先日、千葉県議会で同じ会派で、文教常任委員会の菊岡たづ子県議と、千葉県立中央図書館と県立博物館を視察いたしました。
今後、 中央、東部、西部の3つの県立図書館を集約し、県文書館と複合化し、県立中央博物館との近接立地により、文化情報資源の集積を図る新千葉県立図書館・県文書館複合施設が計画されています。
令和5年に「新千葉県立図書館・県文書館複合施設建築工事基本設計」が示され、令和11年度の開館に向けて事業が進められています。
中央図書館を訪れると、老朽化していることがわかります。ただ、戦後モダニズム建築の優れた事例として高い評価を受け、これまで長く図書館として県民に親しまれてきた歴史も感じる建物です。保存・活用についての声も出ているようです。
3つの県立図書館を青葉の森公園内の複合施設に集約されますが、これまで東部図書館と西部図書館が、地域において果たしてきた役割が失われてしまうことのないよう要望して行きたいと思います。
中央図書館、東部図書館、西部図書館、文書館の施設・跡地についても要注目です。
計画に示されているように、県内市町の図書館と連携しながら、県立図書館だからこその役割を果たし、県内全体でのサービスを提供できるような仕組みが必要です。
あわせて、図書館と文書館、そして隣接する博物館との連携について注目します。
文化的情報資源を収集し、蓄積、提供する公共機関であると言う共通点を持つ博物館(Museum)、図書館(Library)、文書館(Archives)が連携・協力して様々な活動を行ない、情報資源のアーカイブ化など、課題の共有・解決に取り組む「MLA連携」の重要性は高まっています。
資料のデジタル化、ネットワーク上で統合的に情報提供を行なう必要性などが高まっており、この複合施設整備の機会に、さらなる「MLA連携」が期待されるところです。
「MLA連携」に向けた司書、学芸員、アーキビストの連携と育成が重要となります。
青葉の森公園の駐車場や周辺の交通についての声もお聞きしました。