えば、校外学習で訪れた小中高生が、この二つの施設を行き来し、1日を有意義に過ごすことができれば、長期的な効果も期待をでき、青葉の森公園の特徴を生かした図書館となります。
そこで伺います。新県立図書館では、青葉の森公園の特徴をどのように生かしていくのか。また、私は昨年、先進的な取り組みをしている高知県の県市が地区による図書館を視察をしてまいりました。この高知県図書館は、高知県の人口70万に対し、年間100万人が来館をし、本の貸し出しの他、積極的な情報発信を行っていました。
こうした取り組みについても、今後研究をしていただきたいと思いますが、今回私が訪問をして強く感じたのは、木材を活用した建物の良さであります。ふんだんに気を使った建物は、落ち着き落ちを落ち着いた、過ごしやすい空間としてなっており、その魅力を改めて実感をしたところです。
そこで、伺います。新県立図書館は、公園の緑の緑を生かし、木材を活用した施設とすべきと思うがどうか。
次に、県立図書館について伺います。ごめんなさい県立美術館について伺います。県立美術館は、今年の4月に都内の有名な美術館の館長で様々な実績を上げられた貝塚健氏を館長に迎えました。
私は、昨年の6月議会において、県立美術館の更なる活性化に向け、専門性の高い館長を置くべきと思うがどうかと質問したところ、それが実現をし、評価、実現したことは評価をしたいと思います。大切なことは、今後、館長の高い専門性が十分に発揮され、美術館の活性化が図れることではないでしょうか?さきの我が党が党の代表質問でも、活性化基本構想の策定が着々と進められており、また来年には開館50周年を迎え、記念の展示が行われるとの答弁がありました。
県民の誇りとなり、そこで働く学芸員が誇りに思う美術館となるためには、新館長のリーダーシップが求められると思います。そこで伺います。県立美術館では、新館長の下、活性化に向けてどのように取り組んでいくのか。
次に、検挙対策について伺います。今日も読売新聞の前面に千葉県の犯罪のことが書いてありました。安全で安心な生活を脅かす犯罪の発生は、県民にとって関心が高く、犯人の検挙など、警察への期待は、大きいところであります。
特に最近では、SNSを通じて犯罪の実行役を募集する闇バイトなどという言葉も、あり、実際に全国各地で闇バイトによる強盗事件が発生していると報じられています。実際、本県でも、そのような強盗事件が発生し、県民が不安に感じたが、その後、犯人が逮捕されたと聞いて安心。
をしたところであります。このような安全で安心な生活を脅かす。犯罪は徹底的に取り、取り締まらなければならないと思います。警察の皆さんには、昼夜を問わず、県民のために大変ご尽力をされているところでありますが、1件でも犯罪の発生を減らすためにも、更なる被害を防止するため、そして県民の安全安心を守るためにも、検挙対策を講じる必要が重要で、あることから、引き続き、犯罪の検挙を強く期待をするところです。
そこで伺います。過去3年間における犯罪の発生状況および検挙率はどうか。また、特に重要犯罪の研究日、検挙率についてはどうか。現在の発生状況を踏まえ、県警としてどのような検挙対策を講じているのか。以上で1回目の質問を終わります。ありがとうございました。
佐野彰君の質問に対する当局の答弁を求めます。
知事、熊谷俊人君。
自民党の佐野彰議員のご質問にお答えいたします。まず金属スクラップヤード等対策についてお答えいたします県民の不安不信を解消するための取り組みについてのご質問ですが、条例案では金属スクラップヤード等の運営を許可制とし、火災発生防止などの基準の遵守に加え、周辺住民の不安、不信の解消のため、許可申請前の説明会の開催や、事業概要などについて説明する現場責任者の設置等を義務づけております。
県は許可を受けた事業者に対して条例の遵守状況について指導するとともに許可を受けようとする者に対しても、許可申請前から条例の趣旨を十分に説明し、指導してまいります県民のヤードに対する不信感などを払拭するため、これらの取り組みを通じて、事業者に対し厳正に指導し、適正にヤードが運営されるよう努めてまいります。
次に新湾岸道路についてお答えをいたします。今後の取り組みについてのご質問ですが新湾岸道路は、湾岸地域の更なる活性化や防災力の強化を図るとともに、我が国の国際競争力の強化や首都圏の生産性の向上に資する大変重要な道路です。
