議場での質問の前に、話合いは繰り広げられている。

今日は、柏市議会で質問する内容に関係する柏市役所・部署とのヒアリングを終えました。
議場で市役所幹部と話し合う前に、現場の職員さんたちと話し合っています。
議場でのやりとりは公式記録に残り、重みがある反面、話し合い内容は事前に固まっています。
事前のヒアリングは、オープンでない反面、いろんな話が交わされています。議員や職員によってスタイルは様々。持論を説明したり、無茶を言ったり、本音と建前の現実的な話が出たり、情報を交換したり、その場で話がまとまったり決裂したり。議会で質問をすると、この事前の話し合いで、地域の声を市役所の職員に届けたり、職員から実情を教わったり、学ぶ機会が多いです。
今回は、半日で終わりました(3日くらいかかった時もありました)。理由は、いくつかあります。
①質問の骨格を事前に作っておいた。
②日ごろから、市役所職員と意見を交わした。
③柏市に必要な内容だった。
④慣れた(プラス面・マイナス面の両方)。
このヒアリングという議会前の事前打ち合わせには賛否両論あります。とことん意見交換できるという意味でプラスです。しかし、多くの職員が、議員との打合せに時間を取られるという意味でマイナスです。
私は、プラス面は享受しつつ、マイナス面は最小限にとどめられるよう、事前に質問要旨を作ったり、職員が質問作成するために参考になるような資料も準備しています。職員のためというよりは、柏市政のためです。私の考え・地域の声を、ちゃんと理解して頂いたうえで、議会で答えてもらいたいからです。
「私は、そう言っているのではない・・・、市長はわかっていない・・・」といったやり取りの方が戦っているように見えますが、コミュニケーションが行き違っているだけの場合も見られます。事前に話し合えることは話し合い、議場話し合いは、現時点での最高の到達点であるべきと、私は考えています。

緊張した交渉が10件くらい続きます。打合せを終えると、ぐったりします。

【山下洋輔の質問項目】
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/222000/juni11.html

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)