大学院修士課程で歴史を研究していた頃、湯島のカプセルホテルでバイトしていた。
久々に、秋葉原から万世橋方面を歩いた。
ガムシャラに研究しても、実績なく、評価されることもなく、大きな夢と少しの不安を抱えていたころを思い出す。
ツイスト研究会で知り合った直心影流の先輩は、秋葉原の葬儀場でバイトしており、お互い時間がなかったので、このあたりで稽古したりしていたこともあった。
もう一人のツイスト研究会の先輩とも、人生について語り合ったのも、この頃だった。
秋葉原駅前は再開発され、ビルが並び、大きく変っていた。
それでも、秋葉原と言えば、電子部品のお店の印象が強い。今でも電子部品のお店が残っている。魂は忘れていない、芯のある街の有様を、私に示してくれたように見えた。