キャンプ場「RECAMP(リキャンプ)しょうなん」がオープン。

本日(6/5)、キャンプ場「RECAMP(リキャンプ)しょうなん」がオープン。
手賀の丘のキャンプ場を民間に運営委託したものです。

県境をまたぐ移動が控えられる中、地元の自然を再認識してもらうローカルキャンプが提唱されています。
https://www.recamp.co.jp/rcshonan

私も、子どもたちとキャンプしたいと、楽しみです。
手賀地域周辺のスポットへも、目を向け、足を伸ばす人が増えることを期待し、昨年の議会でも議論しました。

本日の毎日新聞では、「2018年度は2400万円の赤字。市は、民間委託によって20年度の赤字を1400万」に圧縮したと掲載れています。

この件について、コメントしたいと思います。
2018年度は2400万円「赤字」とは、「赤字」ではなく手賀の丘のキャンプ場の公園維持管理費にあたります。
(約2500万円の維持管理費に、約150万円の利用料を差し引いたものです)

2020年度予算では、株式会社Recamp (リキャンプ)に運営委託します。
株式会社Recamp (リキャンプ)は、施設使用料を約550万円を柏市に支払います。
(売り上げに応じて、柏市に追加で支払うことはないとのことです)
柏市の2020年度予算では、手賀の丘のキャンプ場の公園維持管理費を、約1900万円計上しています。
※新型コロナウイルスの関係で、変わってくることもあるかもしれません。
公園維持管理費約1900万円―施設使用料約550万円=柏市からの支出約1400万円という意味と思われます。

さて、公園の維持管理費は「赤字」なのでしょうか?
また、これまで無料で(あるいは安く)使用できていた公園が、有料になることについては、「利用者負担」という考えでOKでしょうか?
公園は、植物や生物を保護したり、防災や自然環境を保全したり、周辺地価や自治体のイメージを押し上げたり、そしてあらゆる人に開放され、居場所になりうる公共施設です。

財政的に厳しい状況はありますが、公園の維持管理費を「赤字」という新聞記事の表現は正確ではなく、これまでの地道な話し合いを台無しにしてしまいかねません。

たしかに、公園という公共の資産が、一部の市民にしか活用されてこなかったことは課題です。民間のノウハウを活用し、より多くの人が活用できるような魅力ある公園にすることは有効です。

しかし、全国的に「稼ぐ公園」と言いながら、公園をチェーン店に貸して、管理を任せ、小銭を稼ぐ社会の流れを危惧しています。

こういった内容も、昨年の議会で話し合われてきました。
その上で、キャンプ場「RECAMP(リキャンプ)しょうなん」は喜ばしいことで、盛り上げていきたいと思います。

まちなかの公園を育てる試み

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)