この道路計画の基本方針では、計画段階評価におけるルートや構造の検討に当たり、地元への丁寧な説明や意見把握を行うなど、地域とのコミュニケーションを行いながら検討を進めることとされており、県や沿線市が国に最大限協力していく必要があると考えます。
県としては計画の早期具体化が図られるよう、引き続き沿線市と一丸となって、機運の醸成に努め、国と地域の間に入り、地域の理解が深まるよう、積極的に取り組んでまいります。私からは以上でございます。他の質問につきましては、担当部局長からお答えをいたします。
環境生活部長、井上容子君。
私からは、太陽光発電設備の適正処理についてお答えいたします。まず、太陽光発電設備の保険加入の義務化についてのご質問ですが、昨今増加している自然災害等により、太陽光発電設備が被害を受けた場合の備えとして、保険に加入することは大変有効です。
県ではこれまで、大規模な太陽光発電の事業者を対象に、保険の加入状況等に関するアンケートを実施するとともに、保険の重要性について文書で周知し、加入を促進してきたところです。一方、保険加入の義務化に向けては、加入状況や未加入の理由などの実態を正確に把握する他、様々な保険商品の今後の動向も注視しながら、更なる保険加入を促していく必要があります。
県としては、こうした実態把握や加入促進に努めるとともに、今後とも、発電事業者や保険事業者等とも意見交換を重ねながら、保険加入がさらに進むような仕組み作りを検討してまいります。
次に、太陽光パネルの適正処理施設についてのご質問ですが、2030年代の太陽光パネルの大量廃棄に向けては、パネルの適切な処理体制の構築は不可欠であり、そのためにも、県内でのリサイクル施設の設置は重要であると認識しています。
現時点で、本県には太陽光パネルの中間処理施設はありませんが、複数の事業者から、リサイクルも含めた適正処理に関する事業計画の相談が来ているところです。今後、県としては事業者に対して、リサイクル高度化設備導入補助の活用も呼びかけながら、県内へのリサイクル施設の設置を促すとともに、先進的なリサイクル技術の情報収集も含めて、設置促進のための方策を検討してまいります。以上でございます。
県土整備部長、池口正晃君。
私からはまず、新湾岸道路の現在の取り組み状況についてのご質問にお答えします。本年5月に新たな期成同盟会を設立した後、速やかに国土交通副大臣に要望を実施し、6月21日には、国、県、沿線市などにより、第1回新湾岸道路検討会準備会が開催されたところです。
この準備委員会では、湾岸地域の交通状況などについて意見交換を行うとともに、今後の進め方として、概略ルート構造の検討を行うための体制や、地域の方々からの意見聴取の方法などのプロセスについて議論を行うことを確認しました。
また、計画の早期具体化には、地域の方々の理解が大変重要であると考えており、現在、沿線市と連携し、より多くの方々への周知が見込まれる。商業施設などにおいて、10月からのパネル展の開催に向けて準備を進めているところです。
続いて、都川の高潮対策に関するご質問ですが、都川については、これまでの最大潮位に対応した高さの護岸を整備してきましたが、近年の台風の大型化を踏まえ、現在の河川整備計画では、既設護岸をさらに約1m嵩上げすることとしています。
これまで、河口から都橋までの約1kmの区間で測量を実施しており、令和5年度は、都橋から大和橋までの約0.4kmの区間で測量実施することとしております。
次に、都川多目的遊水地の整備状況に関するご質問ですが、都川上流域で整備中の多目的遊水地は、県が整備する調節池と、千葉市が整備する水の里公園との複合施設であり、調節池については、これまでに1時間最大雨量。
50mmに対応した14万2000立方メートルの貯水容量を確保したところです。現在更なる治水効果の発現に向けて、残る用地の取得を千葉市とともに進めており、令和4年度末時点における用地取得率は約90%となっています。
引き続き地元のご理解をいただきながら、千葉市と事業の進捗状況や地域の動向等を情報共有し、緊密に連携して事業の推進に取り組んでまいります。以上でございます。
保健医療担当部長、鈴木貴士君。
私からは、救急安心電話相談についてお答えをいたします。
まず救急安心電話相談事業の現状に関するご質問ですが、県では救急現場の負担軽減と県民の不安解消を目的に、平成29年10月から医師と看護師による救急安心電話相談事業を開始しました。当初の相談時間は、平日土曜は午後6時から11時、日曜祝日は午前9時から午後11時まででしたが、令和2年4月から平日土曜、日曜祝日とも、終了時間を翌朝6時まで延長しているところです。
