身近な地域の歴史

午前中は、柏中央地区ふるさと協議会の役員会議。空き巣ゼロ運動と3月の文化展について話し合いました。また、在宅医療の講演会や都市景観賞などの報告など、盛り沢山でした。
行政だけでは担うことができない、身近であるけれど公共的な取り組みについて、町内会の役割は大きいものと感じます。

終了後、諸先輩方と昼食。
大山講や笠間稲荷講の地域のお話をお聴きしました。

みんなでお金を積み立てて、くじ引きで選ばれた方が、講を代表して参拝していた。娯楽がなかった頃は、くじで選ばれるのが嬉しかった。講元は地域の名士だった。社会状況が変わり、くじで選ばれても辞退する人が増え、次第に講から抜けていくようになる。一泊で出かけていたのが、日帰りとなり、そのうち世話人でお札を頂きに参るようになってきている。12507284_1271649459517789_3574147375335712405_n

大師講は盛んですが、その他で現在でも残っている講のお話もお聴きできました。

講というのは中世から続く信仰の結社であり、相互扶助団体でもあります。近世、江戸時代に庶民に広まった娯楽やコミュニティ文化ですが、つい数十年前まで盛んに引き継がれていたということを知ることができました。
この講が衰退していく歴史は、資料が残されるものでもなく、貴重なのではないかと思います。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)