野田市での児童虐待事件を受けて-議会初日、市長と教育長の方針演説

本日、柏市議会平成31年第1回定例会が開会しました。
初日には、市長の施政方針と教育長の教育行政方針が示されます。
その中で、野田市での児童虐待事件を受けて、柏市としての考えが述べられました。

最後に、野田市において、虐待により10歳の女子児童が亡くなるという痛ましい事件が発生しました。亡くなられたお子さまのご冥福を心からお祈りいたします。

このような悲惨な虐待事件は後を絶たず、その多くは児童相談所と市をはじめとする関係機関等との連携不足に起因することが指摘されております。

本市では、平成29年度から、こども福祉課に調査担当を設置し、県への職員派遣を通じて児童相談所の設置に関する検討を進めてまいりました。虐待の予防から、早期発見・早期対応、そして虐待を受けた子どもの保護や自立支援等に至るまでを一体的に担っていくことが非常に重要であり、それが可能なのは、子どもたちを出生時から見守ることのできる市であると認識しております。このことから、今後は、児童相談所の設置を前提に、具体的な検討を進めてまいります。

柏市議会平成31年第1回定例会 市長の施政方針 より

はじめに、野田市におきまして先月24日、児童相談所での継続事案であった女子児童が亡くなるという悲しく痛ましい事件が発生いたしました。お亡くなりになられました児童のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
教育委員会では、この事件を受け、緊急に長期欠席児童について状況把握を行うとともに、児童虐待防止に係る取組の再点検や、児童生徒の安全確認について適切な対応を図るよう、各学校に周知したところです。今後とも児童生徒の生命の安全を第一に、関係機関との連携をさらに密にし、児童虐待防止に努めてまいります。

柏市議会平成31年第1回定例会 教育長の教育行政方針 より

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)