令和2年度から令和4年度の相談実績としては、約3万1000件、約3万5000件、約3万8000件と年々増加し、このうち一般的な助言や翌日以降の受診をすすめた割合は約50%、約46%。約48%。119万要請や即時受診をすすめた割合は約46%、約50%、約49%と、ほぼ同水準で推移しており、救急医療の必要性を利用者に助言する役割を適切に果たしているものと認識しております。
次に、救急安心電話相談事業の更なる利用に関するご質問ですが、これまで対象外となっていた午前6時から8時にかけて、119番の件数が多くなっていること等を考慮し、本年11月から、現行の相談時間を2時間延長し、翌朝8時までとする補正予算案を本議会に上程しております。
また、国においては、全国的に電話相談事業の番号を統一し、国民全体へ制度と番号の周知を図り、利用を促進しようとしていることから、相談事業の延長に合わせ、本年11月から県でも全国共通の番号である。シャープ7119への移行を予定しているところです。
相談時間の延長や番号の移行を機に、改めて本事業の意義や効果がさらに多くの県民に理解されるよう、普及啓発の取り組みを強化するとともに、国と連携しながら、一層の利用促進を図ってまいります。以上でございます。
教育長、冨塚昌子君。
新県立図書館・県文書館複合施設についてのご質問にお答えいたします。新たな図書館では公園の特徴をどのように生かしていくのかとのご質問ですが、新しい図書館は、公園や近隣住宅地の景観等に配慮した低層建築としており、2階3階の閲覧室を公園が見渡せる場所に配置する他、館外で本を読むことのできるベンチを設けるなど、緑の中の情報拠点として、自然の景観を享受できる施設としています。
また学校等の団体が中央博物館と図書館の双方を利用した活動を行うこと等も想定し、3階には机や椅子などの配置が柔軟にでき、グループ学習など、様々な活動にも対応可能なスペースを設けるなど、公園内施設との連携も考慮した計画としています。
今後とも新図書館が、青葉の森森公園の特徴を生かした魅力的な施設となるよう、着実に整備を行ってまいります。新たな図書館での木材の活用についてのご質問ですが、木材は柔らかで温かみのある外観や感触を有する他、木の香りで人をリラックスさせたり、集中力を高めるなど、心理面身体面学習面での効果も期待されることから図書館での木材利用は有効なものと認識しています。
そこで新しい図書館では、こうした木材の良さを生かし、利用者が公園の自然との一体感をより感じられ、落ち着いて過ごせるよう、内装等に木材を活用していくことを計画してまいります。以上でございます。
スポーツ文化局長、岡田慎太郎君。
私からは、県立美術館の活性化についてのご質問にお答えします。本年4月に新たに迎えた館長は、美術に関する調査調査研究や民間美術館のリニューアルなど、館運営の豊富な実績と、美術界での幅広い人脈を併せ持ち、高い見識を有しています。
着任後、若手学芸員との意見交換を積極的に行い、美術館職員のモチベーション向上に寄与するとともに、今年の夏の展示に際しては、週末の夜間開館や館長によるギャラリートークの実施など、館としての新しい試みに挑戦しているところです。
また今年度は、館長の経験や専門性を反映した県立美術館活性化基本構想を策定する予定であり、今後は基本構想に基づき、館長のリーダーシップのもと、収蔵品を最大限に生かした展示の実施や地域の様々な主体との連携を進め、美術館の活性化を図ってまいります。以上でございます。
警察本部長、宮沢忠孝君。
私からは、犯罪の検挙対策についてにもお答えいたします。まず、犯罪の発生状況および検挙率に関するご質問ですが、本県における過去3年の刑法犯認知件数は、令和2年3万4685件、3年3万2638件4年3万2728件で、認知件数が最多だった。
平成14年以降、検挙対策や犯罪抑止対策を徹底した結果、令和3年まで19年連続で減少しましたが、令和4年は90件の増加に転じました。刑法犯全体の検挙率は、令和2年36.5%、3年37.9%。4年33.9%でした。
県民の治安に直結する殺人、強盗などの重要犯罪の検挙率は、令和2年89.8%3年91.8%4年82.6%でありました。続いて、選挙対策に関するご質問ですが、県警としては、犯罪発生時における防犯カメラ操作や、現場鑑識活動等の初動捜査、DNA型鑑定等の科学技術を活用した捜査を徹底し、各種犯罪の検挙に努めるとともに、被害防止のための広報啓発活動、官民一体となって推進し、検挙と抑止の両面から対策を強化してまいります。以上でございます。
佐野彰君。
はい。2回目の質問を行います。金属スクラップヤードに対して要望をさせていただきます。事業を行う際には、地域の信頼を得ることが大事ですが、金属スクラップヤード等はその域を達していません。
また、事業を行う際には、周辺環境に悪影響を及ぼさないようにすることが最も重要であります。県は、金属スクラップヤード等に適正に運営されるよう、特に騒音や排水などに、周辺環境に十分悪影響の及ぼさないよう、例えば、許可申請前に、新水質検査や許可後も定期的に水質検査を行うよう求めるなど、厳正に指導することを要望させていただきます。
太陽光発電設備については、保険については、廃棄費用が確実に賄われるような保険商品の開発に向けて、保険会社の働きかけを行うとともに、保険加入の義務化に向けた検討をお願いを要望いたします。再質問を行います。
太陽光パネルのリサイクル施設については、県内に高度なリサイクル技術を持った企業の進出を促すための方策を検討するとのことですが、私としては、このような企業が進出する際の資金的な負担も軽減することが重要であると考えます。
そこで伺います。太陽光パネルの高度なリサイクル技術を持った企業が進出する際の設備等の導入にかかる資金的な負担を軽減するため、融資制度の見直しを検討すべきと思うがどうか。
次に、新湾岸道路について日曜祭日にアクアラインから東京都心に入るときに2時間半かかってしまうというような話を聞きます。そしてまた、国がアクアラインのあくまで時間帯の別料金の社会実験を7月の22日から来年の3月31日まで行うということですけれども、慢性渋滞が及ぼしていることは、千葉、そしてまた、奈良市の東京湾沿線に影響が、いつもそれが来ているわけです。
アクアラインができたからと言って、それがもうそれが新たな形の道路の迂回措置ではなくなったということの認識ではないだろうかと私は思います。そうした中で、慢性的な渋滞は、企業の経済活動の支障となっており、この地域の更なる発展を妨げる要因です。
この交通渋滞を抜本的に解消するためには、新湾岸道路の整備が必要と考えます。早期に次回の新湾岸道路検討事務準備会が開催をされ、計画の具体化に向けたことを国にともに協力し取り組んでいくした取り組んでいただくことを要望します。
都川について、要望をさせていただきます。最近ようやく、流域治水という言葉が世の中に定着をしてきましたが、私はこれまで幾度も議会の場で、あらゆる関係者が協働し、都川が流域全体の減災に繋がる対策を多層的に行うことが重要と説いてきました。
河川整備にのみに頼るのではなく、千葉市とともに積極的に連携し協力して、都川流域の浸水対策を推進していただくようお願いするとともに、今時間50ミリ対応の池ができているということですけれども、いつも集中豪雨を見たときに、やはり70ミリ100ミリという雨量が、毎度のときに起きております。
ぜひ1日でも早く用地交渉を済ませた中で、その対策に災害の起きないときのことを予防するような形で要望をさせていただきます。
次に、救急安心相談を使っていただくことで、緊急性が高いときは救急車を要請するよう、そうでないときは症状等に応じた
答弁の中で、昨年度の相談件数が3万8000件とあり、そのうちの約半数が119番の要請や、即時に医療機関に受診に繋がったとあります。この救急安心相談は、限られた医療資源を有効活用することに繋がります。
自身で判断がつかないようなとき、この電話相談を使っていただきたいと思いますし、もっと身近な問題として、県民に認識してもらうことが重要です。そこで伺います。県民に周知するため、具体的な症例などを記載したリーフレットを作成し、配布配布すべきと思うがどうか。
新県立図書館文書館複合施設について要望をさせていただきます。新県立図書館が新しい地の拠点として青葉の森の公園を生かした魅力ある施設となりますよう、整備を進めるとともに、木材の活用にあたっては、千葉県産の木材を利用することを期待をしております。
これは、南房総に県有燐と民間で戦後、植栽、植林をした山林があるんです。そういったところを生かした中でということでお願いをしております。また、令和11年度に向けて、今後、施設面だけではなく、運営面の充実のため、着実に準備を進めることが肝要です。
魅力にあふれ、県民に喜ばれる図書館とするには、やはり館長の専門誌専門職である司書が運営の先頭に立つべきと私は思います。館長職については、ぜひ前向きに検討して進めていただくことをお願いをいたします。
美術県立美術館について、私が昨年の6月議会で、専門性の高い館長を置くべきと指摘をし、これが実現をしました。
館長によって、他の都道府県同士の館長同士の絆が非常に強いようでございます。千葉県の美術館の中でも立派な美術品がたくさんありますけれども、そういった人間関係を使った中で、館長さんがこのような新しい形の企画をされる。そしてまた、それが県民に喜ばれることは、やっぱり館長の手腕にかかってくると私はそう思います。来年の50周年の節目のときに当たり、ぜひ新館長が存分にリーダーシップを発揮できるよう環境を整え、県民の誇りとなり、また、学芸員が誇りに思う美術館となっていただくことを願います。
犯罪の検挙対策について答弁にもありましたように、検挙対策の一つとして、防犯カメラの操作は有効であり、多くの事件解決に貢献しているはずです。県内の多くのコンビニエンスストアやストアや市町村が設置している防犯カメラ、そして県警が、JR千葉駅など主要駅周辺に設置している防犯カメラネットワークシステムを活用していただき、1件でも多くの犯罪を検挙していただきたいと思います。
これで2回目の質問を終わります。
環境生活部長、井上容子君。
太陽光パネルのリサイクル事業者への融資に関するご質問ですが、将来的に県内において高度なリサイクル技術を持った企業により、適正な太陽光パネルの処理が行われることは重要でございますので、今後、こうした事業者を支援できるよう、制度融資も含めて様々な方策を前向きに検討してまいります。以上でございます。
保健医療担当部長、鈴木貴士君。
はい。県民に周知するためのリーフレットの作成についてのご質問ですが、身近な実例を用いたリーフレットなど、わかりやすい広報資材を新たに作成し、新たな相談時間や番号の周知も含め普及啓発を図ることで、この電話相談事業が県民に浸透するよう努めてまいります。
以上でございます。
佐野彰君。
はい。3回目の質問、要望をさせていただきます。太陽光発電の適正処理について何よりも私が一番心配しているのは、先ほど金属ヤードのパネルの条例を作られます。そういった中で県内には多数のそういう施設があります。
これが焼却を終わったときに、そこにそのパネルが持ち込まれて、その周辺が、カドミウムとかいろんなヒ素とかいろんな形の中で、そこに周辺の住民が困ることのないような形これをやることが先取りをすることが、やっぱり行政の務めではないかなと思っております。そういった中で、ぜひそういった問題が起きないような形をぜひ県として取り組んでいただければ幸いだと思っております。
次に、緊急安全相談事業について、千葉市の救急車の出動件数は、令和2年度が5万3641件令和3年度は5万5564件、令和4年度が6万6892件、令和5年は8月末で4万6046件、年内で多分6万9000件になると思われます。年々増加をしているわけです。平成29年にスタートしたこの事業は、千葉県は全国で10番目でした。既に東京都を初め、8都道府県で設置をされていました。千葉県独自で♯7009で行ってきましたが、本年11月から全国統一の♯7119に移行されます。
国もそれだけ需要が多いということだと私は思っております。県民の皆様にも、救急医療の携わる人たちにも役に立つ。この事業認知度をさらに向上をさせていただきたいと思います。今まで県民だよりやパンフレット、主に発信をしてきましたが、これからは今までの方法も継続をしながらインターネットや県内の公共機関や多くの人が集まるポスター、電子広告などいろんな広告媒体を使って広めていただきたいと思っております。
さらに要望といたしまして、この電話相談事業は、東京都、茨城、神奈川県、は24時間体制で事業を実施している地域もあります。これはやはり先ほど申した通り、いつでも千葉県は医療体制はある程度充実しておりますけれども、この電話相談によって、救急の方がすぐに病院に駆けつけられるような形の中で、将来も24時間体制を目指し、検討をすべきと思いますもので、これは要望にかえさせていただきます。
ぜひよろしくお願いいたします。終わります。ありがとうございました。